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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リニカル、MDV、JCRファ

リニカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■リニカル <2183>  1,976円  +200 円 (+11.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 リニカル <2183> が5連騰。27日、米子会社を通じ、医薬品開発業務受託(CRO)事業を展開する米Accelovance社の全株式を取得し子会社化すると発表しており、海外展開の加速による業績拡大に期待する買いが向かった。取得価額は34.7億円。Accelovance社は米国を拠点に欧米や中国で、同社が注力するがん領域の臨床試験を含め、グローバル大手製薬企業や製薬ベンチャー企業に対する国際共同試験をはじめとする豊富な試験の実施経験を持つ。また、ワクチン領域も高品位のCROサービスを提供している。同社は今回の買収により、製薬会社の北米を含むグローバル開発ニーズの取り込みを狙う。

■MDV <3902>  4,355円  +395 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 27日、メディカル・データ・ビジョン <3902> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■JCRファーマ <4552>  5,650円  +300 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 JCRファーマ<4552>が続伸している。27日の取引終了後、現在開発を進めている血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番号「JR-141」)が、厚生労働省から「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表しており、開発のスピードアップを期待した買いが入っている。先駆け審査指定制度は、一定の要件を満たす画期的な新薬について、薬事承認にかかる相談や審査における優先的な取り扱いの対象とし、迅速な実用化を図るもの。今回、対象品目に指定されたJR-141は、前年に実施した第1/2相臨床試験の結果、安全性に問題はなく、さらに薬剤が血液脳関門を通過して中枢神経系に作用したと推定される良好な結果が得られたとしており、18年中に第2/3相臨床試験を開始し、19年には世界に先駆けて日本で製造販売承認申請をする予定としている。

■クスリアオキ <3549>  7,510円  +300 円 (+4.2%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス <3549> が大幅反発し、上場来高値を更新している。27日、3月の既存店売上高が前年同月比7.3%増に伸びたと発表しており、これを好感する買いが向かった。既存店売上高の前年同月比プラスは今期に入り10ヵ月連続となる。客数4.1%増、客単価3.1%増とともに伸長した。また、全店売上高はドラッグストア7店舗、併設の調剤薬局を2薬局出店したことで、同21.2%増に拡大している。

■EPSホールディングス <4282>  2,210円  +79 円 (+3.7%)  11:30現在
 27日、EPSホールディングス <4282> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.95%にあたる136万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月2日から12月20日まで。

■メタップス <6172>  2,732円  +81 円 (+3.1%)  11:30現在
 メタップス<6172>が一時6%を超える上昇で25日移動平均線を上に放れてきた。同社は人工知能(AI)関連を活用したビッグデータ解析を行っている。27日取引終了後、Y&N Brothers(東京都千代田区)とデジタルコンテンツ開発事業を展開する合弁会社エンタメバンクを設立することを発表。まずはテレビ局や芸能事務所と連携し、SNSやインターネットを活用したタレントの活動支援を行う予定で、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■中部電力 <9502>  1,483.5円  +27.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 中部電力 <9502> が続伸している。27日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の1100億円→1250億円に13.6%上方修正し、従来の9.5%減益予想一転して2.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。冬季の気温低下で販売電力量が増加したうえ、円高進行で期ずれ差損が縮小したことも寄与した。併せて、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。なお、火力発電所などの減損損失を計上したことで、最終利益は750億円→700億円に6.7%下方修正している。

■ニトリホールディングス <9843>  18,320円  +250 円 (+1.4%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が続伸している。27日の取引終了後に発表した19年2月期の連結業績予想で、売上高6140億円(前期比7.3%増)、営業利益990億円(同6.0%増)、純利益680億円(同5.9%増)と32期連続で営業最高益更新を見込んでいることを好感。また、年間配当を前期の92円から97円へ増配する予定であることも好材料視されているようだ。18年2月期は、都心部での大型店や百貨店への出店、新小型店フォーマット「ニトリEXPRESS」の展開などを進めたことが業績向上に寄与したが、今期も国内や中国で積極的な出店を進めるもよう。また、ホームファッション商品で接触冷感素材を使用した「Nクール」や吸湿発熱素材を使用した「Nウォーム」なども引き続き伸長が期待されている。なお、18年2月期連結決算は売上高5720億6000万円(前の期比11.5%増)、営業利益933億7800万円(同8.9%増)、純利益642億1900万円(同7.0%増)だった。国内で39店舗の出店を行ったことに加えて、既存店売上高が前の期比2.9%増となったことが寄与。また、「Nクール」や「Nウォーム」などPBの高付加価値商品が伸びたことも貢献した。

