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【経済】NYの視点:米債利回りがいったんピーク達成との見方も


米国の4-6月期国内総生産(GDP)が4%台の成長を記録すると、強気の見方が強まりつつある。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も、米国の経済、雇用が申し分ない状況であり、インフレもFRBの目標に向けて上昇する傾向にあるとの見通しを示し、利上げペースを加速する可能性も示唆した。

一方で、米金融大手のモルガンスタンレーのストラティジストは今年の10年債利回りが、5月中旬につけた3.12%でとりあえずピークをつけたとの見方を示した。下半期には、1)貿易戦争深刻化の可能性、2)ドル高や3)新興諸国市場の混乱が債券相場の下値を支えていく見ている。トランプ政権と、欧州連合(EU)や他の経済同盟国と、貿易政策に関して意見が分かれたままで、市場のパフォーマンスに影響を与える可能性を警告。現状では、まだ、経済指標への影響は見られないが、企業からの不満も聞かれ始めていることは確か。

JPモルガン銀行も下半期のドルの下落を予想している。実際、本年に入り、地区製造業活動指数も含めて、製造業の成長ペースが落ちている傾向が見られる。米国の5月シカゴ連銀全米活動指数は-0.15と、4月0.42から予想外に1月来のマイナスに落ち込んだ。6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は25と予想外に改善し、昨年10月来の高水準となったものの、6月フィラデルフィア連銀景況指数は19.9と2016年11月来の低水準に落ち込んだ。リッチモンド連銀製造業指数も5月の16から15に鈍化する見通し。

6月ダラス連銀製造業活動指数は36.5と、悪化予想に反して5月26.8から改善。2月来で最高となった。原油価格の上昇の恩恵を受け、唯一、成長が加速した可能性がある。

利回り曲線も平坦化が進み、景気後退も近いとの悲観的見方も根強い。こんな中、FRBが過熱経済を防衛するために、さらなる利上げが必要となるとの見方も存続する。今後の経済指標に注目したい。

《CS》

 提供:フィスコ

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