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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カチタス、日揮、三菱UFJ

カチタス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルヒ <7198>  1,584円  +58 円 (+3.8%)  本日終値
 アルヒ<7198>が大幅4日続伸。この日の朝方、全国10店舗目となる直営店として「ARUHI 名古屋支店」をオープンしたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「ARUHI 名古屋支店」では、銀行代理業による銀行代理商品(変動金利・固定金利)を中心に、全期間固定金利住宅ローン「フラット35」関連商品や各種保険など、さまざまな住宅ローン関連商品を取り扱うとしている。

■カチタス <8919>  3,695円  +135 円 (+3.8%)  本日終値
 カチタス<8919>は3日続伸、上場来高値に買われた。米株市場では引き続き半導体関連などハイテク株への売りが続き、東京市場では相対的に内需セクターに買いが集まりやすい。そのなか、不動産流動化を手掛ける中小型株への波状的な物色ニーズが強い。戸建てのリノベーション販売で業界首位にある同社は、地方都市郊外の戸建て住宅を中心に安い値段で仕入れ、高付加価値をつけて売却するビジネスが時流を捉え絶好調、18年3月期営業利益段階で前期比40%増益見通しにあるが上振れの可能性も指摘されている。また、19年3月期も会社側は強気の中期計画で2ケタ伸長となる85億円レベル見込むなど、波状的な買いを呼び込む背景となっている。

■日揮 <1963>  2,633円  +80 円 (+3.1%)  本日終値
 日揮<1963>が8日続伸。株価は14年12月以来の3年4カ月ぶりに2600円台を回復した。カナダ西部の大型液化天然ガス(LNG)プラントに関して、21日付の日本経済新聞は「日揮と米フルアが約1兆5000億円とみられる金額で設計や建設を受注した」と報じた。「日揮の受注分は約6000憶円のもよう」としている。足もとで原油価格が上昇するなか、大型LNG設備投資が再開するとの期待が膨らんでおり、株価は上昇基調を強めた。

■オークネット <3964>  1,558円  +40 円 (+2.6%)  本日終値
 オークネット<3964>が続伸。20日の取引終了後、台湾の中古車オークション会社「行将企業」と同社の行う認定中古車検査事業において、3月1日からAISブランドのライセンスを供与していると発表しており、これを好感した買いが入った。AISとは、オークネットが設立した中古車検査専門会社で、現在は各メーカー系中古車事業会社が出資し、中古車取引に欠かせない「信頼の証」として、業界スタンダードとなっている。今回、ライセンス供与した行将企業は、台湾大手の中古車オークション会社で、累計42万台以上の検査を実施。台湾における認定中古車市場が拡大の一途をたどるなかで、検査技術や人員育成をさらに強化するのが目的としている。

■三菱UFJ <8306>  730.4円  +14.1 円 (+2.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは頑強ぶりを発揮。前週末の米国株市場はNYダウが3日続落したが、売りを主導したのはIT関連やハイテク株でシティグループやJPモルガンなど大手金融機関は相対的にわずかな下げ幅にとどまった。これは、原油価格の上昇などを背景にインフレ思惑から米長期金利が上昇していることが背景にあり、前週末時点で米10年債利回りは2.96%台と4年3カ月ぶりの高い水準に上昇した。東京市場でも米国事業にも展開力が厚い三菱UFJは、運用利ザヤの拡大期待が根強い買いに反映されている。

■ドトル日レス <3087>  2,307円  +36 円 (+1.6%)  本日終値
 ドトール・日レスホールディングス<3087>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を2400円から2500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、外食業界は人件費や原材料費高騰などで厳しい事業環境ながら、同社の同業比でみた業績安定性を評価。特にドトール社は、店舗オペレーション改善や仕入物流などの改善により着実に営業利益率が改善しているという。また、今後は積極的な株主還元にも期待しているという。

■SGホールディングス <9143>  2,437円  +30 円 (+1.3%)  本日終値
 国際的な投資指標であるMSCIの5月見直しの発表は、日本時間5月15日早朝に予定されている。SMBC日興証券は23日、5月の定期見直しでは、MSCI日本スタンダード指数へ4銘柄の採用と2銘柄の削除があると予想した。新規採用の候補銘柄ではSGホールディングス<9143>、東京センチュリー<8439>、小林製薬<4967>、サイバーエージェント<4751>、削除候補にはCYBERDYNE<7779>と九州フィナンシャルグループ<7180>を挙げた。

■任天堂 <7974>  46,300円  +400 円 (+0.9%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸で25日移動平均線との下方カイ離を解消した。前週末に1740円高と大きく上昇したが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を継続している。売買代金は10時20分過ぎ現在で約750億円と、全市場ベースで2位以下を大きく引き離し断トツとなった。個人投資家の回転売買のほか、今月に入ってからは一部海外投資家の資金流入も観測されていた。足もとは外国為替市場で1ドル=107円台後半に円安に振れていることも株価押し上げ要因となっている。同社は今週26日に18年3月期決算発表を行う予定だが、営業利益段階で前の期比5.4倍の1600億円見通しと急拡大が予想されている。これについて株価は織り込み済みとみられるものの、マーケットの視線は19年3月期の業績予想に向いており、「ニンテンドースイッチ」の販売計画と合わせ市場関係者の視線は熱い。

■エンプラス <6961>  3,005円  -575 円 (-16.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 エンプラス<6961>が急落し年初来安値を更新。前週末20日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高340億円(前期比2.1%増)、営業利益33億円(同24.5%減)、純利益23億円(同9.3%減)と大幅減益予想を嫌気した売りが出たようだ。今期は、自動化設備の導入による生産体制の高度化や、最先端評価技術の確立による顧客提案力の強化などに注力する方針だが、足もとでオプト事業が苦戦していることに加えて、販管費の増加が利益を圧迫する見通し。なお、18年3月期決算は、売上高332億8800万円(前の期比0.9%増)、営業利益43億6800万円(同5.2%増)、純利益25億3600万円(同50.8%減)だった。

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