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【特集】スカラ Research Memo(10):M&A戦略は着実に実行中、新事業領域への展開で更なる成長を目指す

スカラ <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期の成長戦略

スカラ<4845>は中長期の成長戦略として、既存のSaaS/ASP事業(クラウドサービス)の安定成長に加えて、同サービスを基盤とした人と人、企業と人のコミュニケーションを促す新しいビジネス領域(ロボット、AI)に、M&Aや事業提携を積極活用しながら展開していくことで、更なる成長を目指していく方針だ。

M&Aや事業提携の対象としては以下の4点にまとめることができる。1点目は新サービスを開発していくためのノウハウや技術を持つ企業、2点目は既存サービスのシェア拡大につながるような顧客基盤を有する企業、3点目はサービスラインナップの充実や同社にないノウハウや技術を持ち、既存サービスの進化、競争力の向上に寄与する企業、4点目は開発力の強化を図るため、優秀なエンジニアを豊富に抱える企業である。

2017年8月に子会社化したplubeについては、EC事業の運営ノウハウを吸収することが目的であった。また、2018年3月に子会社化したレオコネクトについては、既存サービスのシェア拡大やサービスラインナップの充実、競争力の向上が目的となっており、M&A戦略は着実に実行されていると言える。

また、既存事業においても各種「iシリーズ」のクロスセルにより、顧客当たり単価の引き上げを図っていくほか、新規顧客の開拓も進めていくことで持続的な成長が見込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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