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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オプトHD、東海カ、ポーラHD

オプトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプトホールディング <2389>  1,980円  +225 円 (+12.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 オプトホールディング<2389>が急騰。同社は不動産や金融向けで強みを持つネット広告代理店大手で、情報サイト運営なども手掛けている。きょうマザーズに新規上場したラクスル<4384>の株式を保有しており、含み益拡大期待が株高の背景にある。また、30日付でいちよし経済研究所がレーティングを「B」から「A」に格上げしており、物色人気が増幅されている。18年12月期の業績は同研究所の事前見通しを下回る見込みながら、複数の新規分野への取り組みの成果が19年12月期以降に顕在化してくるとし、20年12月期以降の業績予想を増額修正するとともにフェアバリューも引き上げた。

■オイシックスドット大地 <3182>  2,293円  +184 円 (+8.7%)  本日終値
 オイシックスドット大地<3182>が大幅高で年初来高値を更新。同社はきょう、ネット通販大手のアマゾンが手掛ける生鮮食品などの宅配サービス「Amazonフレッシュ」で、ミールキット「Kit Oisix」の販売を開始したと発表。これによる売り上げ拡大などが期待されたようだ。Kit Oisixとは、有機・特別栽培野菜や肉、魚など、同社の安全基準を満たす安心安全な必要量の食材とレシピがセットになった、主菜と副菜の2品が20分で作れるミールキット。Amazonフレッシュでは当面、計5種類を取り扱うとしている。

■ウェルビー <6556>  1,630円  +121 円 (+8.0%)  本日終値
 ウェルビー<6556>は大幅高で実質上場来高値更新。同社は障害を持つ人などの就職を支援する就労移行事業を展開、自立訓練作業所「ウェルビーチャレンジ」や未就学児童を対象とした「ハビー」、学齢期の児童を対象とした「ハビープラス」など新規開設を続け、利用者数増加を収益に反映させている。19年3月期は営業利益段階で前期比28%増の12億9500万円を計画、なお増額含みだ。

■アトラエ <6194>  2,832円  +202 円 (+7.7%)  本日終値
 30日、アトラエ <6194> [東証M]が6月12日付での東証1部への市場変更が確定したと発表したことが買い材料視された。東証は22日、同社株を東証1部または2部に市場変更すると発表していたが、変更先の市場は確定していなかった。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■日総工産 <6569>  5,470円  +340 円 (+6.6%)  本日終値
 日総工産<6569>は反発。30日の取引終了後、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高803億円(18年3月期592億800万円)、営業利益40億2000万円(同18億円)を目指すとしたことから、3年間で営業利益2.2倍を目指す意欲的な中計との見方が強まったようだ。重要顧客に技能社員を投入することで単価の引き上げと収益性向上を目指すほか、積極的なシステム投資により生産性の改善を図るとしている。

■住友大阪セメント <5232>  511円  +29 円 (+6.0%)  本日終値
 30日、住友大阪セメント <5232> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.93%にあたる2000万株(金額で120億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月31日から9月28日まで。また、発行済み株式数の2.64%にあたる1100万株の自社株を消却する。消却予定日は6月15日。

■サイボウズ <4776>  577円  +32 円 (+5.9%)  本日終値
 サイボウズ<4776>が3日ぶりに急反発。同社は30日取引終了後に、4月度の月次業績(速報値)を公表。連結売上高は9億3700万円(前年同月比23.0%増)となり、引き続き前年実績を上回って推移していることが好感されたようだ。連結営業利益は2億400万円(同55.7%増)で、今年1月からの累計は8億900万円(前年同期比10.2%増)。なお、今18年12月期通期の連結営業利益予想は、4~7億円となっている。

■東海カーボン <5301>  2,233円  +108 円 (+5.1%)  本日終値
 東海カーボン <5301> が5連騰で新値追い。全体相場が円高進行やイタリアの政局混乱などで下落基調となるなか、同社株は上場来高値を更新している数少ない銘柄の一つとなっている。同社は黒鉛電極やカーボンブラックの販売価格上昇などを背景に業績が絶好調だ。さらに、28日には韓国東海カーボンの連結子会社化による段階取得差益の発生を踏まえ、最終利益を大幅上方修正した。これを受け、株価は29日に約3ヵ月ぶりに上場来高値を更新。この日は前日比7.7%高の2288円まで上値を伸ばす場面があった。特別利益の計上によるかさ上げがあるものの、予想PER6倍台と割安感が強く、さらなる上値追いへの期待感も大きい。

■石油資源開発 <1662>  2,775円  +134 円 (+5.1%)  本日終値
 石油資源開発<1662>は大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が30日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2390円から3120円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。収益予想の前提となる原油CIF価格を1バレル=70ドル(19年3月期の会社前提60ドル)に見直したことに伴い、19年3月期の経常利益予想を87億円から170億円へ、20年3月期を同99億円から182億円へ上方修正している。

■ポーラHD <4927>  5,390円  +250 円 (+4.9%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が物色人気を集め、上場来高値更新。2016年の年末から約2年半にわたり、13週移動平均線をサポートラインとした長期上昇トレンドを形成している。訪問販売と通信販売を主体とした化粧品大手で、インバウンドや越境ECを含め国内外の高水準の需要を取り込むことに成功している。しわ改善化粧品「リンクルショット」がドル箱商品となり、17年12月期営業利益は前の期比45%増の388億8100万円と最高益を大幅更新、18年12月期も6.7%増の415億円を予想しているが保守的で上振れ余地がある。リンクルショットは足もとも好調、海外展開で一段の利益貢献を見込む。

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