【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:インソース、しまむら、OLC
インソース <日足> 「株探」多機能チャートより
2日、インソース <6200> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■あさひ <3333> 1,365円 +79 円 (+6.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
自転車小売り大手のあさひ<3333>が反発している。同社は2日取引終了後に、19年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを41億2000万円(前期比20.3%増)としていることが買い安心感につながっているようだ。売上高は588億7000万円(同9.8%増)を予想している。今期は既存店売上高の前期比5%増を目指すほか、14店舗(うちフランチャイズ4店舗)を新規出店する計画。海外外注先の人件費高騰や仕入れ価格の上昇が見込まれるものの、物流コストの見直しなどでカバーするとしている。
■インフォマート <2492> 1,097円 +32 円 (+3.0%) 11:30現在
インフォマート <2492> が全般下落相場に逆行する格好で続伸し、上場来高値を更新している。同社は国内最大級のBtoB(企業間電子商取引)プラットフォームを運営する。足元では飲食業界向け受発注、規格書プラットフォームのほか、電子化普及で成長中の請求書プラットフォームの契約企業数が伸びている。直近では3月30日に「BtoB プラットフォーム 請求書」の利用企業数が18万社を突破したことを明らかにした。サービス開始から3年での到達で、今後は18年内に利用企業数30万社を目指す。18年12月期はプラットフォーム利用企業の増加で月額システム使用料が拡大する一方、システム開発投資が減少し、経常利益は前期比42.8%増の25億円と3期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
■松屋 <8237> 1,547円 +44 円 (+2.9%) 11:30現在
松屋<8237>が大幅反発している。1日の取引終了後に発表した3月の売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比5.3%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇により桜の開花が例年より早まったことで、食品部門の総菜や酒が好調に推移したほか、ジャケットやブラウスなどの春物の動きも良く衣料品全体で売上高が前年を上回ったことが寄与した。また、曜日回りによる土日数増のプラス要因(約2%程度)も加勢した。なお、免税売上高は化粧品、時計が牽引役となり2ケタ以上の伸びを示し銀座店の売り上げを押し上げた。
■日本商業開発 <3252> 1,746円 +46 円 (+2.7%) 11:30現在
2日、日本商業開発 <3252> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→29億円に45.0%上方修正。減益率が61.4%減→44.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。傘下の地主プライベートリート投資法人が運用する私募リートへの販売用不動産の売却が進んだうえ、地主リート以外の案件も適正価格で順調に売却したことが上振れの要因となった。
■しまむら <8227> 13,670円 +300 円 (+2.2%) 11:30現在
2日、しまむら <8227> が決算を発表。18年2月期の連結経常利益は前の期比12.3%減の439億円になったものの、続く19年2月期は前期比18.4%増の520億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の「しまむら」事業で都市部を中心に40店舗の新規出店を計画。グループ全体では97店舗の純増を見込む。また、プライベートブランド商品「クロッシー」の拡充などを通じ、採算向上を図る。併せて、前期の年間配当を230円→240円(前の期は230円)に増額し、今期も240円を継続する方針としたことも支援材料となった。
■オリエンタルランド <4661> 10,780円 +205 円 (+1.9%) 11:30現在
オリエンタルランド<4661>が反発。2日取引終了後に発表した2017年度の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が、前期比0.3%増の3010万人となり3期ぶりに前年を上回ったことが好感された。2017年度は、東京ディズニーシーの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」や夏のスペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」、東京ディズニーランドの新キャッスルプロジェクション「ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス」などが好評だった。
■富士フイルム <4901> 4,280円 +35 円 (+0.8%) 11:30現在
富士フイルムホールディングス<4901>は堅調。SMBC日興証券が2日付けで投資評価を「2」から「1」へ、目標株価は4800円から5000円へと引き上げたことが好感されている。米ゼロックス買収の成否が不透明であることが嫌気され、株価が下落しているが、同証券では、成否に関わらず行う構造改革を評価した。また、潤沢な手元キャッシュの株主還元強化も含めた活用が実施されればカタリストになると見込んでいる。
■H2Oリテイ <8242> 1,925円 +8 円 (+0.4%) 11:30現在
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した3月度の売上速報で、全社合計売上高が前年同月比5.1%増と16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇とともに、婦人ファッションでスプリングコートやジャケットなど春物のアウターの売れ行きが順調だったほか、寒暖の差が激しかったため、体感温度の調節がしやすいスカーフや帽子などの服飾品も好調に推移した。また、インバウンドは一般品、消耗品ともに好調を継続したうえ、花見シーズンの前倒しによる来店増の影響もあり6割増と高伸した。なお、既存店売上高は同7.0%増だった。
■象印マホービン <7965> 1,329円 -141 円 (-9.6%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
象印マホービン<7965>は大幅安で3日続落。2日の取引終了後に発表した第1四半期(17年11月21日~18年2月20日)連結決算が、売上高280億4400万円(前年同期比0.4%増)、営業利益41億2700万円(同11.7%減)、純利益26億6100万円(同16.5%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。国内マイコン炊飯ジャーはほぼ前年並みを確保したものの、その他炊飯ジャーは訪日外国人による需要の減速で販売先の在庫調整の動きなどが響き減少した。一方、海外では中国や北米での売り上げが増加したことに加え、アジア地域の通貨が円安で推移したことで海外売上高の円換算額増加が影響し増収に貢献したが、国内の炊飯ジャーを中心とする利益率低下から、利益は大幅に減少した。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高883億円(前期比3.4%増)、営業利益86億円(同9.9%増)、純利益59億円(同10.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■東京エレクトロン <8035> 19,770円 -395 円 (-2.0%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>など半導体材料を手掛ける銘柄が寄り付きに揃ってウリ気配で始まる展開。前日の米国株市場ではネット関連や半導体関連などのハイテク株の下げが全体相場の急落を助長しており、特にインテルは6%を超える下落となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.9%安と急落しており、これを受けて東京市場でも半導体関連株への売り圧力が際立っている。足もと為替相場が円高傾向にあることもネガティブ材料となっている。
■ワークマン <7564> 4,945円 -50 円 (-1.0%) 11:30現在
ワークマン<7564>はしっかり。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比12.5%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇とともにストレッチ素材のパンツやジャンパー、ポロシャツなど春夏衣料が好調に推移したほか、降雨日が多かったことで長靴やレインウエアなど雨関連商品も活発に動いた。なお、チェーン全店売上高は同14.8%増だった。
■SOU <9270> 7,350円 +1,000 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
RPAホールディングス<6572>、アジャイルメディア・ネットワーク<6573>、SOU<9270>など直近IPO銘柄の一角に高いものが目立つ。全体相場は米株急落を受けリスクオフの流れにさらされているが、主力株が手掛けにくい一方で、需給関係のよい内需系の小型株に個人投資家を中心とした投資資金が向かいやすくなっている。とくにRPAホールディングはロボットアウトソーシングやアドネットワークなどを展開し、人工知能(AI)関連の一角としても注目度が高い。
●ストップ高銘柄
SOU <9270> 7,350円 +1,000 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース