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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株の動向に注目

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより

5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ハイテク株の動向に注目
■決算チェック:泉州電、業績予想を上方修正、電線需要が底堅く
■前場の注目材料:安川電、中国社と協業、駆動制御ユニット提供、ロボ開発支援


■ハイテク株の動向に注目

5日の日本株市場は、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。4日の米国市場は引き続き雇用統計を受けた米長期金利の上昇を背景に、買いが先行。ハイテク株が選好され、終日堅調推移となっており、支援材料になるだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の22560円だった。また、円相場は1ドル109円80銭台、1ユーロ128円40銭台と円安傾向にあることも、買い安心感につながろう。

もっとも、前日の大幅上昇に対する利益確定のほか、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、25日線レベルでは強弱感が対立しやすいと考えられる。とはいえ、南欧の政治リスクが後退し、6月12日で調整中の米朝首脳会談の開催に現実味が増してくる流れを受けて、リスクオンに向かう中、足元で売り込まれていたセクターなどを買い戻す動きが散見されている。貿易戦争への警戒から積極的に買い上がる動きには向かいづらい面はあるが、リバランスの流れが中心になりやすく、ディフェンシブ物色よりも、景気敏感セクターが見直されやすいところである。

米国ではバンクオブアメリカ・メリルリンチがゲーム市場からの好影響を指摘し、半導体のエヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズが買われており、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>などへの支援材料となることも、日経平均の下支えとして意識されそうだ。昨日は自動車株の強さが目立っていたが、本日はハイテク株の動向に注目したい。

(村瀬 智一)


■泉州電、業績予想を上方修正、電線需要が底堅く

泉州電<9824>は4日、業績予想の上方修正を発表。通期売上高を780億円から810億円、営業利益を35.5憶円から35.9憶円に修正。電線の主材料である銅価格が期初予想を上回ったほか、民間設備投資向けおよび建設向け電線需要が底堅く推移した。株価は前日の上昇で上値抵抗の25日線を突破し、もち合いレンジの上限を捉えており、レンジ上放れが意識されそうだ。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22475.94、+304.59)
・NYダウは上昇(24813.69、+178.48)
・ナスダックは上昇(7606.46、+52.13)
・SOX指数は上昇(1422.67、+11.36)
・VIX指数は低下(12.74、-0.72)
・イタリアとスペインの金利低下
・シカゴ日経225先物は上昇(22555、大阪比+45)
・1ドル109円80-90銭
・朝鮮半島をめぐる地政学リスク後退
・日銀が大規模緩和継続


・安川電<6506>、中国社と協業、駆動制御ユニット提供、ロボ開発支援
・三井物<8031>、ダイナミックプライシング事業、ヤフー<4689>と新会社


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 豪・経常収支(1-3月) -99億豪ドル -140億豪ドル
・10:45 中・財新サービス業PMI(5月) 52.9 52.9
・10:45 中・財新総合PMI(5月)  52.3

《HT》

 提供:フィスコ

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