【市況】来週の株式相場見通し=重要イベント相次ぎ神経質な展開、円高再燃へ警戒感も
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「来週の焦点は、12~13日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。3月に続いて今年2回目の追加利上げの実施は既定路線と受け止められているものの、今年の利上げ回数が3回にとどまるのか、4回となる見通しかに関心が集まっている。4回との受け止めが広がれば、円安・ドル高進行により日本株押し上げ要因となる。ただ、3回にとどまるとの見方が強まれば円高再燃の懸念もある。米朝首脳会談については、北朝鮮の非核化などで、ある程度期待感が高まっていることから、会談内容が物足りないと意識された場合は、失望売りを誘発する可能性もある」との見方が出ていた。
日程面では、5月のマネーストック、4月の機械受注(11日)、4~6月期の法人企業景気予測調査、5月の国内企業物価指数、4月の第3次産業活動指数(12日)、5月の首都圏新規マンション発売(14日)、日銀金融政策決定会合(14~15日)、黒田日銀総裁会見、住宅宿泊事業法(民泊法)施行(15日)に注目。
海外では、米朝首脳会談、米5月の消費者物価指数、米5月の財政収支(12日)、FOMC(12~13日)、世界最大級のゲーム見本市「E3」(12~14日)、パウエルFRB議長会見、米5月の生産者物価(13日)、ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、中国5月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米5月の小売売上高(14日)、サッカーW杯ロシア大会(14日~7月15日)、米5月の鉱工業生産・設備稼働率(15日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)