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【市況】東京株式(大引け)=27円高、反発も米中貿易摩擦への警戒感から上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 4日の東京株式市場は買い先行後、日経平均株価はいったんマイナス圏に沈んだが、後場買い直されて反発。ただ、上値の重さも顕在化して小幅高にとどまった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比27円26銭高の2万1319円55銭と小幅ながら3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は15億1906万株、売買代金概算は2兆6471億5000万円。値上がり銘柄数は1517、対して値下がり銘柄数は505、変わらずは59銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドル近い上昇をみせたこともあって、朝方は買い優勢で始まったが、その後値を消し前引け時点では前日終値を下回っていた。しかし、後場に入ると日銀のETF買い観測や下値では個人投資家資金の旺盛な買い意欲が支えとなり、後場後半に再び戻り足となった。上値も重かったが、大引けは小幅ながらプラス圏で着地している。前日の米国株市場ではハイテクセクターへの買い戻しが目立ったが、米中貿易摩擦に対する警戒感は依然として根強く、東京市場では半導体をはじめとする主力ハイテク株には買い手控えムードが漂う。一方、水産、倉庫、小売などの内需株が相対的に強い動きをみせている。ただ、中小型株への物色は続き、東証1部の値上がり銘柄数は全体の73%を占めた。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく上昇し、武田薬品工業<4502>も高い。NTT<9432>がしっかり、マネックスグループ<8698>も終盤に買いが厚くなり続伸。ペッパーフードサービス<3053>が大幅高で上値追い加速、西松建設<1820>も急伸。ソルクシーズ<4284>、ジーンズメイト<7448>なども値を飛ばした。このほか、西松屋チェーン<7545>、スシローグローバルホールディングス<3563>も物色人気となった。

 半面、昭和電工<4004>が急落したほか、東海カーボン<5301>、日本カーボン<5302>など黒鉛電極メーカーの下げが際立っている。キユーピー<2809>、東ソー<4042>が大幅安、ダイフク<6383>も値を下げた。ペプチドリーム<4587>が売られ、三井金属<5706>、SCREENホールディングス<7735>なども下値を探る展開となった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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