【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、ACCESS、システムズD
国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>など石油元売り大手が高い。ここ下落基調を強めていたWTI原油先物価格だが、前日は産油国の協調減産が年内続くとの観測から6日ぶりに反発、1ドル48セント高の1バレル=68ドル21セントと切り返した。これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが終値で4%近い上昇をみせるなどエネルギー関連株が大幅高となった。東京市場でも全般リスクオフの巻き戻しの動きとあわせ、原油関連株に投資資金が向かった。
■ACCESS <4813> 967円 -70 円 (-6.8%) 本日終値
ACCESS<4813>は大幅3日続落。30日の取引終了後、第1四半期(2~4月)連結決算を発表しており、売上高16億1900万円(前年同期比6.9%減)、営業損益1億6600万円の赤字(前年同期1200万円の黒字)、最終損益1億7000万円の赤字(同3200万円の赤字)と営業赤字に転落したことが嫌気された。国内でIoT分野の売り上げが減少したことに加えて、ネットワークソフトウエア事業で案件受注のタイミングが後ろ倒しになったことが響いた。また、製品開発投資に伴う償却費の増加や、電子出版分野でのサービス拡大に伴う原価増も損益悪化につながった。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高82億円(前期比3.4%増)、営業利益5億円(同20.9%増)、最終利益3億7000万円(同49.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■システムズ・デザイン <3766> 911円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
システムズ・デザイン<3766>がストップ高。30日の取引終了後、知識検索型の人工知能(AI)サービス「Kleio(クレイオ)ナレッジサーチ」の提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同サービスは、社内の文書データを学習したAIが、自然文による問い合わせに対して確信度の高い順に回答候補のリストを提示するというもので、回答結果のフィードバックを継続して学習させることで、回答の精度を高めることができるという。また、Q&A文書だけではなく、業務マニュアルや専門文書などの多種多様な文書データを学習させることができるため、コールセンターや社内ヘルプデスク、技術部門における情報共有など、業種や業務を問わずさまざまな分野での利用が見込まれるとしている。なお、サービスの提供に際しては、ソフトバンクグループ<9984>のソフトバンクと販売パートナー契約を締結しており、連携して販売網の拡充を図る。また、19年3月期業績への影響は軽微としている。
■ホットリンク <3680> 786円 +44 円 (+5.9%) 本日終値
ホットリンク<3680>が切り返し急、一時40円高は5.4%高の782円まで買われる場面があった。ディープラーニングなどの人工知能(AI)技術を駆使してビッグデータ解析ツールを提供しており、AI関連の草分け的な位置づけ。訪日客増加で民泊など新たに成長産業が創出されるなか、中国の消費者動向の分析ニーズに対応した情報サービスなどにも踏み込んでいる。立ち上げ段階からのブロックチェーン推進協会会員企業で同分野での展開力にも期待がかかる。
■テリロジー <3356> 492円 +21 円 (+4.5%) 本日終値
テリロジー<3356>が反発。今週は25日移動平均線との上方カイ離を調整する形で下値模索の動きにあったが、直近は売り物が枯れ切り返しに転じてきた。サイバー攻撃への対応が法人、個人を問わず重要視されるなか、米新興メーカーの最新技術などを軸にセキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売を手掛ける同社株に見直し機運が台頭している。経済産業省が国内上場企業に対し、経営指針にサーバー攻撃への対策を盛り込む方針が伝わっており、ネットワークへの侵入防御やクラウドでの標的型攻撃対策で実績が高い同社株が注目されている。
■明豊エンタープライズ <8927> 725円 +26 円 (+3.7%) 本日終値
明豊エンタープライズ<8927>が3日ぶり反発。中古マンションのリニューアル事業などを手掛けており、業績は急成長途上にある。30日取引終了後、新宿区市谷加賀町の収益用不動産を売却したことを発表、18年7月期に与える影響については精査中としているが収益面の寄与が期待される。一方、渋谷区千駄ヶ谷と三鷹市井の頭に収益用不動産を取得したことも発表しており、合わせて株価の刺激材料となった。
■GameWith <6552> 1,670円 +57 円 (+3.5%) 本日終値
GameWith<6552>が3日ぶりに反発。30日取引終了後、インドネシアでゲーム攻略メディアを運営するジーキューブ・アジア社(本社・シンガポール)の第三者割当増資を引き受けると発表したことが買い材料視された。GameWithは昨年12月にゲーム情報メディア「GameWith」台湾版をリリースするなど海外展開を進めている。ジーキューブ・アジアへの出資は、モバイルゲーム市場の成長著しい東南アジアでの海外展開を迅速に行うために有益と判断し、第三者割当増資の引き受けを決めた。なお、18年5月期業績への影響は軽微としている。
■PR TIMES <3922> 2,829円 +95 円 (+3.5%) 本日終値
PR TIMES<3922>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は30日、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業数が2万3000社を突破したと発表。「PR TIMES」は2007年4月にサービスを開始し、2017年11月には利用企業者数が2万社を超え、今年4月3日には2万2000社を突破。2カ月を待たずに利用企業数が1000社増えるのは初めてで、最速でのスピード更新となった。
●ストップ高銘柄
岡藤ホールディングス <8705> 387円 +80 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
ALBERT <3906> 5,540円 -1,000 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース