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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:岩井コスモ、IIJ、リコー

岩井コスモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■岩井コスモ <8707>  1,385円  +82 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 23日、岩井コスモホールディングス <8707> が配当修正を発表。従来未定としていた18年3月期の期末配当は55円(前期は35円)実施する方針としたことが買い材料視された。前日終値ベースの期末配当利回りは4.22%となった。好調な業績を踏まえ、株主への利益配分を増やす。今期業績予想は非開示だが、4-12月期の連結最終利益は前年同期比2.5倍の34.7億円。権利確定日を明日に控え、配当取りを狙う買いなどが向かった。

■IIJ <3774>  2,226円  +68 円 (+3.2%)  11:30現在
 インターネットイニシアティブ<3774>が6日ぶりに反発している。SMBC日興が23日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を1700円から2800円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、同社の業績が過去5期間の低迷期を脱し、IoTとフルMVNO、クラウドサービスを軸に再び利益が成長する局面を迎えたと判断。モバイルの回線数の順調な積み上がりや、複合サービスの提供によるクラウド・セキュリティーサービスなどの売上高成長を織り込み、19年3月期までの2年間の売上高成長率予想を年平均7%から10%に引き上げ、17年3~20年3月期の営業利益成長率は年平均21%増、20年3月期の営業利益は90億円(従来予想83億円)と予想している。さらに、デジタル通貨取引・決済サービスも新たなポテンシャルとして注目され、株式市場の期待値が高まる可能性もあると指摘している。

■石油資源開発 <1662>  2,402円  +52 円 (+2.2%)  11:30現在
 石油資源開発<1662>や国際石油開発帝石<1605>が高い。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比1.58ドル高の1バレル65.88ドルに上昇。米原油在庫の減少による需給好転期待があるほか、トランプ米大統領が大統領補佐官にジョン・ボルトン元国連大使を起用。ボルトン氏は北朝鮮やイランに対する強硬路線を支持するタカ派として知られており、米国とイランとの緊張が高まることに伴う、原油高思惑も市場に出ている様子だ。

■大塚ホールディングス <4578>  5,094円  +47 円 (+0.9%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>が反発している。同社は23日、成人の多剤耐性結核治療薬「デルティバ錠」(一般名「デラマニド」)が、中国国家食品薬品監督管理総局から製造販売承認を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。大塚製薬が創製したデラマニドは、成人の多剤耐性肺結核患者に対する治療レジメンとの併用薬として、14年4月に欧州医薬品庁より販売承認を取得(日本は14年7月に承認済み)。また、同じく14年には世界保健機関(WHO)からその使用指針が発行ている。さらに15年にはWHOが発行する必須医薬品リストにも収載され、70を超える国々で使用が進められている。中国は結核患者数で世界3位であり、推定7万3000人が多剤耐性肺結核に罹患しているとされていることから、今回の承認で業績への貢献が期待されている。

■ファンケル <4921>  3,535円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 ファンケル<4921>は反発している。23日の取引終了後に発表した中期経営計画で、最終年度である21年3月期に売上高1260億円(18年3月期予想1075億円)、営業利益126億円(同77億円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。新たなターゲット層の開拓を目的に、ターゲット別にブランド体系を構築し、多角化を図るほか、海外事業の本格的成長を目指すとしている。

■生化学工業 <4548>  1,903円  +5 円 (+0.3%)  11:30現在
 生化学工業<4548>は、全般軟調地合いのなか小幅反発。同社は23日取引終了後、腰椎椎間板ヘルニア治療剤「ヘルニコア椎間板注用1.25単位」(一般名:コンドリアーゼ、開発コード:SI-6603)の国内での製造販売承認を厚生労働省から取得したと発表した。 この薬剤は、コンドリアーゼを有効成分とする新規の腰椎椎間板ヘルニア治療剤。国内初となる椎間板内に直接注射する治療剤であり、全身麻酔の必要もなく、手術療法と比較して患者への身体的侵襲が小さいという特徴がある。

■オプトラン <6235>  2,953円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 23日、東証がオプトラン <6235> を26日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も26日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。

