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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:新日無、日立ハイテク、ニトリHD

新日無 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日本無線 <6911>  922円  +102 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 新日本無線 <6911> が続急騰。24日大引け後に発表した18年3月期の連結経常利益は前の期比10.7%増の20.5億円で着地。決算期変更する18年12月期(9ヵ月の変則決算)は22億円の見通しとなった。会社側が公表した18年3月期実績と比べ、経常利益は65.2%増となり、実質大幅増益となることが好感されたようだ。今期は衛星を介したインターネット環境の需要増加を背景に、衛星通信用コンポーネントの好調が続く。また、主力の電源用半導体は、中国スマートフォン市場は不安定な状況が続く一方、IoTの進展でスマートフォン以外の電子機器への搭載拡大を見込む。なお、想定為替レートは1ドル110円に設定した。

■東光高岳 <6617>  1,854円  +158 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 24日に決算を発表。「今期経常は10%増益へ」が好感された。東光高岳 <6617> が4月24日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比21.8%減の31.8億円になったが、19年3月期は前期比9.8%増の35億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒東光高岳の詳しい業績推移表を見る

■鉄建 <1815>  3,310円  +180 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 鉄建<1815>が大幅続伸となっている。24日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の61億円から66億1000万円(前の期比8.2%増)へ、純利益が37億円から56億3000万円(同40.8%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。売上高は従来予想の1680億円(同1.8%増)を据え置いたものの、土木工事の完成工事総利益が増加したことが寄与した。また、営業外収支の改善や税金費用の低減があり、最終利益を押し上げた。また、業績の上振れに伴い、従来50円を予定していた期末一括配当を25円増額して75円にするとあわせて発表した。

■日立ハイテクノロジーズ <8036>  4,940円  +210 円 (+4.4%)  11:30現在
 24日、日立ハイテクノロジーズ <8036> が決算を発表。18年3月期の連結税引き前利益は前の期比3.1%増の555億円になり、従来の減益予想から一転して増益で着地。続く19年3月期も前期比13.3%増の630億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もメモリー向け積極投資が継続する中、主力の半導体製造装置の好調が続くうえ、科学・医用システムの収益が回復する。研究開発などの成長戦力投資を吸収し、2ケタ増益を達成する見通しだ。業績好調に伴い、前期の年間配当を80円→85円に増額し、今期も前期比10円増の95円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■中外製薬 <4519>  5,780円  +80 円 (+1.4%)  11:30現在
 中外製薬 <4519> が全般軟調相場に逆行する形で、4日ぶりに反発している。同社は24日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益が前年同期比50.7%増の278億円に拡大して着地したことが買い材料視された。太陽ファルマへの長期収載品の譲渡に伴う一時金を計上したことが収益を押し上げた。関節リウマチ薬「アクテムラ」をはじめロシュ向け輸出が増加したほか、国内では抗インフルエンザ薬「タミフル」の販売が伸びた。なお、通期の最終利益は引き続き非開示とした。

■ミライトHD <1417>  1,735円  +23 円 (+1.3%)  11:30現在
 24日、ミライト・ホールディングス <1417> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の130億円→178億円に36.9%上方修正。増益率が22.8%増→68.1%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。モバイル工事や受信障害対策工事に加え、国内PBX・LAN配線工事などが増加したことが収益を押し上げた。工事平準化による施工効率の改善や採算重視の事業運営を進めたことも上振れの要因となった。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の30円→35円(前の期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが16.9倍→11.9倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ニトリホールディングス <9843>  18,125円  +130 円 (+0.7%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>はしっかり。24日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.6%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。4月度は新生活用品を中心に寝具セット、寝装カバーリング、枕などが好調に推移したほか、自社開発マットレス「Nスリープ」や、保温遮熱効果や花粉キャッチ機能のあるカーテンなどが堅調に推移した。なお、前年より祝日が1日多いため、約3.6ポイントのプラス影響を受けているとしている。

■日東工器 <6151>  2,929円  +9 円 (+0.3%)  11:30現在
 日東工器<6151>はしっかり。24日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の278億円から282億円(前の期比6.3%増)へ、営業利益が50億円から54億円(同19.6%増)へ、純利益が34億円から37億3000万円(同25.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。国内ならびに海外市場においてもアジアを中心に需要が好調であったことが要因としている。また、業績の上振れに伴い、従来34円を予定していた期末配当を7円増額して41円にするとあわせて発表した。年間配当は71円となり、前の期の52円に対しては19円の増配となる。

■総合メディカル <4775>  2,410円  -428 円 (-15.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 24日に決算を発表。「今期経常は20%減益へ」が嫌気された。総合メディカル <4775> が4月24日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比12.2%増の72.2億円に伸びたが、19年3月期は前期比19.8%減の58億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒総合メディカルの詳しい業績推移表を見る

