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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンク、カルナバイオ、セルシード

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  7,922円  -331 円 (-4.0%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が急反落。27日のニューヨーク市場でIT関連株が急落しており、投資ファンド「ビジョン・ファンド」を通じて海外のIT関連株に積極投資を行っているソフトバンクに連想売りが膨らんだ。同ファンドによる投資を通じてソフトバンクが大株主となっている米大手画像処理半導体メーカー、エヌビディアの株価は自動運転の走行試験を世界的に一時中止すると伝わり7%強の急落。米株式市場では、フェイスブック、アルファベット(グーグル)など主力IT関連株が下落基調となっていることが、懸念材料となった。

■日産化学工業 <4021>  4,295円  -25 円 (-0.6%)  本日終値
 日産化学工業<4021>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は5000円から5050円に見直した。同社はエレクトロニクス、農薬・動物薬とビジネスモデルや競争環境が全く異なる2つの事業を持ち、高い収益性と成長持続性を併せ持つ。第3四半期累計(17年4~12月)の連結営業利益は前年同期比20%増の223億9200万円と好調で会社計画を上回った。機能性材料事業や農業化学品事業などが好調だった。液晶に使われる配向材料や半導体製造用反射防止膜などが伸びた。18年3月期の連結営業利益は345億円で据え置かれたが、同証券では「保守的な印象」として前期比11%増の350億円への増額修正を予想。19年3月期は今期推定比12%増の391億円を見込んでいる。

■オートウェーブ <2666>  163円  +33 円 (+25.4%) 一時ストップ高   本日終値
 オートウェーブ<2666>が一時ストップ高まで買われた。この日の朝方、NHKが「乗用車などの自動運転の実現に向けて、政府は法整備の大綱案を取りまとめ、今年夏をメドに自動運転の車に必要な装備のガイドラインを策定するほか、ドライブレコーダーなどの搭載の義務化を検討することなどを盛り込んだ」と報じられたことを受けて、関連銘柄の代表格として買いが入ったようだ。報道によると、今年夏をメドに自動運転の車に必要な装備のガイドラインをまとめるほか、20年をメドにドライブレコーダーなどのデータ記録装置の搭載を義務化するという。これを受けてドライブレコーダーの需要がさらに拡大するとの思惑から同社やカーメイト<7297>、AKIBAホールディングス<6840>、バッファロー<3352>などに関連銘柄物色が波及した。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高。同社は、治療効果が高く副作用に乏しいキナーゼ阻害剤に特化した創薬を行う研究開発型バイオベンチャー。27日取引終了後に、大日本住友製薬<4506>と精神神経疾患を対象とした新たなキナーゼ阻害剤の創製について、共同研究およびその後の開発、事業化に関する契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入した。今回の契約締結に伴い、同社は契約一時金と研究マイルストーンとして最大8000万円を受け取る。また、臨床開発・販売へ移行した場合、開発・販売マイルストーンとして総額で最大約106億円、さらに販売後は販売額に応じた一定のロイヤルティーを受領する。

■ASJ <2351>  2,018円  +398 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 ASJ<2351>がストップ高。同社は中小企業や個人向けサーバーレンタルを手掛ける。27日取引終了後、新技術「RNCDDS」に関する国内特許を取得したことを発表、これが株価を強く刺激する形となった。RNCDDSはクラウドサービスを構築するために利用される主流のストレージサーバーと比較して大幅な高速化を実現可能とし、ハードウェア容量を最大3分の1にする技術。今後は海外における特許取得への手続きを進め、RNCDDS技術を活用したソリューションを、海外を含む高負荷クラウドサービスを提供する大手企業と連携を図って提供することを目指す。

■セルシード <7776>  1,701円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 セルシード<7776>が急騰して昨年来高値を更新。27日の取引終了後、細胞シート再生医療医薬品パイプラインの一つである移植用「軟骨再生シート」に関する基本特許が、欧州で成立する見通しとなったと発表したことが好感された。同特許は、東海大学医学部外科学系整形外科学の佐藤正人教授との共同研究の成果の一つで、共同で出願したもの。なお、同件が18年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■野崎印刷紙業 <7919>  304円  +38 円 (+14.3%)  本日終値
 野崎印刷紙業<7919>は続急伸。前日後場に突発人気化したが、きょうもその余勢を駆って連日の昨年来高値を更新。売買高も9時30分現在で約330万株こなしており、大商いとなった前日をさらに上回ってくる可能性が高い。同社は印刷物や包装材、食品包装材など紙製品の製造を手掛けるが、情報機器やタグ事業部門も展開しており、総合スーパーに続いてドラッグストアやコンビニも積極導入の構えにあるICタグと無人レジ化のテーマに乗る銘柄として注目を集めた。株価が200円台と低位にあることも投機資金の食指を動かしている。

■トライステージ <2178>  496円  +50 円 (+11.2%)  本日終値
 27日、トライステージ <2178> [東証M]が18年2月期の連結最終損益を従来予想の1億3000万円の赤字→3億8500万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。第3四半期に株式評価損を計上した関係会社の時価が回復し、全額戻入益として計上することが上振れの主因。DM事業の好調に加え、コスト削減効果も寄与した。

●ストップ高銘柄
 カルナバイオサイエンス <4572>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値 など、3銘柄
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ニチダイ <6467>  1,652円  -508 円 (-23.5%) ストップ安   本日終値
 五洋インテックス <7519>  388円  -80 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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