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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇などを意識して円売り継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

9日のドル・円相場は、東京市場では109円00銭から109円79銭まで上昇。欧米市場でドルは109円58銭まで売られた後に109円83銭まで買われており、109円71銭で取引を終えた。

本日10日のドル・円は、主に109円台後半で推移か。米長期金利の上昇や欧米株高を意識して、110円台に上昇する可能性もある。

9日の欧米市場でドル・円は109円83銭まで上昇した。米長期金利の上昇、株高、原油先物の反発などが材料視されたが、日本企業による外国企業買収に絡んだ円売りの思惑が一段と広がっていることも為替相場の動向に影響を与えているようだ。市場関係者の間からは「企業買収に伴う円売りは3兆円規模に達する」、「少なくとも5月中は買収案件に絡んだ円売りが続く可能性が高い」との声が聞かれている。

また、原油高によって日本の貿易黒字額は大幅に減少するとの見方も円売り材料になっているようだ。9日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+2.08ドルの71.14ドルで通常取引を終えた。米原油在庫が増加予想に反して減少したことや、米国がイラン産原油の購入縮小を諸外国に対して要請していることが材料視されたようだ。米国はイラン核合意からの離脱を表明したが、イラン側の対応は予測困難であることも原油先物の上昇を促す一因となっており、為替相場の動向にも一定の影響を与える可能性がある。

《CS》

 提供:フィスコ

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