■イオン <8267>  1,869.5円  +13 円 (+0.7%)  11:30現在
 イオン<8267>は堅調。午前9時30分ごろ、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の8兆3000億円から8兆3700億円(前の期比1.9%増)へ、営業利益が2000億円から2100億円(同13.7%増)へ、純利益が150億円から210億円(同86.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。GMS(総合スーパー)事業やSM(スーパーマーケット)事業、国際事業の売り上げトレンドが改善したことが要因という。また、GMS事業やSM事業で粗利益率の改善と経費構造改革に取り組んだことや、国際事業で中国、マレーシアにおいて既存店に経営資源を注力したことにより売り上げおよび粗利益率が改善したことも寄与した。

■東京エレクトロン <8035>  19,520円  -980 円 (-4.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置メーカーやシリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>がいずれもウリ気配で始まるなど、総じて下値を試す展開となっている。前日の米国株市場では半導体関連株が軒並み大きく下げ、全体相場の下げを助長した。製造装置大手のアプライドマテリアルズが5%超の下落、画像処理半導体大手のエヌビディアが7.8%近い下落と大幅に売り込まれており、東京市場でもこの影響を受けている。前日に9日ぶりに反発して2万円大台を回復した東エレクは再び2万円大台を割り込んだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,960円  -293 円 (-3.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が急反落。27日のニューヨーク市場でIT関連株が急落しており、投資ファンド「ビジョン・ファンド」を通じて海外のIT関連株に積極投資を行っているソフトバンクに連想売りが膨らんでいる。同ファンドによる投資を通じてソフトバンクが大株主となっている米大手画像処理半導体メーカー、エヌビディアの株価は自動運転の走行試験を世界的に一時中止すると伝わり7%強の急落。米株式市場では、フェイスブック、アルファベット(グーグル)など主力IT関連株が下落基調となっていることが、懸念材料となっている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カルナバイオサイエンス<4572>が寄り付き大量の買いを集め気配値のまま水準を切り上げている。同社は、治療効果が高く副作用に乏しいキナーゼ阻害剤に特化した創薬を行う研究開発型バイオベンチャー。27日取引終了後に、大日本住友製薬<4506>と精神神経疾患を対象とした新たなキナーゼ阻害剤の創製について、共同研究およびその後の開発、事業化に関する契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入している。今回の契約締結に伴い、同社は契約一時金と研究マイルストーンとして最大8000万円を受け取る。また、臨床開発・販売へ移行した場合、開発・販売マイルストーンとして総額で最大約106億円、さらに販売後は販売額に応じた一定のロイヤルティーを受領する。

■ASJ <2351>  2,018円  +398 円 (+24.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ASJ<2351>が全体地合い悪に抗してカイ気配。同社は中小企業や個人向けサーバーレンタルを手掛ける。27日取引終了後、新技術「RNCDDS」に関する国内特許を取得したことを発表、これが株価を強く刺激する形となった。RNCDDSはクラウドサービスを構築するために利用される主流のストレージサーバーと比較して大幅な高速化を実現可能とし、ハードウェア容量を最大3分の1にする技術。今後は海外における特許取得への手続きを進め、RNCDDS技術を活用したソリューションを、海外を含む高負荷クラウドサービスを提供する大手企業と連携を図って提供することを目指す。

●ストップ高銘柄
 ASJ <2351>  2,018円  +398 円 (+24.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ニチダイ <6467>  1,652円  -508 円 (-23.5%) ストップ安   11:30現在
 五洋インテックス <7519>  388円  -80 円 (-17.1%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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