市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アルゴグラフ、竹内製作所、コマツ

アルゴグラフ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルゴグラフィックス <7595>  3,760円  +580 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 26日、アルゴグラフィックス <7595> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の34.5億円→39.8億円に15.4%上方修正。増益率が2.0%増→17.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。旺盛な製造業の研究開発や設備投資意欲を背景に、システム構築支援を中心にPLM事業が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の66円→73円(前期は66円)に増額修正したことも支援材料となった。

■竹内製作所 <6432>  2,324円  +173 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 竹内製作所<6432>は3日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は3500円としている。エクイティストーリーを「欧米市場における成長と米国公共インフラ投資拡大政策を通じた収益拡大」とし、株価バリュエーションにも割安感があるとみている。具体的なポイントには「製品ライアップや販売網の拡充を通じて欧米市場での成長が続く」ことと「米国トランプ政権の公共インフラ投資拡大政策の恩恵を受ける」ことを挙げた。18年2月期の連結営業利益は133億円と会社予想(126億5000万円)に比べ上振れて着地すると予想している。

■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  879円  +65 円 (+8.0%)  本日終値
 26日、エフ・ジェー・ネクスト <8935> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→68億円に13.3%上方修正。減益率が26.0%減→16.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力の不動産事業でマンション販売が計画を上回ることが上振れの要因となる。

■セントラル警備保障 <9740>  2,947円  +176 円 (+6.4%)  本日終値
 セントラル警備保障 <9740> が続急伸し、上場来高値を更新した。26日、18年2月期の連結最終利益を従来予想の8.5億円→13.4億円に57.6%上方修正。従来の26.0%減益予想から一転して16.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。臨時警備の受注が想定を上回ったほか、常駐警備の大口案件を獲得したことが寄与した。政策保有株式の一部売却に伴い、売却益が発生したことも最終利益を押し上げた。

■神鋼環境ソリューション <6299>  2,004円  +107 円 (+5.6%)  本日終値
 神鋼環境ソリューション<6299>が後場終盤になって急動意。午後2時ごろ、IHI<7013>およびその子会社IHI環境エンジニアリング(IKE)との間で、神鋼環境にIKEの廃棄物処理施設関連事業を統合することで基本合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。神鋼環境およびIKEは、昨年3月に廃棄物処理施設関連分野で「包括的業務提携契約」を締結し、両社協業を通じて業容拡大を目指した活動を展開している。一方で、将来にわたって協業のままではシナジーの最大限の発揮を目指す上で制約となり得ると判断し、今回の基本合意となったという。なお、統合は来年1月の予定で、詳細については今後協議するとしている。

■加賀電子 <8154>  2,717円  +145 円 (+5.6%)  本日終値
 加賀電子<8154>が続伸。同社は26日、出資している米ハーモナスが自社開発した前立腺がんの生検および治療用システム「ProBx(プロ・ビーエックス)」について、米FDA(米国食品医薬品局)から承認を取得したことを明らかにした。「ProBx」は、ハーモナスで同時に開発された専用器具を使用し、核磁気共鳴診断装置(MRI)のなかでの経会陰前立腺がんの生検、治療時に、がん部適所に正確に針刺されるよう設計されたシステム。この製品の発売は米国での18年7月、日本では19年前半が予定されている。

■イマジカロボ <6879>  1,140円  +59 円 (+5.5%)  本日終値
 イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>が大幅反発。26日の取引終了後、連結子会社アイチップス・テクノロジーが4K4画面オーバーレイ対応IP変換/解像度変換LSIを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新製品は、最大で4K60ヘルツ画像4入力を同時に処理でき、高品位な画質を実現するLSIで、4Kに必要な高い画像処理能力を1チップに集積したのが特徴。なお、4月からサンプル出荷を開始するとしている。

■コマツ <6301>  3,567円  +172 円 (+5.1%)  本日終値
 中国関連株が高い。コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>などが値を上げた。26日のニューヨーク市場では、米中貿易摩擦緩和に向け両政府が水面下で交渉を始めたとの報道が伝わった。これを受け、同日のNYダウは大幅高となり、キャタピラーなどの株価が上昇した。この流れが、この日の東京市場にも伝わり、コマツなど中国関連株に見直し買いが流入している様子だ。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,119円  +100 円 (+5.0%)  本日終値
 ゼリア新薬工業<4559>は後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、スイスのビフォーファーマ社と高カリウム血症治療薬バルタッサの日本国内における独占的開発および販売に関する契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同薬は、ナトリウムを含まない陽イオン結合非吸着性ポリマーで、経口で服用すると腸管内で過剰なカリウムを結合して便とともに排泄され、高カリウム血症を改善する。米国では15年12月から販売されているほか、ヨーロッパでは17年7月にEMA(欧州医薬品庁)から承認を取得していることから、ゼリア新薬では日本国内においても高カリウム血症治療の新たな治療選択肢になるものと期待しているという。

■カチタス <8919>  3,160円  +140 円 (+4.6%)  本日終値
 カチタス<8919>が大幅続伸。同社は戸建ての中古住宅を買い取り再生販売するリノベーション事業を展開、18年3月期は営業利益段階で前期比4割増の70億3000万円を計画するなど大幅増収増益基調にある。「持ち家志向を持つ借家世帯の数は138万世帯に及んでおり、同社の収益モデルは成長期待が強い」(国内中堅証券アナリスト)とみられ、3000円割れ水準では押し目買いニーズが強い。上値は3200円近辺に滞留出来高が多く、この水準を上に抜けてくれば上昇が加速するとの見方も強い。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均