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【市況】米国株見通し:航空機大手の決算きっかけに底堅さ取り戻す可能性も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物  2634.75(-0.50) (17:00現在)
ナスダック100先物  6524.25(-2.50) (17:00現在)

17時時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物はともに小安く推移している。NYダウ先物は5ドル安程度で推移。欧州市場も総じて小安く推移している。原油相場は底堅い推移となっている。こうした流れを受け、25日の米株式市場は売り買い交錯で始まるとみられる。

キャタピラーの最高財務責任者が、1-3月期の利益がピークになるという慎重な業績見通しを明らかにし、24日の相場急落につながった。現時点で米国経済と世界経済は緩やかな成長ペースに止まっており、需要の基調が十分に強まっていないことが、キャタピラー幹部の慎重な発言の背景にあるとみられる。

本日は寄り付き前に航空機大手のボーイングとグッドイヤータイヤが決算を発表する。注目されるのはボーイングの決算でキャタピラーと同じように、同社は原材料高という問題を抱えているとみられる。しかし、世界的に航空輸送需要は旅客・貨物とも堅調な拡大基調に入っているため、航空会社は値上げを受け入れやすい環境にあると考えられる。キャタピラーよりボーイングの方が業績の先行きに楽観的である可能性が高く、業績の先行きに対する安心感が投資家の間で戻り始め、相場が底堅さを取り戻す可能性があろう。本日は経済指標の発表は予定されていない。

《KK》

 提供:フィスコ

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