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【市況】東京株式(大引け)=88円高、円安など追い風に上値追い継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は買い優勢の地合い。日経平均2万3000円近辺では売り圧力も意識されたが、目先筋の利食いをこなし終始堅調だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比88円03銭高の2万2966円38銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は11億9857万株、売買代金概算は2兆2489億7000万円。値上がり銘柄数は1286、対して値下がり銘柄数は703、変わらずは100銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の流れが継続し、日経平均は上値追い。注目された米朝首脳会談では、北朝鮮が「完全な非核化」へ取り組むことが確認されたが、具体案を伴わず市場の反応は限定的だった。米国株市場でもナスダック指数が最高値を更新したもののNYダウは小反落と気迷いムード。ただ、地政学リスクの後退に加え、FOMCの結果を前に米国の利上げペースが加速するのではないかとの思惑がドル買いを誘発、1ドル=110円台後半の円安が追い風材料となった。日経平均2万3000円近辺では戻り売りも表面化して上値は重かったが、全体が緩む場面では買いが入り、後場は2万2900円台後半で売り物を吸収した。業種別には円安を好感して自動車セクターが堅調だったほか不動産、サービスなどの内需株に買われるものが目立った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が上昇したほか、トヨタ自動車<7203>、日本電産<6594>も堅調。JT<2914>も買い優勢。曙ブレーキ工業<7238>が大商いでストップ高、ミサワ<3169>も値幅制限いっぱいに買われた。シンクロ・フード<3963>が値を飛ばし、日本通運<9062>、サイバーエージェント<4751>も物色人気に。アイフル<8515>が活況高、アイビーシー<3920>も買われた。

 半面、売買代金断トツの任天堂<7974>は大幅安、SUMCO<3436>も下落。ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。日本通信<9424>が急落したほか、アイロムグループ<2372>も大きく値を下げた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が安く、IDOM<7599>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども水準を切り下げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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