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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イオンディラ、東京個別、良品計画

イオンディラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■キユーソー流通システム <9369>  2,913円  +281 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 キユーソー流通システム <9369> が急反発。4日大引け後に発表した18年11月期上期(17年12月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比7.0%減の22.3億円だったが、第1四半期時点の44.3%減益から改善したことが好感されたようだ。食品メーカーなどを得意先とする共同物流や、コンビニエンスストアなどの流通業を主な得意先とする専用物流の新規・領域拡大が伸長し、増収を確保した。一方、運送業務の合理化や保管の効率化などが進展したものの、運送コストや燃料調達コストなどの増加が響き減益となった。直近3ヵ月である3-5月期の連結経常利益は前年同期比19.6%増の16.7億円だった。上期実績の通期計画50.5億円に対する進捗率は44.2%となり、5年平均の44.1%とほぼ同水準となった。

■イオンディライト <9787>  4,125円  +365 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 施設管理大手のイオンディライト <9787> が続急伸。4日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比13.4%増の46.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の設備管理事業が収益を牽引した。公的研究機関の研究開発所や医薬品メーカーのオフィスビルなどの新規受託に加え、コンプライアンス対応を支援する防火設備定期検査や非常用発電機負荷試験の実施、不具合改修業務の受託が拡大した。販管費が減少したことなども増益の要因となった。

■東京個別指導学院 <4745>  1,039円  +78 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 東京個別指導学院 <4745> が続急伸、株価は6月18日以来の1000円台を回復した。4日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の経常損益(非連結)が6.1億円の赤字(前年同期は7.5億円の赤字)に赤字幅が縮小したことが好感されたようだ。特定の地域に集中して出店するドミナント戦略で5校を新規開校したほか、既存教室の増床や移転などを実施。授業料が増加したうえ、講習会売上なども伸び、7.3%の増収を達成した。販管費が減少したことも赤字縮小につながった。なお、第1四半期は新入生獲得のため広告宣伝費がかさみ、一時的に損失を計上する傾向にある。

■東京エレクトロン <8035>  18,020円  +280 円 (+1.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が総じて反発。米中貿易摩擦への懸念を背景に6月以降は大幅な調整を余儀なくされてきたが、目先は空売りの買い戻しが入っている。機関投資家の中には保有株を減らすだけでなく、ヘッジファンドなどの短期筋が株を外部調達して空売りする動きも観測されており、足もとはその買い戻しが反映されている。

■武田薬品工業 <4502>  4,578円  +34 円 (+0.8%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>、塩野義製薬<4507>、中外製薬<4519>など薬品株が総じて堅調、業種別騰落率で「医薬品」は値上がり率上位に買われている。貿易摩擦の問題を嫌気して主力株が軟調に推移しており、直接的な影響を受けにくいディフェンシブセクターが相対的に強い動き。株価面にもここ戻り足に転じている銘柄が増えており、チャート的に買い安心感が浮上しているようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,178円  +27 円 (+0.3%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が売り先行で始まるも、押し目買いが厚く頑強な値動き。同社傘下の米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSの合併に対し、米議会が安全保障上の問題について調査を要請すると、米ブルームバーグ通信が報じたことがネガティブ材料とみられたが、影響は限定的。グループ企業を通じ中国の百度と自動運転バスで提携する動きなどを材料視する買いも入っている。

■良品計画 <7453>  33,750円  -4,500 円 (-11.8%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 良品計画<7453>が急落。同社が4日発表した第1四半期(3~5月)決算は連結営業利益が前年同期比12%増の133億1900万円だった。国内事業が堅調だったほか、中国を含む東アジア事業の収益が伸びた。ただ、この決算に対してSMBC日興証券は4日、「計画線だが新しい話には欠ける」と指摘。第1四半期の営業利益にサプライズ無しとみている。この決算発表を受け、利益確定売りが膨らんだ様子だ。市場からは「中国事業の比重が高まったことがむしろ売り材料視されたようにもみえる」(アナリスト)との見方も出ている。

■あらた <2733>  5,490円  -650 円 (-10.6%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 4日、あらた <2733> が49万8000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限11万9000株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による30万株の株式売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行は最大で発行済み株式数の約3.5%となり、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。また、並行して60億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)も発行する。発行価格及び転換価額は7月17日から20日までのいずれかの日に決定する。

■わらべ日洋 <2918>  2,246円  -207 円 (-8.4%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅安で、連日で年初来安値を更新している。同社は4日取引終了後に、19年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は11億1600万円(前年同期比30.3%減)となり、上半期計画30億円に対する進捗率が37.2%にとどまったことが嫌気されているようだ。売上高は544億6100万円(同0.2%増)で着地。納品店舗数の増加などから増収を確保したものの、労務費の上昇などが利益面に影響した。上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。なお、これまで100株以上1000株未満を保有している株主に対して1000円のクオカード、1000株以上で5000円のクオカードを贈っていた株主優待制度を拡充することを発表している。変更後は、100株以上1000株未満で継続保有3年未満の株主は1000円のクオカード、保有期間3年以上で2000円のクオカードを、1000株以上で保有期間3年未満では5000円のクオカード、3年以上では8000円のクオカードを贈呈する。