■キヤノンMJ <8060>  2,399円  -421 円 (-14.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急落し年初来安値を更新している。24日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高1508億200万円(前年同期比1.3%減)、営業利益37億1500万円(同34.4%減)、純利益25億2900万円(同36.6%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。金融業向けの大型SIが好調に推移したことなどでエンタープライズ事業は伸長したものの、デジタル一眼レフカメラやインクジェットプリンターなどが低調に推移しコンスーマ事業が苦戦し売上高が減少した。また、収益性の高い商品の売り上げが減少したことで営業利益も大幅減益となった。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高6450億円(前期比2.0%増)、営業利益320億円(同5.2%増)、純利益217億円(同4.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■TATERU <1435>  1,962円  -205 円 (-9.5%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 24日、TATERU <1435> が海外募集による710万株の公募増資を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は1951円で、約135億円の調達資金については借入金返済や事業拡大資金などに充てる。

■カシオ計算機 <6952>  1,623円  -145 円 (-8.2%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 カシオ計算機<6952>は大幅反落。24日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の3500億円から3140億円(前の期比2.2%減)へ、営業利益が340億円から295億円(同3.7%減)へ、純利益が225億円から195億円(同5.9%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。コンパクト市場の激減によるデジタルカメラ事業の戦略転換および楽器の事業構造の見直しが主な要因としている。また、きょう付の日本経済新聞で「カシオ計算機は24日までに不採算のコンパクトデジタルカメラから撤退する方針を固めた」と報じられており、これも売り材料視されているようだ。

■ヴィンクス <3784>  1,846円  -143 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 24日に業績修正を発表。「前期最終を一転13%減益に下方修正」が嫌気された。ヴィンクス <3784> が4月24日大引け後(17:00)に業績修正を発表。18年3月期の連結最終利益を従来予想の8.6億円→7.5億円(前の期は8.5億円)に12.8%下方修正し、一転して12.7%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ヴィンクスの詳しい業績推移表を見る

■富士通ゼネラル <6755>  1,794円  -105 円 (-5.5%)  11:30現在
 富士通ゼネラル<6755>が大幅続落し年初来安値を更新。24日取引終了後発表した19年3月期業績予想が、売上高2850億円(前期比8.6%増)、営業利益170億円(同15.9%減)、純利益120億円(同6.6%減)と2ケタ営業減益を見込み、あわせて中期経営計画の数値目標を2年後ろ倒ししたことが嫌気されている。主力の空調機事業で、市況が堅調な北米、オセアニア、中華圏向けの販売増を見込むほか、欧州やインドなど各地域での新機種投入や営業体制強化により増収となる見通し。ただ、上期を中心に為替相場や素材市況で厳しいコスト環境が続くことや先行投資による費用増などが利益を圧迫する。年間配当は前期比2円増配の26円を予定。なお、18年3月期業績は、売上高2623億4000万円(前の期比0.9%増)、営業利益202億700万円(同23.7%減)、純利益128億5400万円(同28.1%増)だった。また、同社は中計で21年3月期に売上高4000億円、営業利益400億円を見込んでいたが、中東の市況悪化や調達環境の構造的な変化などで事業環境が想定以上に悪化していることや、提携・M&Aの立ち上がりが遅れていることなどを踏まえ、これを2年後ろ倒しし、23年3月期の目標とした。

■ジャストプランニング <4287>  3,210円  +504 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 ジャストプランニング<4287>がストップ高。子会社プットメニューとボクシーズ(東京都千代田区)は、日本KFCホールディングス<9873>傘下の日本ケンタッキー・フライド・チキンが運営するケンタッキー・フライドチキンの2店舗にオーダーシステム「Putmenu(プットメニュー)」を試験導入すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「Putmenu」は、テーブルや部屋をIoT化することで、「注文0分」「会計0分」を実現するシステム。外出前の自宅などで自身のスマートフォンからメニューを選んだり、客席にいながら注文をすることができ、料理ができ上がると、注文したスマートフォンにお知らせを配信。利用者は、商品を受け取るときにレジで支払いを行うというもので、注文時にカウンターに並ぶ必要がない体験を提供する。第1弾として、新宿南口店、池袋サンシャイン通り店で利用できるようにする予定だ。

■サムシング <1408>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 サムシングホールディングス<1408>がストップ高。きょう付の日本経済新聞で「ITコンサルのITbookと地盤改良工事のサムシングホールディングスの経営統合した新会社は、2020年3月期の連結決算で8億円の営業利益を目指す」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。両社は4月6日、10月に共同持ち株会社「ITbookホールディングス」を設立し経営統合すると発表したが、両社の直近決算での営業利益の合算(ITbook17年3月期とサムシング17年12月期)は3億2000万円。今後、統合による事業拡大やコスト削減効果が表れるとみているもようで、この報道で具体的な数値が出てきたことが、評価されているようだ。なお、共同株式移転により新会社が上場するためITbook<3742>およびサムシングは9月26日に上場廃止となる予定だ。

●ストップ高銘柄
 大和自動車交通 <9082>  1,798円  +300 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AppBank <6177>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 麻生フオームクリート <1730>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 HEROZ <4382>  35,000円  -7,000 円 (-16.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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