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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):HUG、カルビー、カーディナル

カルビー <日足> 「株探」多機能チャートより
■CKサンエツ <5757>  5,120円  +110 円 (+2.2%)  本日終値
 黄銅棒・黄銅線の国内トップメーカーであるCKサンエツ<5757>は続伸。16日に昨年来高値5530円をつけて以降、全体相場調整の影響もあり、軟調な推移となっていたが、再び上昇軌道復帰の兆しをみせている。PERは12倍台と割安水準にある。同社は2月14日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を810億円から820億円(前期比20.4%増)へ、経常利益を45億円から53億円(同33.3%増)へ、最終利益を28億5000万円から33億5000万円(同36.2%増)へそれぞれ増額した。主要原材料である銅市況の引き続く上昇が寄与している。19年3月期も、伸銅品の需要拡大と銅価格の堅調な推移が見込めることから、高い利益水準の維持が予想される。

■HUG <3676>  1,661円  +32 円 (+2.0%)  本日終値
 ハーツユナイテッドグループ<3676>が高い。同社はソフトの不具合を検査するデバッグ事業を主力とし、子会社でゲームの受託開発も手掛けており、コンシューマーゲーム市場の拡大を追い風に今期業績は営業利益段階で前期比15%増を見込むなど好調だ。人工知能(AI)分野開拓にも重点を置き、AI開発・運営を手掛け4月20日にマザーズに上場するHEROZと資本・業務提携していることで、改めてマーケットの注目が高まる可能性がある。

■SHIFT <3697>  5,290円  +100 円 (+1.9%)  本日終値
 SHIFT <3697> [東証M]が反発。株価は全般波乱相場に逆行し、19日に上場来高値をつけるなど右肩上がりの展開が続いている。日本経済新聞が27日付で「ソフトウエアの品質保証を手掛けるSHIFTの2017年9月~18年2月期は、連結営業利益が前年同期比6.8倍の約5億円程度になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「ソフトの不具合(バグ)を見つけるサービスが好調で、1月時点の予想(4億円)を上回った」という。同社は1月12日に上期と通期の計画を上方修正したが、これをさらに上回る業績報道を好感する買いが向かった。なお、決算発表は4月13日を予定している。

■オプティム <3694>  2,409円  +10 円 (+0.4%)  本日終値
 オプティム<3694>が反発。前引け後に、人工知能(AI)技術を用いた「医療機器プログラム」の製造を行うために、医療機器製造業者へ発行される「医療機器製造業登録証」を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では佐賀大学医学部と設立した「メディカル・イノベーション研究所」で、AIを用いた眼底画像診断支援の研究を実施。今後、研究成果を製品化するにあたり「医療機器プログラム」としての製造を予定していることから、今回の「医療機器製造業登録証」取得にいたったという。なお今後は「医療機器プログラム」の製造販売が可能となる「医療機器製造販売業許可証」の取得を進めるとしている。

■カルビー <2229>  3,510円  -160 円 (-4.4%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 カルビー<2229>は後場急落。午後1時ごろ、松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が退任すると発表しており、今後の経営の先行きに不透明感を感じた売りが出たようだ。松本氏は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人トップを15年間務めた後、09年にカルビーの会長兼CEOに就任。シリアル食品「フルグラ」をヒットさせるなどカルビーの業績向上に貢献した。なお、退任は6月下旬に開催予定の株主総会日付で、新体制については、4月下旬予定の取締役会での決議を経て、定時株主総会および同株主総会後の取締役会の決議をもって正式に決定するとしている。

■ワキタ <8125>  1,155円  -39 円 (-3.3%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 ワキタ<8125>は反落。26日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の645億円から637億円(前の期比2.9%増)へ、営業利益が68億円から58億円(同11.8%減)へ、純利益が47億円から39億円(同4.9%増)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。受注競争激化による単価下落の影響などで建機事業の売り上げが計画を下回ったことに加えて、商事事業で主力の遊技機械設備などのファイナンス案件が減少したことや、不動産事業で販売部門が減少したことなどが要因。また、建機事業で過去の設備投資にかかる原価の高止まりや資産売却益の減少などの影響を受けて粗利益率が低下したことや、不動産事業で前期にあった販売用不動産の売却益の反動なども響いたとしている。

■カーディナル <7855>  1,618円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 カーディナル<7855>がストップ高に買われた。セブン―イレブン・ジャパンがRFIDタグ(ICタグ)を使って店舗での検品作業を大幅に効率化する方針にあることが27日の日本経済新聞などを通じて伝わっており、これが関連株を強く刺激する格好となった。大手コンビニは構造的な人手不足解消のため、2025年までに商品すべてにICタグを貼付する目標を掲げている。そのなか、樹脂カード製造を手掛けるカーディナルはRFIDタグ分野に積極展開しているほか、小売・流通向けシステム開発に展開するヴィンクスは無人店舗向けレジの技術開発に取り組んでいることで関連有力株として買いが向かった。

■サンオータス <7623>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 サンオータス<7623>がストップ高。「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」(横浜市港北区)が26日、本格的な次世代都市型スマートタウンとして始動したことを受けて、街の運営を行う「まちづくり運営協議会」に参加する同社に物色人気が及んだようだ。「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」は、パナソニック<6752>などが進める工場跡地などの企業不動産を活用したプロジェクトの第2弾。既にタウンエネルギーセンター、水素活用拠点、スマート技術開発施設などが稼働していたが、26日にスマート集合住宅やスマート商業施設、「Tsunashima SST SQUARE」(国際学生寮・タウンマネジメントセンター)が新たに竣工したことで本格始動した。なお、サンオータスは、カーシェアリング、レンタカー、サイクルシェアリングサービスの導入を担当している。

■野崎印刷紙業 <7919>  266円  +43 円 (+19.3%)  本日終値
 野崎印刷紙業<7919>が急速人気化。同社は印刷物や包装材、食品包装材など紙製品の製造を手掛けるが、ここテーマ物色の波が押し寄せているセルフレジ関連の出遅れとして投機資金が一気に攻勢をかけた。タグやラベルも高いシェアを有しており、ドラッグストアやコンビニが積極的に取り組む構えにあるICタグと無人レジ化の流れに乗る。株価が200円台と低位で売買単位も100株で流動性に富み、幅広く個人投資家資金を呼び込んだ。

■サイオス <3744>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 サイオス<3744>がストップ高まで買われた。同社は26日、エピゲノムの情報解析およびソフトウェア・装置開発を手掛けるRhelixa(レリクサ、東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表。エピゲノムとは、生まれた時に決まっている遺伝的情報「ゲノム」に対して、時間・環境依存的で後天的な分子レベルの影響を受けたもの。同社はレリクサが発行する第三者割当増資による株式を取得するとともに、傘下のサイオステクノロジーがエピゲノムのクラウド解析プラットフォームの開発と構築をレリクサと共同で開始するとしている。

■ロコンド <3558>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 ロコンド<3558>がストップ高。26日取引終了後、子会社L Capital TOKYOがニッセンHD傘下のギフト用品卸大手シャディの全株式を20億円で取得することを発表。また、同子会社がラオックス<8202>を引受先とする第三社割当増資を実施することも合わせて発表しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。

●ストップ高銘柄
 イーブック <3658>  1,396円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値
 ファイバーゲート <9450>  2,721円  +500 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 イメージ情報開発 <3803>  1,046円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ニチダイ <6467>  2,160円  -500 円 (-18.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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