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【注目】前週末2日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

EPS <日足> 「株探」多機能チャートより

■EPS <4282>  2,006円 (-208円、-9.4%)

 東証1部の下落率2位。EPSホールディングス <4282> が続急落し、年初来安値を更新した。1日大引け後に発表した18年9月期上期(17年10月-18年3月)の連結経常利益が前年同期比18.5%減の38.9億円で着地したことが嫌気された。EP綜合における受注の伸び悩みとエクサムにおける赤字の影響などでSMO事業が大幅減益となったことが響いた。中国で医薬品・医療機器を中心とした製品関連業務や臨床試験関連の専門サービス業務などを展開する益新事業が赤字転落したことも利益を圧迫した。

■コネクシオ <9422>  2,175円 (-211円、-8.8%)

 東証1部の下落率3位。コネクシオ <9422> が大幅続落。1日の取引終了後に発表した19年3月期の単独業績予想が、売上高2700億円(前期比1.9%増)、営業利益102億1000万円(同横ばい)、純利益67億4000万円(同横ばい)と前期並みの営業利益にとどまることに加え、年間配当を同5円減の60円とすることが嫌気された。携帯電話の販売台数を前期比2.5%減の265万台と見込んでいるほか、生産性向上に向けたシステム投資などが利益を圧迫する。端末価格の見直しによる収益改善やモバイルBPOの規模拡大などを図るが、増益確保は難しいようだ。なお、18年3月期決算は、売上高2648億9700万円(前の期比1.9%増)、営業利益102億700万円(同2.3%増)、純利益67億3800万円(同4.2%増)だった。また同時に、21年3月期に営業利益110億円を目指す中期経営計画を発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■セプテニHD <4293>  243円 (-13円、-5.1%)

 セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ]が大幅に4日続落、年初来安値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエイト」へ引き下げた。目標株価は400円から200円に見直した。同社が4月26日に発表した18年9月期第2四半期(17年10月-18年3月)決算は、連結営業利益が前年同期比21%減の10億900万円だった。この決算に対して、「主力のネットマーケティング事業の業績低迷はネガティブ・サプライズ」としてレーティングを引き下げた。また、メディアコンテンツ事業のトップラインが加速せず、営業黒字のメドが見えない点にも警戒している。

■ロイヤルHD <8179>  2,880円 (-91円、-3.1%)

 ロイヤルホールディングス <8179> が大幅続落。同社は1日取引終了後に、18年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表。営業利益は7億6800万円(前年同期比21.0%減)となり、上半期計画18億円に対する進捗率は42.7%となった。売上高は324億4400万円(同1.1%増)で着地。既存店の好調などで増収を確保した半面、利益面では新規出店やIT投資の実行に伴う費用が影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、同日には4月度の月次売上高を公表している。「ロイヤルホスト」の既存店売上高は前年同月比6.1%増と3ヵ月連続で前年実績を上回った一方、「天丼てんや」の既存店売上高は同2.5%減と2ヵ月ぶりのマイナスとなっている。

■国際石開帝石 <1605>  1,397.5円 (-35円、-2.4%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> が値を下げたほか、JXTGホールディングス <5020> なども売りが目立つ展開となった。4月中旬以降に大きく水準を切り上げてきた原油市況に足もと反動が出ている。1日のWTI原油先物価格は1ドル32セント安の1バレル=67ドル25セントと急落、米国では2月の原油生産量が過去最高水準となったことに加え、在庫増加の思惑が下げを加速させた。これを受け米国市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が下落しており、この流れが東京市場にも波及した。

■ノジマ <7419>  2,640円 (-39円、-1.5%)

 ノジマ <7419> が続落。1日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の4880億円から5018億円(前の期比16.1%増)へ、営業利益が166億円から170億円(同12.6%増)へ、純利益が108億円から136億円(同33.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、修正値では1-3月期営業利益は22.0%減益となり、足もとの減速を嫌気した売りが出たようだ。上方修正は、高付加価値の商品が伸びたことで、デジタル家電専門店運営事業の売上総利益が伸長したことに加えて、インターネット事業のニフティでコスト構造見直しなど体質改善が進んだことが寄与したという。また、関係会社株式売却益や繰延税金資産の計上なども最終利益を押し上げたとしている。

■長府製 <5946>  2,510円 (-35円、-1.4%)

 長府製作所 <5946> が続落。1日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高111億5700万円(前年同期比7.3%増)、営業利益4億1600万円(同18.7%減)、純利益5億7300万円(同11.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。エコキュートの好調持続で給湯機器が伸長したほか、空調機器でハウスメーカー向けの全館空調システムやデシカント式空調換気ユニットなどが好調に推移し売上高は増収を確保したが、銅やステンレスなどの原材料価格が高騰した影響が大きく減益を余儀なくされた。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高460億円(前期比9.4%増)、営業利益25億円(同41.3%増)、純利益29億円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いている。

※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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