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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続急騰・551円高、米株高と円安で高値引け (3月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20958.90
高値  21317.32(15:00)
安値  20943.31(09:01)
大引け 21317.32(前日比 +551.22 、 +2.65% )

売買高  16億4385万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2137億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は551円高と続急騰、米株高と円安追い風に高値引け
 2.中国の譲歩で米中貿易摩擦への懸念が緩和、リスクオンの流れ再び
 3.「森友学園」問題で注目の佐川前国税庁長官の証人喚問にサプライズなし
 4.権利付き最終で配当取り狙いや、機関投資家の配当再投資の買い入る
 5.全体の94%の銘柄が値上がりし、売買代金も3.2兆円と高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは669ドル高と4日ぶりに急反発。米国と中国の貿易摩擦への懸念が緩和するとの期待感から買いが優勢となった。

 東京市場では、米国株の急騰や為替の円安を背景に終始買い優勢。後場も次第に水準を切り上げ、日経平均株価は前日比551円高と高値引けで2万1000円台を回復した。

 27日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数が大幅高に買われた流れを引き継ぎ広範囲にわたりリスクを取る動きが加速した。懸念されていた米中貿易摩擦への懸念は中国が譲歩する姿勢をうかがわせたことで、投資家の不安心理が後退している。外国為替市場で1ドル=105円台後半に円安が進んだこともポジティブに働いた。また、「森友学園」の国有地売却に絡む決裁文書改ざん問題で、佐川前国税庁長官の証人喚問が行われたが、安倍首相らの関与を否定したこともあって、空売り筋の買い戻しを誘発した。さらに、本日は権利付き最終売買日で配当取り狙いの買いや、機関投資家の配当再投資の買いなどが全体上げ相場を助長する格好となったようだ。東証1部の値上がり銘柄数は全体の94%に達し、売買代金も3兆2000億円台と高水準だった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が高く、ソニー<6758>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも物色人気。ファーストリテイリング<9983>が上値追い、コマツ<6301>、安川電機<6506>も高い。アルゴグラフィックス<7595>が一時ストップ高、象印マホービン<7965>、竹内製作所<6432>なども活況高となった。ブレインパッド<3655>が大きく上昇、芝浦メカトロニクス<6590>、JUKI<6440>なども買われた。

 半面、カルビー<2229>が下落したほか、マクロミル<3978>も値を下げた。ブイキューブ<3681>、AGS<3648>が大幅安、コロワイド<7616>、enish<3667>も安い。ワタミ<7522>、幸楽苑ホールディングス<7554>が売られ、gumi<3903>、SRSホールディングス<8163>も下値を探った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。
 一方、日経平均採用で下落はなく、唯一ヤフー <4689> が前日比変わらずだった。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)ガラス土石製品、(3)卸売業、(4)陸運業、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)医薬品、(4)海運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△安江工務店 <1439> [JQ]
 M&Aキャピとアドバイザリー契約。
△ロコンド <3558> [東証M]
 ラオックス <8202> [東証2]と共同でシャディを買収。
△アプリックス <3727> [東証M]
 水処理システムをIoT化するパッケージ製品を発売。
△サイオス <3744> [東証2]
 エピゲノム専門解析企業と資本・業務提携。
△竹内製作所 <6432>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が「オーバーウエート」でカバレッジ開始。
△芝浦 <6590>
 今期経常を14%上方修正、配当も1円増額。
△アルゴグラフ <7595>
 今期最高益予想を15%上乗せ、配当も7円増額。
△サンオータス <7623> [JQ]
 次世代都市型スマートタウンの運営に参加。
△FJネクスト <8935>
 今期経常を13%上方修正。
△CSP <9740>
 前期最終を一転17%増益に上方修正。

▲アイビー <4918> [JQ]
 今期最終を一転赤字に下方修正。
▲ワキタ <8125>
 前期経常を一転12%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イーブック <3658> 、(2)アルゴグラフ <7595> 、(3)象印 <7965> 、(4)アグロカネシ <4955> 、(5)キューブシス <2335> 、(6)タマホーム <1419> 、(7)芦森工 <3526> 、(8)T&Gニーズ <4331> 、(9)双信電機 <6938> 、(10)竹内製作所 <6432> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681> 、(2)AGS <3648> 、(3)マイネット <3928> 、(4)カルビー <2229> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)マクロミル <3978> 、(7)QBNHD <6571> 、(8)あみやき亭 <2753> 、(9)コロワイド <7616> 、(10)ワキタ <8125> 。

【大引け】

 日経平均は前日比551.22円(2.65%)高の2万1317.32円。TOPIXは前日比45.81(2.74%)高の1717.13。出来高は概算で16億4385万株。東証1部の値上がり銘柄数は1966、値下がり銘柄数は105となった。日経ジャスダック平均は3950.67円(35.58円高)。

[2018年3月27日]

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