【材料】ソニーは大幅続落、償却負担や為替の影響で19年3月期は営業利益8%減を予想
ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
モバイル・コミュニケーション(MC)事業で収益構造の改善に向けたスマートフォンの販売数量の絞り込みで売上高が減少する。前期の業績拡大を牽引した半導体事業はモバイル機器向けイメージセンサーの販売数量の増加を見込み増収を確保するものの、減価償却費や研究開発費がかさむ見通し。また、想定為替レートを1ドル=105円前後(18年3月期平均110.9円)、1ユーロ=125円前後(同129.7円)とそれぞれ円高水準を見込んでいることも響く見通しだ。
なお、18年3月期決算は、売上高および営業収入8兆5439億8200万円(前の期比12.4%増)、営業利益7348億6000万円(同2.5倍)、純利益4907億9400万円(同6.7倍)だった。MC事業はスマホ販売台数の減少で営業赤字に転落したものの、半導体事業の営業損益が1640億円の黒字となり、前の期の78億円の赤字から大きく改善したことが業績を牽引した。また、ゲームや音楽、映画分野なども伸長した。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)