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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本オラクル、栗田工、HOYA

日本オラクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本オラクル <4716>  9,180円  +890 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本オラクル <4716> が急反発。26日大引け後に発表した18年5月期の経常利益(非連結)が前の期比6.6%増の559億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新したことが買い材料視された。データ量増加に伴うシステム対応やITシステム基盤統合の需要が増加するなか、通信、公共公益、製造分野などでデータベース管理ソフトの大型案件を獲得したほか、クラウドサービスの受注も伸びた。業績好調に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当は121円(前の期は114円)実施するとしたことも支援材料となった。なお、19年5月期の業績見通しは非開示とした。

■栗田工業 <6370>  3,165円  +110 円 (+3.6%)  11:30現在
 栗田工業<6370>が大幅続伸。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3800円から4000円に見直した。20年3月期にかけて水処理装置事業の採算改善が大きく進むことなどを評価している。具体的には(1)採算の高い超純水供給事業の増収、採算改善が見込まれること(2)液晶の大型投資は前期で一巡も半導体・電子部品顧客の投資はヒストリカルでみれば高水準が継続するとみられ、電子産業向け装置事業の採算改善は継続するとみること――を挙げている。同証券では19年3月期の連結営業利益は前期比15%増の259億円(会社予想240億円)、20年3月期の同利益は292億円と予想している。

■ライトオン <7445>  1,067円  +33 円 (+3.2%)  11:30現在
 ライトオン <7445> が続伸し、年初来高値を更新した。26日大引け後に発表した18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の経常損益(非連結)は17.1億円の黒字(前年同期は6.5億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。不採算店舗の閉鎖を進めたうえ、在庫管理精度の向上による値下げ販売の抑制なども奏功し、採算が大きく改善した。通期計画の11.5億円をすでに49.4%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■HOYA <7741>  6,353円  +86 円 (+1.4%)  11:30現在
 HOYA<7741>が4日ぶりに反発。ドイツ証券は26日、同社株の投資評価を「ホールド」から「バイ」へ引き上げた。目標株価は6100円から7600円に見直した。ハードディスクドライブ(HDD)用ガラスサブストレートが今後、再成長フェーズに突入するとみている。また、情報・通信分野の底打ちに伴い、同社の株価は長期的な成長ドライバーであるライフケア水準のバリュエーションが意識されるとみて、投資判断を引き上げている。

■KLab <3656>  1,460円  +9 円 (+0.6%)  11:30現在
 KLab<3656>が5日ぶりに反発している。東京証券取引所が27日付で貸借銘柄に選定しており、株式の流動性の向上による売買活性化を期待した買いが入っているようだ。

■牧野フライス製作所 <6135>  832円  -39 円 (-4.5%)  11:30現在
 牧野フライス製作所<6135>が急落。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は1530円から1100円に見直した。受注は、19年3月期に入っても堅調だが、前年のハードルを考えると下期には前年同期比減少に転じると予想している。受注鈍化局面の工作機械銘柄のバリュエーションは切り下がる傾向にあることを考慮した。同証券では、同社の受注は第3四半期(10~12月)にマイナスに転じるとみている。

■ブリヂストン <5108>  4,294円  -130 円 (-2.9%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が反落、6月1日の年初来安値に急接近したほか、住友ゴム工業<5110>、東洋ゴム工業<5105>、横浜ゴム<5101>など軒並み売られる展開。業種別騰落率で「ゴム製品」セクターは33業種中、値下がり率トップに売り込まれている。米国がイランへの経済制裁の一環として世界各国に同国原油の輸入を停止するよう要求、これが足もとの原油価格急騰を招いており、タイヤメーカーは原料コストの上昇が売り材料となっている。なお、住友ゴムは連日の新安値となった。

