【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、H2Oリテイ、東エレク
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が買い優勢の展開。ここ円安傾向が強まっており、輸出採算改善への期待が株価を支えている。前日に米10年債利回りは一時3.12%まで上昇、これを受け日米金利差拡大への思惑からドル買い・円売りを誘発、外国為替市場では1ドル=110円80銭近辺での推移となっており、為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。なお、トヨタの19年3月期の通期想定為替レートは105円で、実勢より約5円以上円高で設定されている。
■ニュートンF <7169> 2,404円 -264 円 (-9.9%) 本日終値
17日に決算を発表。「今期最終は22%減益へ」が嫌気された。ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ] が5月17日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期の連結最終利益は前の期比19.8%増の38.6億円に伸びたが、19年3月期は前期比22.4%減の30億円に減る見通しとなった。
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■H2Oリテイ <8242> 1,948円 -41 円 (-2.1%) 本日終値
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が3日続落。大和証券が17日付で投資判断を「1」から「2」とし、目標株価を2650円から2250円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、同社が15日に発表した18年3月期業績に関して、第4四半期に計上した一時的費用7億円や、第4四半期から連結化した子会社の赤字5億円を除けば概ね想定線で、主力の百貨店事業が好調であり、食品事業の落ち込みをカバーしたと評価。ただ、19年3月期については、百貨店事業の販管費増を主因に営業利益予想を245億円から200億円へ、20年3月期を同280億円から225億円へ下方修正している。
■東京エレクトロン <8035> 21,280円 -420 円 (-1.9%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が安い。17日の米株市場取引終了後に発表された半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの5~7月期業績見通しが市場コンセンサスよりも慎重だったことで、同社株は取引時間中の2.2%安に続き、時間外取引でも売られたことで、東京市場でもこの影響を受ける形となった。外国為替市場では円安に振れていることもあり、これを拠りどころに押し目を拾う動きもあるが、足もとは売り圧力に押される展開を余儀なくされている。
■メニコン <7780> 3,015円 -50 円 (-1.6%) 本日終値
メニコン<7780>が大幅続落。17日の取引終了後、子会社ダブリュ・アイ・システム(販売店名「エースコンタクト」)が運営する会員専用サイト「A-Web(エースウェブ)倶楽部」が外部からの不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報が流出したことが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出た。流出の可能性がある個人情報は、17年12月17日から18年3月27日の間に同サイトでクレジットカード決済をした顧客の情報で、カード会員名、カード番号、カード有効期限が流出したもよう。また、件数は3412件で、5月2日時点で27件、計約668万円分のカードの不正使用が確認されたとしている。
■サンユー建設 <1841> 1,368円 +300 円 (+28.1%) ストップ高 本日終値
サンユー建設<1841>がストップ高。18日午後1時ごろ発表した19年3月期連結業績予想は、売上高117億円、営業利益14億円、純利益5億5000万円を見込み、今期から連結決算となることから単純比較はないが、実質大幅増益を見込んでいることが好感された。オリンピック・パラリンピックなどの公共投資、民間投資の増加により、主力の建築部門が堅調に推移する見通し。なお、4月に子会社化した行方建設(東京都豊島区)を連結対象としたため今期から連結決算を開始した。なお、18年3月期単独業績は、売上高94億9200万円(前の期比21.4%増)、営業利益5億1200万円(同24.4%減)、純利益3億7400万円(同22.7%減)だった。
■ピクセラ <6731> 172円 +27 円 (+18.6%) 本日終値
ピクセラ<6731>が続急伸。同社はパソコン向けやテレビ向けチューナーなどAV機器を手掛ける。17日取引終了後、一人暮らし向け家電製品の企画・製造に強みを持つA-Stage(東京都港区)の全株式を取得し子会社化する(取得価額は9億5000万円)ことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを誘った。株価は13週移動平均線を上値抵抗ラインに底値圏もみ合いが続いていたが、150円台回復から一段高となれば、離脱が鮮明となる。
■AMBITION <3300> 1,469円 +153 円 (+11.6%) 本日終値
AMBITION <3300> [東証M]が続急伸。同社は不動産オーナーから一括借り上げした物件を転貸するサブリースを展開している。また、民泊事業にも注力しており、6月の民泊解禁を前に関連銘柄としても注目を集める。日本政府観光局が17日、4月の訪日外客数は前年同月比12.5%増の290万1000人に伸び、単月として過去最高を記録したと発表。これが刺激材料となったようだ。業績も絶好調で今月15日に発表した18年6月期第3四半期累計(17年7月-18年3月)の連結経常利益は前年同期比11倍の4億6500万円に急拡大した。サブリース管理物件戸数の増加が続いたうえ、昨年10月に買収したヴェリタス・インベストメントで投資用マンションの引き渡しが進んだことも収益を押し上げた。今期経常利益は前期比2.0倍の5.3億円と3期連続最高益を計画している。
●ストップ高銘柄
ALBERT <3906> 4,640円 +700 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
みらいワークス <6563> 6,840円 +1,000 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ブライトパス・バイオ <4594> 557円 -150 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース