市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本通信、山パン、SBI

日本通信 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本通信 <9424>  215円  +46 円 (+27.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本通信<9424>は大幅高で3日続伸。日証金が1日、日本通信株について4日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうは買いが優勢となっている。5月31日の取引終了後、日本通信のスマートフォンを用いたフィンテックプラットフォームが、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として決定されたと発表したことが引き続き好感されているようだ。

■山崎製パン <2212>  2,640円  +281 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 山崎製パン<2212>が急反騰し年初来高値を更新している。前週末1日の取引終了後、7月1日出荷分から一部のパン製品価格を値上げすると発表しており、採算性向上への期待から買いが集中している。4月から輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことを受けて、パン製品の主要原料である小麦粉の値上げが実施されるほか、乳製品や油脂などの原材料価格や、電気やガス、軽油などのエネルギーコスト、物流費や人件費などが増加していることが要因としている。対象となるのは、一部の食パン、菓子パンで、平均で3.8%の値上げになるとしている。

■マークラインズ <3901>  2,349円  +183 円 (+8.5%)  11:30現在
 マークラインズ<3901>が3連騰し、実質上場来高値を更新している。前週末1日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月8日付で東証2部から東証1部に指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われている。同社は、自動車産業関連企業をつなぐオンライン情報サービスを展開。18年12月期連結業績予想は、売上高20億円(前期比19.0%増)、経常利益7億4600万円(同17.3%増)を見込んでいる。

■ユニオンツール <6278>  3,985円  +250 円 (+6.7%)  11:30現在
 ユニオンツール <6278> が急伸。1日大引け後、4日から実施を予定していた62万0100株の立会外分売を中止すると発表しており、これを好感する買いが向かった。同社は5月15日に株式流動性と株式分布状況の改善を目的に立会外分売を実施すると発表していたが、諸般の事情により中止することになった。分売中止の発表を受けて、需給悪化への懸念がなくなり買いが優勢となっている。

■伊藤園 <2593>  4,840円  +280 円 (+6.1%)  11:30現在
 伊藤園 <2593> が3日続伸。1日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比0.4%減の214億円で着地。続く19年4月期は前期比4.9%増の225億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のリーフ・ドリンク事業、タリーズコーヒーを展開する飲食事業ともに増収・営業増益を確保したものの、為替差損益の悪化が響き、経常利益は微減益となった。今期は「お~いお茶」をはじめとする飲料のブランドを強化するほか、簡便性商品を中心としたリーフ製品の販売拡大を目指す。併せて、発行済み株式数の0.25%にあたる22万株(金額で10億円)を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■SBIホールディングス <8473>  3,080円  +153 円 (+5.2%)  11:30現在
 SBIホールディングス<8473>が大幅高、一時3100円台を回復し年初来高値3235円を視界に捉えてきた。また、GMOペイメントゲートウェイ<3769>やフライトホールディングス<3753>なども上値を追っている。ここビットコイン価格が上昇基調を強めており、関連銘柄へのマークが強まっている。仮想通貨分野への参入を表明する企業も相次いでいるが、直近では4日付の日本経済新聞が「SBIホールディングスは仮想通貨の交換事業に参入する。4日から営業を始める」と報じたことが株価を強く刺激する格好となった。

■デンソー <6902>  5,610円  +248 円 (+4.6%)  11:30現在
 デンソー<6902>が3日続伸となっている。同社とトヨタ自動車<7203>は1日、両社の主要な電子部品事業をデンソーに集約する方向で検討を開始することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。具体的な合意内容は、2019年末をメドにトヨタの広瀬工場での電子部品生産をデンソーに移管する方向で協議していくほか、22年以降に電子部品の量産開発機能をデンソーに集約することなど。詳細については今後、両社で協議するとしている。

