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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米ハイテク株安で売り優勢も終盤下げ渋る (3月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20893.05
高値  21031.31(15:00)
安値  20776.82(09:57)
大引け 21031.31(前日比 -286.01 、 -1.34% )

売買高  14億1231万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7387億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、米ハイテク株安の流れ受けリスク回避の流れに
 2.米中貿易摩擦への警戒根強く、世界景気への影響懸念で電機など安い
 3.日経平均は一時540円強の下げも、引けにかけ買い戻されて下げ渋る
 4.実質新年度入りで配当落ち分160円が下げ幅に反映、実質約130円安
 5.日経平均はきょう1日では高値で着地、値下がり銘柄は全体の7割占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは344ドル安と大幅反落。マイクロソフトやシスコシステムズなどハイテク株を中心に売りが先行した。

 東京市場では、米株安を受けて終始売り優勢の展開。ただ、下値では買い向かう動きが観測され、日経平均株価は売り一巡後下げ渋る展開となった。

 28日の東京市場は、前日の米国株市場の急落を受けて再びリスク回避の売りがかさむ展開となった。特に米国ではハイテク株の下げがきつく、ナスダック指数は前々日の急騰を帳消しとする大幅反落となっており、東京市場でも電機や機械セクターの主力株が売られた。米中貿易摩擦に対する警戒感は根強く、世界景気への影響が懸念されている。原油市況が下げていることもあって石油や資源開発関連株にも値を下げるものが目立った。日経平均は一時540円あまり下げる場面があったものの終盤になって買い戻され下げ幅を縮小、本日1日としては高値で着地している。実質新年度入りで配当権利落ちに伴い160円程度のマイナスが日経平均に反映されており、これを差し引くと130円弱の下げとなる。ただ、値下がり銘柄数は全体の7割を占めた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が安く、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども売られた。パナソニック<6752>も値を下げた。売買代金トップの任天堂<7974>が売りに押されたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。トランザクション<7818>が急落、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、奥村組<1833>なども大幅下落した。コスモエネルギーホールディングス<5021>も安い。
 半面、JT<2914>が堅調、資生堂<4911>、花王<4452>も買いが優勢。京セラ<6971>も頑強な値動きをみせた。リニカル<2183>、メディカル・データ・ビジョン<3902>が値を飛ばし、フジシールインターナショナル<7864>も大幅高。ヴィンクス<3784>が物色人気となり、イーレックス<9517>、オルトプラス<3672>も買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、京セラ <6971> 、大塚HD <4578> 、ホンダ <7267> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約112円。

 東証33業種のうち上昇は電気・ガス業、ゴム製品、空運業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)化学、(3)鉄鋼、(4)医薬品、(5)海運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)証券商品先物、(5)その他製品。

■個別材料株

△トライSTG <2178> [東証M]
 前期最終を一転黒字に上方修正。
△リニカル <2183>
 CRO事業の米Accelovance社を買収。
△オートW <2666> [JQ]
 「政府がドライブレコーダー搭載義務化を検討」との報道。
△ユーグレナ <2931>
 ユーグレナ粉末の抽出物による脂肪滴の蓄積抑制効果を確認。
△クスリアオキ <3549>
 3月既存店売上高は7.3%増。
△MDV <3902>
 1→2の株式分割を実施。
△EPS <4282>
 2.95%を上限に自社株買いを実施。
△JCRファ <4552>
 血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤が「先駆け審査指定制度」指定。
△ヒマラヤ <7514>
 今期経常を24%上方修正。
△セルシード <7776> [JQG]
 移植用「軟骨再生シート」基本特許が欧州で成立の見通し。

▼共栄タ <9130>
 今期経常を25%下方修正。
▼ハピネス&D <3174> [JQ]
 上期経常の対通期進捗は過去平均を下回る。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)リニカル <2183> 、(2)MDV <3902> 、(3)ソーダニッカ <8158> 、(4)フジシール <7864> 、(5)アニコムHD <8715> 、(6)Sサイエンス <5721> 、(7)Bガレージ <3180> 、(8)フリービット <3843> 、(9)ヴィンクス <3784> 、(10)イーレックス <9517> 。
 値下がり率上位10傑は(1)トランザク <7818> 、(2)ジューテック <3157> 、(3)イーブック <3658> 、(4)奥村組 <1833> 、(5)ヤマウラ <1780> 、(6)ファルテック <7215> 、(7)東テク <9960> 、(8)ランド <8918> 、(9)コスモHD <5021> 、(10)昭文社 <9475> 。

【大引け】

 日経平均は前日比286.01円(1.34%)安の2万1031.31円。TOPIXは前日比17.57(1.02%)安の1699.56。出来高は概算で14億1231万株。東証1部の値上がり銘柄数は571、値下がり銘柄数は1436となった。日経ジャスダック平均は3928.51円(22.16円安)。

[2018年3月27日]

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