■久光製薬 <4530>  9,490円  -250 円 (-2.6%)  11:30現在
 久光製薬<4530>が3日続落。きょう付けの日本経済新聞で「2018年3~5月期の連結営業利益は、前年同期比12%減の45億円程度になったもようだ」と報じられており、これを弱材料視した売りが出ているようだ。記事によると、医療用の消炎鎮痛剤「モーラステープ」が薬価の引き下げや後発薬の台頭で苦戦していることに加えて、広告宣伝費の増加などが利益を圧迫するという。なお、決算発表は7月6日を予定している。

■ウェルス・マネジメント <3772>  1,530円  +300 円 (+24.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウェルス・マネジメント<3772>がストップ高カイ気配となっている。同社は26日取引終了後に、企業再生・成長支援ファンドの管理・運営などを手掛けるキーストーン・パートナース(東京都港区)と資本・業務提携したと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。業務提携の内容は、投資案件情報の紹介や共有、優先交渉などのほか、共同投資、ウェルスマネが組成する投資案件へのキーストーン・パートナースのファイナンス、投資家の紹介など。また、ウェルスマネの筆頭株主であるASK HOLDINGS(東京都千代田区)およびウェルスマネ取締役の廣崎利洋氏が保有する136万4800株(議決権などの所有割合33.0%)を、市場外での相対取引により、キーストーン・パートナースが管理・運営するファンドが設立した会社に譲渡するとしている。

■ロードスターキャピタル <3482>  2,480円  +403 円 (+19.4%)  11:30現在
 ロードスターキャピタル <3482> [東証M]が急騰。26日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の15.9億円→20.8億円に31.3%上方修正。増益率が33.8%増→75.7%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。オフィスビルの売却物件を入れ替えた影響に加え、複数物件で売却額が想定を上回ることが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の12.5円→17.5円(前期は11円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■ガイアックス <3775>  1,023円  +68 円 (+7.1%)  11:30現在
 ガイアックス<3775>が一時10%超上昇した。同社は26日、執行役の肥後彰秀氏が日本ブロックチェーン協会の代表理事に就任したと発表。これを受けて、同社のブロックチェーン関連ビジネスの加速などが期待されているようだ。同社は、注力するシェアリングエコノミー事業とブロックチェーンとの親和性が高いと考え、グループ内外のシェアサービス事業への投資や、それらの普及を支えるソーシャルメディア事業に取り組んでいる。また、出資先のTRUSTDOCK(東京都千代田区)では、API型本人確認サービス「TRUSTDOCK」での将来的なブロックチェーンの活用を研究している。

■システムズ・デザイン <3766>  1,359円  +88 円 (+6.9%)  11:30現在
 システムズ・デザイン<3766>が続急伸。システムインテグレーションやデータ入力などを手掛けており、人工知能(AI)を活用したコールセンター業務サービスが多岐にわたる業種で引き合い旺盛。ソフトバンクグループ<9984>と販売パートナー契約を締結していることもポイントで、AI活用の知識検索サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジリサーチ」を提供している。18年3月期営業利益は55%増と急拡大したが、19年3月期も47%増の3億1800万円予想と5割前後の高水準の伸びが続く見通し。

■ホットリンク <3680>  884円  +57 円 (+6.9%)  11:30現在
 ホットリンク<3680>が大幅続伸、1月10日につけた年初来高値879円を上抜き、5カ月半ぶりに新高値圏に浮上した。ここ人工知能(AI)関連に位置づけられる銘柄が相次いで上値追い基調を強めており、同社株もその流れに乗っている。機械学習や深層学習などを活用したビッグデータ解析ツールを手掛け、ボット機能を活用したマーケティング支援サービスを強化していることでAIボット関連としても人気素地を持つ。また、ブロックチェーン分野ではインフォテリア<3853>が主催するブロックチェーン推進協会の創生時からのメンバーとして参画している。

■札幌臨床検査センター <9776>  2,564円  +115 円 (+4.7%)  11:30現在
 26日、札幌臨床検査センター <9776> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.29%にあたる4万5000株(金額で1億1020万5000円)を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

●ストップ高銘柄
 ZUU <4387>  7,170円  +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 やまねメディカル <2144>  559円  -150 円 (-21.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 サムライJP <4764>  416円  -80 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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