■ユナイテッド <2497>  4,010円  +170 円 (+4.4%)  11:30現在
 ユナイテッド<2497>は大幅続伸。今月19日に予定されているフリマアプリ最大手、メルカリ<4385>のIPOの公開価格決定に向けた仮条件が1日の取引終了後に発表された。メルカリの仮条件は2700~3000円で決まった。当初の想定仮条件(2200~2700円)から価格は引き上げられ、メルカリの上場時時価総額は最大で4000億円強となる。ユナイテッドは、メルカリの1500万株(議決権べースで12.8%)を保有する大株主。上場時には450万株の売り出しを実施する予定だが、売却後もメルカリの1050万(同7.7%)の株式を保有する見込みだ。この仮条件引き上げで、ユナイテッドが保有するメルカリ株の含み益は増加する格好となったことを好感する買いが流入している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,379円  +257 円 (+3.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸で7300円台まで戻り足を強めているほか、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて上値追い態勢にある。外国為替市場で1ドル=109円台後半と円安に振れており、輸出採算改善の思惑が株価にポジティブに働いている。イタリアなど南欧の政局混乱に対する懸念もやや後退しており、一部海外ファンドなどが買い戻しに動いているもよう。

■グンゼ <3002>  7,230円  +170 円 (+2.4%)  11:30現在
 グンゼ<3002>が3日続伸。東海東京調査センターが1日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を7700円から8500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、容器革命でペットボトルのラベルなどで使われる「シュリンクフィルム」が好調に推移すると見込んでおり、飲料だけでなく食料品や化粧品などでもペットボトルの使用が増加し、形状も複雑化して需要が増加していると指摘。19年3月期業績の営業利益予想を68億円から72億5000万円へ上方修正している。

■村田製作所 <6981>  16,725円  +350 円 (+2.1%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、TDK<6762>、日東電工<6988>、京セラ<6971>など値がさの電子部品株が軒並み上昇。米国株市場でのハイテク株高や足もとの為替の円安傾向などが追い風となっているが、加えて米アップル株がここ最高値圏で強調展開にあり、有力サプライヤーとして見直し買いを誘っている。iPhoneの販売低調も足もとは株価に織り込みが進んだ。また、アップルの世界開発者会議(WWDC)がきょうから8日までの日程で開催されることも株価の刺激材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  679.7円  +13.5 円 (+2.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸、底入れから戻り足の様相をみせている。同社をはじめメガバンクはイタリアの政局混乱を背景とした欧州の財政不安で欧州国債価格の下落の影響などが売り材料となっていたが、足もとは警戒感がやや後退しており、海外ファンド筋などによる空売りの買い戻しが入った。また、米5月の雇用統計は市場予想を大きく上回る好内容で、目先利上げ圧力が高まるとの思惑も浮上。米10年債利回りは2.9%台まで上昇しており、これも米国事業を展開する同社株などには追い風要因と捉えられている。

■東京エレクトロン <8035>  20,760円  +375 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が上昇。ここ調整局面にあったが、きょうは押し目買い優勢の展開となっている。前週末の米国株市場では半導体関連を中心にハイテク株が高く、ナスダック指数は最高値更新に急接近した。アドバンスト・マイクロ・デバイスが目標株価引き上げを受け上昇したほか、インテルやザイリンクス、エヌビディアなども軒並み高く、半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.3%強の上昇をみせた。これを受けて東京市場でも、相対的に出遅れ感顕著な半導体関連株に見直し買いが流入している。

■Jフロント <3086>  1,735円  +25 円 (+1.5%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が反発している。前週末1日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比0.8%増と14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少なかったことに加えて、上旬の気温が前年に比べて低かったことや、前月好調の反動で夏物衣料品の動きが鈍かったものの、訪日外国人客を中心に化粧品やラグジュアリーブランド、高級時計などが引き続き好調だった。なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高は同56%増だった。

●ストップ高銘柄
 システムズ・デザイン <3766>  1,361円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 スパンクリト <5277>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 理研グリーン <9992>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 やまねメディカル <2144>  767円  -150 円 (-16.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均