■アスクル <2678>  3,100円  -275 円 (-8.2%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 アスクル<2678>は大幅5日続落で年初来安値を更新した。4日の取引終了後に発表した19年5月期の連結業績予想は、売上高3900億円(前期比8.2%増)、営業利益60億円(同43.1%増)、純利益35億円(同25.4%減)と大幅営業増益を見込むものの、80億円強を見込む市場予想に届かないことから、失望売りが出ているようだ。今期は、オリジナル商品の開発などにより、BtoB事業の成長継続を見込むほか、AVC日高の稼働以降順調に回復しているLOHACO事業についても高成長を見込む。配送費は依然として高水準だが、LOHACO事業の損益改善や、配送基盤の自社配送化加速と高度自動化された物流・配送のシェアリング(OPA)による効率化などが寄与する見通しだ。なお、18年5月期連結決算は売上高3604億4500万円(前の期比7.3%増)、営業利益41億9200万円(同52.7%減)、純利益46億9300万円(同4.6倍)だった。

■イオンファンタジー <4343>  5,920円  -400 円 (-6.3%)  11:30現在
 4日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は5%減益で着地」が嫌気された。イオンファンタジー <4343> が7月4日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の4.6億円に減り、3-8月期(上期)計画の25.5億円に対する進捗率は18.3%にとどまり、5年平均の24.0%も下回った。
  ⇒⇒イオンファンタジーの詳しい業績推移表を見る

■三機サービス <6044>  1,954円  +142 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 三機サービス <6044> が急伸。4日大引け後、18年5月期の連結経常利益を従来予想の6.2億円→7.7億円に24.6%上方修正。増益率が16.9%増→45.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。小売り業界の大口顧客向け設備メンテナンスの受注が伸びたほか、病院などへの省エネ事業提案も安定化し、売上高が計画を11.5%も上回ったことが利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→28円(前の期は20円)に増額修正したことも支援材料となった。

■宝印刷 <7921>  1,935円  +135 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 宝印刷 <7921> が急反発。4日大引け後に発表した18年5月期の連結経常利益は前の期比4.7%増の16.7億円で着地。続く19年5月期も前期比3.0%増の17.3億円に伸びる見通しとなったことが好感された。同社はディスクロージャー(企業内容の情報開示)大手で有価証券報告書などの作成を主力としている。今期は既存製品の底上げに加え、コーポレートガバナンス・コードの適用を受けてニーズが高まる情報開示の充実に則したサービスやディスクロージャー書類の翻訳、決算・開示に係る支援などのコンサルティングに注力し、7期連続の増収を計画する。なお、今期経常利益予想17.3億円は06年5月期に記録した過去最高益17.4億円に迫る水準で、13期ぶりの最高益更新にも期待がかかる。

■エスユーエス <6554>  1,376円  +40 円 (+3.0%)  11:30現在
 エスユーエス<6554>が反発。企業の求人需要は旺盛で、5月の有効求人倍率は1.60倍と44年4カ月ぶりの高水準を記録した。特に最近は製造業やIT業界の技術者不足が際立っている。自動車や半導体業界向けに開発系技術者派遣を主力に手掛ける同社に追い風が強い。18年9月期は営業利益段階で25%増の5億1200万円予想と好調だが、市場では一段の上振れを見込む声も強い。

■アマナ <2402>  834円  +13 円 (+1.6%)  11:30現在
 アマナ<2402>が大幅3日続伸。4日の取引終了後、子会社アマナデザインが米ニュースクレド社と国内独占パートナーシップを締結し、マネジメントシステム「コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム」を日本で本格始動すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ニュースクレド社は、世界各国の出版社やデジタルパブリッシャーが保有する「約5000メディア・4000万コンテンツ」に上る良質なライセンスドコンテンツを、独自のマネジメントシステム「コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム」を通して提供する企業。今回のパートナーシップ締結によりアマナデザインは、海外で注目されている記事の日本語版など、コンテンツマーケティングのお役立ち情報を定期的に配信し、コンテンツマーケティングの戦略、企画、配信、分析の最新ニュースやトレンド・ノウハウを扱う「NewsCred Insights by amana」を提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 大村紙業 <3953>  1,453円  +300 円 (+26.0%) ストップ高   11:30現在
 ダイヤ通商 <7462>  1,618円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 平和紙業 <9929>  505円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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