市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メディシノバ、北の達人、ソースネクス

メディシノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メディシノバ・インク <4875>  1,352円  +112 円 (+9.0%)  本日終値
 メディシノバ<4875>が急反発。この日の寄り前に、MN-001(タイペルカスト)の高中性脂肪血症を伴うNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)およびNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)を適応とするフェーズ2臨床試験の中間解析で、極めて良好な結果が認められたことから同治験を早期に終了すると発表しており、これを好感した買いが入った。MN-001の治療8週間で、プライマリーエンドポイント(主要評価項目)である血清中性脂肪値が統計学的に有意に減少したほか、安全性や許容性も良好という。同社では、最も重要なプライマリーエンドポイントを既に満たしたことから、治験を早期に終了し、速やかに次のステップで進む準備に着手するとしている。

■北の達人 <2930>  839円  +54 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 北の達人コーポレーション<2930>は大幅高で6連騰。出来高も増勢顕著、3月19日の戻り高値818円を上抜いたことで、がぜん上げ足に弾みがついてきた。健康食品や化粧品をネット経由などで販売する。製品については顧客ニーズに沿うものしか作らないというコンセプトを基本に自社で企画し、製造を外部委託するビジネスモデル。広告戦略にも抜かりがない。主力製品の「カイテキオリゴ」が収益に寄与しているほか、化粧品も好調で18年2月期は営業利益段階で前期比2.6倍化を見込む。

■レノバ <9519>  2,342円  +131 円 (+5.9%)  本日終値
 レノバ<9519>が急伸、年初来高値を更新した。3月30日の取引終了後、軽米尊坊ソーラー事業(岩手県九戸郡軽米町)において、同日付でプロジェクトファイナンスを組成したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、中国スカイ・ソーラー・ホールディングスおよびNECキャピタルソリューション<8793>と共に進めている事業で、運転開始は21年10月を予定。レノバが手掛ける大規模太陽光発電事所としては12カ所目、岩手県軽米町では3カ所目となり、同社では継続的な成長を支える重要な事業の一つとなるとしている。

■ソースネクスト <4344>  801円  +32 円 (+4.2%)  本日終値
 ソースネクスト<4344>が大幅高。同社はきょう、5月からIoT通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を全日空の国際線で機内販売すると発表。この製品は、世界63言語に対応した手のひらサイズの通訳機。全日空の機内誌「ANA SKY SHOP 5-6月号(国際線版)」に掲載される予定で、搭乗のうえ機内で注文・支払いすると、その場で商品を受け取ることができる。

■生化学工業 <4548>  1,963円  +23 円 (+1.2%)  本日終値
 3月30日、生化学工業 <4548> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の37.5億円→52.5億円に40.0%上方修正。増益率が51.4%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内医薬品の販売が減少し売上は計画を下回るものの、受取ロイヤリティが想定以上に増加したことで経常利益は大きく上振れする。

■伯東 <7433>  1,575円  +13 円 (+0.8%)  本日終値
 3月30日、伯東 <7433> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円→35億円に6.1%上方修正。増益率が65.9%増→76.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。自動車・産業機器向け半導体の販売が好調だったうえ、スマートフォン関連投資の活発化を背景にアジアで真空機器やプリント基板製造装置が伸びたことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→46円(前期は40円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが13.6倍→10.2倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■東京エレクトロン <8035>  20,165円  +150 円 (+0.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株は売り買い交錯もやや買い優勢。半導体関連株は全体相場のバロメーターともいえるセクター。ここにきて米国株市場ではこれまで軟調だったハイテク関連株が戻り足に転じつつあり、半導体関連も切り返す動きをみせ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前週29日は反発した。これを受けて東京市場でも半導体関連株への買い戻しが入りやすい局面にあるが、一方で、3月下旬の急な調整後で戻り売りニーズも根強く残っている。外国為替市場では1ドル=106円台前半の推移と足もとはやや円高含みで推移していることもあって上値も重いようだ。

■日本ラッド <4736>  1,387円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値
 日本ラッド<4736>が急騰。3月30日の取引終了後、台湾アドバンテック社と資本・業務提携を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。日本ラッドでは、今回の提携を通じてアドバンテックがグローバルに展開する「Co-Creation(共創)」モデルの日本でのプライムソリューションセールスパートナーになることで、アドバンテック社の提供するプラットフォームや製品の扱いとそれらを同社のインテグレーションに組みこんだソリューションを提供するという。また、アドバンテックの「WISE-PaaS」プラットフォームに関連する技術支援や技術情報、運用知識の収集・整理・提供の集約と、サポートを行う拠点としてのコンピーテンシ―センターの運用を展開することで、IoT分野での市場開拓を推進するとしている。なお、日本ラッドではこれに伴いアドバンテック社に対して第三者割当による新株の発行などを行い、約11億円を調達する。調達した資金は国内におけるIoT事業の展開やM&Aなどにあてる方針だ。 また同時に、18年3月期の単独業績予想について、売上高を36億円から31億2000万円(前期比3.1%減)へ、営業利益を2億5000万円から1億6000万円(同31.0%減)へ、純利益を2億9100万円から2億3000万円(同8.7%減)へ下方修正したが、これに対する反応は限定的のようだ。

■カイノス <4556>  851円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 カイノス<4556>がストップ高。この日午前10時30分ごろ、血栓性血小板減少性紫斑病の体外診断用医薬品であるADAMTS13(アダムティエス サーティーン)活性測定キット「ADAMTS13-act ELISA(カイノス)」が、4月1日付けで保険適用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。血栓性血小板減少性紫斑病は、年間発症数500例ほどの希少な疾患であり、血液凝固に重要な役割をはたしている血小板が全身の血管の中で凝集し、血栓ができる重篤な疾患。同社では今回の保険適用により、血栓性血小板減少性紫斑病の診断、治療方針の決定に寄与することが期待されるとしている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均