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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:戸田建、デンカ、旭化成

戸田建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■戸田建設 <1860>  865円  +64 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 17日、戸田建設 <1860> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の272億円→330億円に21.3%上方修正。増益率が横ばい→21.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期業績の上方修正は2月に続き、3回目となる。生産性向上に向けた取り組みが進展し、建設事業の工事採算が想定より上向いたことが寄与。前日終値ベースの予想PERが12.4倍→9.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■デンカ <4061>  3,920円  +150 円 (+4.0%)  11:30現在
 デンカ<4061>が反発。きょう付の日本経済新聞で「2019年3月期の連結営業利益が前期の推定値に比べ1割増の350億~360億円程度になる見通しだ」と報じられており、2期連続で過去最高を更新するとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、自動車部品などに使う合成ゴムの値上げが浸透して採算が改善することに加えて、需要が伸びている自動車用の電子材料も増産体制の整備で利益を押し上げる見通しだという。なお、決算発表は5月10日の予定となっている。

■ビジョン <9416>  3,065円  +117 円 (+4.0%)  11:30現在
 ビジョン<9416>が大幅反発している。この日、ウエアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」のインバウンド版レンタルサービスを開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「ili」は、ログバー(東京都渋谷区)が開発した、話した言葉を一瞬で翻訳するウエアラブル翻訳デバイス。これまでは日本からの海外渡航者向けに提供していたが、4月中旬以降、日本の各空港やインバウンド観光施設「歌舞伎城」などビジョンのサービスカウンター、台湾・アメリカにおけるビジョングループが提供するWi-Fiルーターレンタルサービスのオプションとして、訪日外国人旅行客向けを中心に提供するとしている。

■キリン堂HD <3194>  2,884円  +78 円 (+2.8%)  11:30現在
 キリン堂ホールディングス <3194> が5連騰し、連日で上場来高値を更新した。13日に発表した18年2月期の連結経常利益は前の期比41.9%増の26億円で着地。続く19年2月期も前期比24.4%増の32.4億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことを評価する買いが続いている。前期は小売事業が増収増益を確保したうえ、連結子会社だった旧ニッショードラッグののれんの償却が終了したことが大幅増益の要因となった。今期は中期経営計画に基づき、新規出店や既存店改装を引き続き進めるほか、利益率の高い調剤機能の強化を通じ採算性の向上を図る。業績好調に伴い、前期の年間配当を25円→30円(前の期は25円)に増額し、今期も前期比5円増の35円に増配する方針としたことも好感されている。

■旭化成 <3407>  1,484.5円  +39 円 (+2.7%)  11:30現在
 旭化成<3407>が反発している。きょう付の日本経済新聞で、「5月から経済産業省やトヨタ自動車、旭化成、パナソニックといった自動車や素材・電機大手が協力し、全固体電池と呼ばれる高効率の製品の開発を進める」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、主流の自動車用電池は中国などにシェアを奪われつつあることから、電気自動車(EV)の本格的な普及を見据えて、官民が連携し次世代型電池の開発を加速させ巻き返しを図るという。記事で紹介されているトヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、パナソニック<6752>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>もしっかり。

■新明和工業 <7224>  1,106円  +25 円 (+2.3%)  11:30現在
 新明和工業 <7224> が3日続伸。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが17日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、レノと共同保有者の同社株式保有比率は6.86%→8.40%に増加したことがわかった。これを受けて、株主発言による株主還元強化を期待する買いなどが向かったようだ。

■CYBERDYNE <7779>  1,453円  +23 円 (+1.6%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が続伸している。17日の取引終了後、厚生労働省の人材確保等支援助成金(介護福祉機器助成コース)の助成対象に、4月から同社の「HAL 腰タイプ介護支援用」を含む「装着型移乗介助機器」が追加されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同助成金は、介護労働者の身体的負担を軽減するために、新たに介護福祉機器を導入し、また、労働環境の改善や離職率の低下が図られた場合に助成されるという。機器導入助成と目標達成助成を合わせて最大で助成対象費用の60%(生産性要件を満たした場合)の受給が可能となる。

■スルガ銀行 <8358>  1,297円  -257 円 (-16.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 スルガ銀行<8358>は大幅安で3日続落となっている。17日夜に、朝日新聞デジタルが「シェアハウス投資で地方銀行のスルガ銀行の融資の過程で不正が発覚した問題に関連し、中古マンション投資でも不正が相次いでいることがわかった」と報じたことが嫌気されているようだ。不動産業者に託した融資書類が改ざんされ、融資条件に合うように見せかけられていたとしている。金融庁は13日、スルガ銀行に立ち入り検査に入った。シェアハウスのオーナーへの融資を巡り、スルガ銀行の経営陣が不正に関与した疑いが浮上しており、同庁は融資担当者や経営陣の関与など融資の実態解明を急いでいる。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズは9日、民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請している。同社は、シェアハウスのオーナーから物件を一括で借り上げ、オーナーに長期間賃料の支払いを保証するサブリース事業を展開していたが、入居率が低迷しスマートデイズは今年1月以降、オーナーへの賃料支払いを停止していた。オーナーのほとんどがスルガ銀行から融資を受けていた。

■アイホン <6718>  1,742円  -89 円 (-4.9%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 アイホン<6718>が大幅安で3日続落。17日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の460億円から451億円(前の期比2.8%増)へ、営業利益が33億円から28億円(同0.9%増)へ、純利益が22億円から15億5000万円(同25.2%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。。国内の住宅市場およびケア市場でともに新築における売り上げが伸び悩んでいることに加えて、海外市場でも欧州で他社との競争が厳しさを増していることが要因。また、研究開発費などの経費の増加も利益を圧迫した。なお、18年3月期の業績下振れを受けて、31年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標も売上高を500億円から475億円へ、営業利益を50億円から30億円へ下方修正した。

■パルマ <3461>  4,250円  +700 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 パルマ <3461> [東証M]がストップ高買い気配。株価は上場来高値を更新した。17日、日本郵政 <6178> 傘下の投資会社である日本郵政キャピタルを引受先とする16万株の第三者割当増資を実施すると発表。多くの不動産を保有する日本郵政グループとの事業連携に期待する買いが殺到した。調達する約5.8億円はセルフストレージ物件開発の用地取得代金などに充てる。同社は日本郵政グループのブランド力や機能・ネットワークなどを活用して、セルフストレージ施設の開発と市場開拓の両面で成長促進を図る方針だ。あわせて、親会社ディア・ライフ <3245> が日本郵政キャピタルに保有株の一部を売却することも明らかにした。これにより日本郵政キャピタルは同社の第2位株主に浮上する。

■フュートレック <2468>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 フュートレック<2468>がストップ高。17日の取引終了後、韓国SKグループで人工知能(AI)サービス「AIBRIL」を展開するSKホールディングスC&Cと、音声認識技術と音響処理技術に関するパートナー契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。フュートレックは、17年9月から「AIBRIL」のパートナー企業となっているが、AIビジネスのさらなる拡大のために今回のパートナーシップ契約を締結したという。これにより、今後、SKホールディングスC&Cはフュートレックの音声認識技術と音響処理技術を利用して、AIサービスのビジネス展開を図る一方、フュートレックはSKホールディングスC&Cの販売ネットワークを通じて、海外の市場への販路拡大を目指すとしている。

■小田原機器 <7314>  781円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 小田原機器<7314>がストップ高まで買われている。同社は17日、モバイルクリエイト<3669>のシステムを利用し、恵那バッテリー電装(岐阜県)が開発したLINE活用型バスロケーションシステム「モークル」の販売を開始したと発表。これが材料視されているようだ。「モークル」は、LINEのトーク画面上で「今どこ?」をタップすると、バスの現在位置や速度、進行方向などの情報を返信するシステム。同社は今後、路線バスだけでなく、幼稚園や企業などの送迎バスおよび地域コミュニティバス向けに営業展開するとしている。

■ディア・ライフ <3245>  572円  +54 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 17日、ディア・ライフ <3245> が非開示だった18年9月期の業績予想を発表。最終利益(非連結)は前期連結比46.7%増の19.5億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。保有する連結子会社パルマ <3461> [東証M]の株式を日本郵政キャピタルに売却することに伴い、売却益約6億円が発生することが最終利益を押し上げる。なお、パルマ株式の保有割合は61.14%→43.34%となり、連結対象から外れる。併せて、期末一括配当を従来計画の19円→21円(前期は17円)に増額修正した。前日終値ベースの配当利回り4.05%に上昇したほか、予想PER9.3倍と指標面で割安感が強いことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 グローバルウェイ <3936>  4,690円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 ネクスグループ <6634>  674円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 バルクホールディングス <2467>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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