■リコー <7752>  1,033円  -52 円 (-4.8%)  11:30現在
 リコー<7752>は大幅安で1000円大台攻防の様相となっている。23日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業損益を200億円の黒字から1600億円の赤字(前期338億8000万円の黒字)へ、最終損益を収支均衡から1700億円の赤字(同34億8900万円の黒字)へ下方修正しており、これがネガティブサプライズとなった。米国販売会社が2008年に買収した会社の固定資産の減損損失を1400億円計上することに加え、14年に買収した米ITサービス企業などでも減損損失を合計約400億円計上することが影響した。

■東京エレクトロン <8035>  19,590円  -535 円 (-2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が安い。前週末の米国株市場ではNYダウが400ドルを超える下げで大幅続落、波乱展開が続くなか、ハイテク株比率の高いナスダック指数はさらに下落率が大きくなっている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.3%の下落と崩れており、この流れを受けて東京市場でも半導体セクターにリスク回避の売り圧力が顕在化している。足もと為替が1ドル=104円台後半と円高水準にあることもネガティブに働いている。

■任天堂 <7974>  46,480円  -1,190 円 (-2.5%)  11:30現在
 任天堂<7974>が一時1700円近い下げで4万6000円台を割り込んだ。売買代金は全市場ベースでトップ。同社株の4万6000円ラインは下値のポイントで、ここを下抜けさらに26週移動平均線を下回ってくるようだと長期波動でも下降トレンド転換の懸念が膨らむ。「ニンテンドースイッチ」とその関連ソフトの売れ行きは絶好調ながら、PER面では割安感はない。足もとは米株急落に加え、外国為替市場で1ドル=104円台の円高進行に伴い同社株には逆風環境が意識されている。

■クラリオン <6796>  299円  -6 円 (-2.0%)  11:30現在
 クラリオン<6796>が続落している。前週末23日の取引終了後、未定としていた18年3月期の期末一括配当を2円にすると発表しており、前期実績の3円に対して1円の減配となることが嫌気されているようだ。

■四国化成工業 <4099>  1,431円  -20 円 (-1.4%)  11:30現在
 四国化成工業<4099>が続落している。前週末23日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を500億円から505億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を75億円から80億円(同1.8%増)へ、純利益を55億円から63億円(同7.9%増)へ上方修正したが、市場予想平均の営業利益82億円弱に届かないことから、失望売りが出ているようだ。なお、上方修正は、化学品事業でエレクトロニクス市場が堅調に推移し、機能材料、電子化学材料を中心とするファインケミカルが伸長。また、建材事業ではインフラ建設などの需要の盛り上がりを受け、エクステリアの販売が好調に推移したことも寄与した。

■三菱UFJ <8306>  680.1円  -5.5 円 (-0.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続落するなどメガバンクがいずれも軟調。前週末23日の米株急落でゴールドマン・サックスなど大手金融機関が売られており、運用環境面ではここ米10年債利回りが低下基調にあることも嫌気されている。もっとも下値では買い向かう動きもみられる。特にみずほフィナンシャルグループ<8411>は4%近い高配当利回りで配当権利取りの動きが底堅さに反映されている。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  1,926円  -13 円 (-0.7%)  11:30現在
 幸楽苑ホールディングス<7554>が3日続落となっている。前週末23日の取引終了後、福島県郡山市と宮城県仙台市に保有する土地を売却するのに伴い、18年3月期業績に土地売却損3億2400万円を特別損失として計上すると発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。なお、18年3月期業績予想は現在精査中としている。

■イーブック <3658>  1,096円  +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イーブックイニシアティブジャパン<3658>がストップ高カイ気配。同社は23日取引終了後に、ヤフー<4689>と電子書籍事業で業務提携すると発表。共同で運営する新たなコミックアプリを今春リリースする予定だとしており、これが期待材料となっているようだ。業務開始は4月1日を予定。イーブックがアプリや関連するウェブサイトの企画・制作・運営およびバックエンドシステムの開発・運用、コンテンツの調達・提供などを担当し、ヤフーはフロントエンドシステムの開発・運用やヤフー各種サービスとの連携によるユーザー誘導および集客・プロモーション、決済手段の提供などを担う。

●ストップ高銘柄
 イーブック <3658>  1,096円  +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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