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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ITメディア、東亜建、コマツ

ITメディア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイティメディア <2148>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 アイティメディア<2148>はストップ高。同社は22日取引終了後に、ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンク コマース&サービスと、クラウド製品をはじめとするIT製品の選択・導入に役立つ製品レビューメディア事業を目的とする合弁会社を設立すると発表。これが材料視されているようだ。両社は4月2日付で合弁会社「アイティクラウド」を設立する予定で、出資比率はアイティメディアが40%、ソフトバンク コマース&サービスが60%。この会社では、ユーザーによる製品評価情報を集約し、適切な分析を加えることでIT製品の選択・導入のための有用な情報源を目指すとしている。

■東亜建設工業 <1885>  2,345円  +214 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 22日、東亜建設工業 <1885> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→26億円に44.4%上方修正。減益率が69.5%減→55.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。海外受注高が伸び悩み売上は計画を下回るものの、工事採算の改善や為替差損の減少などが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→20円(前期は無配)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■日本コークス工業 <3315>  112円  +5 円 (+4.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 22日、日本コークス工業 <3315> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.15%にあたる650万株(金額で6億9550万円)を上限に、23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、18年3月期の期末一括配当を従来計画の2円→3円に大幅増額修正したことも好材料となった。

■テクノプロH <6028>  6,030円  -820 円 (-12.0%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 22日、テクノプロ・ホールディングス <6028> が海外募集による200万株の新株発行を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約5.8%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は22日終値6850円に対し6.0%ディスカウントされた6439円。最大で約119億円の調達資金については、金融機関からの借入金返済などに充てる。

■じげん <3679>  961円  -104 円 (-9.8%)  11:30現在
 22日に発表した「海外売り出しを実施」が売り材料。同社平尾丈社長による1843万3400株の海外売り出しを実施する。売出価格は3月22日から23日までの期間に決定される。

■日経レバ <1570>  17,120円  -1,330 円 (-7.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。トランプ米大統領が22日、中国製品に新たな関税を課す制裁措置を正式発表したことを受けてNYダウが720ドル超の急落、さらに足もと外国為替市場で急速な円高が進行、1ドル=105円を割り込む水準となっており、これが日経平均株価の急落を誘っている。日経レバは日経平均に対しボラティリティが2倍で連動するように基本設定されており、全般波乱相場では非常に振れ幅が大きくなる。個人投資家には短期リバウンド狙いで買い向かう動きも観測され、売買代金は全市場ベースで断トツとなっている。

■コマツ <6301>  3,483円  -223 円 (-6.0%)  11:30現在
 中国関連株が安い。コマツ<6301>、日立建機<6305>、ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>、資生堂<4911>などが売られている。トランプ米政権は22日、中国による知的財産権の侵害を理由に同国製品に対して500億ドル(約5.2兆円)相当の関税を課することを発表した。これを受け、米国と中国の貿易摩擦の激化が懸念され、NYダウは724ドル安と急落した。この日の東京株式市場でも、中国向け比率が高い建機や機械株などを中心とする中国関連株に売りが膨らんでいる。

■アダストリア <2685>  2,231円  -135 円 (-5.7%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が急落。22日の取引終了後、集計中の18年2月期連結業績について、売上高が従来予想の2230億円から2227億円(前の期比9.3%増)へ、営業利益が50億円から49億円(同67.1%減)へ、純利益が44億円から8億円(同93.1%減)へ下振れたようだと発表したことに加えて、従来40円を予定していた期末配当を15円に減額修正したことが嫌気されている。業績不振の米グループ会社についてのれんの減損と株式評価損を計上したほか、香港と中国の事業整理に伴う損失の引当金などを計上し、計38億円の特別損失が追加発生したことが要因としている。

■ファナック <6954>  25,790円  -1,075 円 (-4.0%)  11:30現在
 ファナック<6954>が1000円を超える下げとなったほか、安川電機<6506>、キーエンス<6861>なども大幅安。前日の米国株市場でNYダウが過去5番目の下げ幅となる724ドル安を記録、これを受けて東京市場もリスク回避の売りにさらされている。米株暴落の背景にあるのは米中間の貿易摩擦懸念で、これが世界景気減速につながるのではないかとの思惑にもつながっている。これまで、世界的な企業の設備投資拡大の流れが買い材料となっていた設投関連銘柄にも、機関投資家などからポジションを軽くする売りがかさんでいる。

■住友金属鉱山 <5713>  4,382円  -154 円 (-3.4%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、東邦亜鉛<5707>、大紀アルミニウム工業所<5702>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>など非鉄株が軒並み大きく売られる展開。ここ銅やアルミ市況などの下落基調が強まっており、収益環境に向かい風が意識されている。直近では、トランプ米大統領が中国製品を対象とした高関税を課す制裁措置を発表したことで、米中間の貿易戦争に発展するのではないかとの思惑も、中期的な世界景気への影響を懸念してネガティブに働いている。

■ニトリホールディングス <9843>  18,355円  -540 円 (-2.9%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は反落。22日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の国内売上高で、既存店売上高は前年同月比3.7%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。3月度は、自社開発マットレス「Nスリープ」やキッチン用品の販売が引続き堅調だったほか、バスケットなどのリビング収納・整理用品や小型家電・時計などが伸長したが、昨年より祝日が1日少ないことなどが響いた。なお、祝日が1日少なかった影響は既存店で約4.4ポイント減としている。

■三菱UFJ <8306>  691.4円  -19.7 円 (-2.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安い。前日の米国株市場では、トランプ米大統領が中国製品に高関税を課す制裁措置を正式発表したことを受け、リスクオフムードが一気に高まり急落、東京市場も海外投資家などを中心とした売り圧力で下値模索の動きを余儀なくされている。米10年債利回りも前日は2.82%台に急落しており、シティグループやJPモルガンが4%を超安、ゴールドマン・サックスも3.5%下落するなど大手金融株の下げが目立った。東京市場でも米株安、長期金利急低下を受け、米国事業を展開する三菱UFJなどメガバンクに逆風が強い。

■トヨタ自動車 <7203>  6,668円  -178 円 (-2.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて売られる展開。前日の米国株市場では、米中貿易摩擦が激化するとの懸念からNYダウが700ドルを超える下げをみせ、このリスク回避の売りが東京市場にも及んでいる。また、外国為替市場ではリスクオフの流れのなか1ドル=105円台を大きく割り込む円高に振れており、これが外需セクターにとっては輸出採算悪化の懸念につながっている。特に為替感応度の高い自動車株にとって業績に対するデメリットは大きく、来期収益見通しに対する懸念から足もとは見切り売りがかさむ展開にある。

■西松屋チェーン <7545>  1,169円  -16 円 (-1.4%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は反落。22日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比0.8%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったが、全般安もあってこれを好材料視する動きは限定的となっている。3月度は季節商品の切り替えが順調に進み、子供衣料でアウトウエアの春物商品やパジャマ・肌着などの実用衣料が好調に推移。また、育児・服飾雑貨では入園・入学・新学期用品や紙おむつなどの消耗品が売り上げを伸ばした。なお、全社売上高は新たに3店舗を出店したことやインターネット販売の売上高が大きく伸びたことで同5.3%増となった。

●ストップ高銘柄
 アイティメディア <2148>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 石井表記 <6336>  1,198円  -300 円 (-20.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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