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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ジェイテック <日足> 「株探」多機能チャートより

■シンワワイズ <2437>  443円 (+80円、+22.0%) ストップ高

 Shinwa Wise Holdings <2437> [JQ]がストップ高。同社は近代美術などのオークション運営を行うが、富裕層向けビジネスに注力し、業績回復を図っている。20日取引終了後にブロックチェーン技術を活用した美術品登録サービスを展開するレジストアートと資本・業務提携したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■ジェイテック <2479>  325円 (+49円、+17.8%)

 ジェイテック <2479> [JQG]が3連騰、連日で昨年来高値を更新した。16日、派遣会社向け業務管理クラウドサービス「staff-one」を販売開始したと発表したことが引き続き材料視された。また、日本経済新聞21日付の特集記事「人材関連株買い、第2幕―離職防止などに物色拡大」で同社が紹介されており、これも刺激材料となったようだ。記事では「『政治や景気に振り回されない買い材料を探せ』とばかり、市場では人材派遣や求人サイト運営といった人材関連銘柄の注目が再び高まっている」と指摘。これを受けて、技術者派遣を展開するトラスト・テック <2154> 、ワールドホールディングス <2429> 、WDBホールディングス <2475> 、アビスト <6087> 、平山ホールディングス <7781> [JQ]のほか、人材サービス大手のパソナグループ <2168> なども買われた。

■シンシア <7782>  730円 (+100円、+15.9%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。シンシア <7782> がストップ高。20日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の10.20%にあたる70万株(金額で4億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月22日から12月20日まで。

■セーラー <7992>  314円 (+40円、+14.6%)

 セーラー万年筆 <7992> [東証2]が3日続急騰。高級万年筆が海外を中心に好調で業績は回復色を強めており、18年12月期営業利益は前期比7.8倍化の1億2500万円を予想、19年12月期も続伸が見込める。業績急改善を背景に「継続企業の前提に関する注記」の記載も解消、産業用ロボット分野の商品競争力も高く超高速機開発に積極的に取り組んでおり、時価300円近辺は上値余地の高さが意識されている。

■鎌倉新書 <6184>  3,850円 (+405円、+11.8%)

 東証1部の上昇率4位。鎌倉新書 <6184> が急反騰し、19日につけた昨年来高値3575円を大きく更新した。ただ、同社の株価は、5日の安値2129円から、半月余りで約85%の急騰をみせており、今後は波乱展開も予想される。同社は8日、19年1月期通期の単独業績予想を発表した。売上高22億円(前期比28.7%増)、経常利益5億1000万円(同41.7%増)、純利益3億4000万円(同33.9%増)と4期連続で経常最高益を更新する見通し。引き続き主力のWEBサービスの成長を見込んでおり、サイトのユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスの改善やコールセンターの強化を引き続き行うことで、お墓事業で3割強の増収を計画するほか、前期以上の紹介数と足もとの単価上昇で葬祭事業も4割近い増収を見込む。さらに、仏壇事業も2ケタ伸長する見通しだ。

■フライト <3753>  812円 (+83円、+11.4%)

 フライトホールディングス <3753> が4日ぶり急反騰。映像や音楽コンテンツの管理・配信のほか、モバイル型電子決済ソリューションへの展開に成長期待が強い。コンタクトレスEMVでは、「マスター」「ビザ」「アメリカンエクスプレス」の3ブランドの認定取得を完了、また欧米で使われるアップルペイではすべてこのコンタクトEMVが使われている。人工知能(AI)分野へも積極注力、子会社を通じ人型ロボット「ペッパー」のアプリ開発などを手掛けたジェナ(東京都千代田区)と業務提携していることはマーケットで注目されている。

■ファンクリG <3266>  152円 (+14円、+10.1%)

 ファンドクリエーショングループ <3266> [JQ]が続急騰。不動産や株式などを主流に公募型のファンドを運用しているが、インバウンド需要の取り込みにも積極的だ。外国人観光客を主な対象とした宿泊施設を運営する町屋旅館オペレーター国内最大手のエイジェーインターブリッジ社と資本・業務提携しており、業容拡大期待が高まっている。株価100円台と超低位に位置しているものの、有配企業であり、18年11月期は83%営業増益を見込む。株価指標面でPERも20倍未満と割高感はない。

■クロスマーケ <3675>  596円 (+51円、+9.4%)

 クロス・マーケティンググループ <3675> [東証M]が4日ぶり急反発。20日、東証が同社を27日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■インプレス <9479>  252円 (+20円、+8.6%)

 東証1部の上昇率6位。インプレスホールディングス <9479> が6日ぶり急反発。20日、同社が18年3月期の連結最終利益を従来予想の2億円→3億5000万円に75.0%上方修正。増益率が22倍→35倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は1月に続き、2回目。書籍販売とメディア事業の広告収入が伸びるうえ、年賀状ムックやカレンダーなど大型季節商品の返品が想定内に収まることが上振れの要因となる。また、投資有価証券売却益が発生することも最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の0.5~1.5円→2.5円(前期は0.6円)に増額修正したことも支援材料となった。

■カーディナル <7855>  1,223円 (+96円、+8.5%) 一時ストップ高

 カーディナル <7855> [JQG]が3連騰。同社は会員証など樹脂製カードの製造を手掛け、ID情報を埋め込み無線通信によって情報をやり取りするRFIDタグ分野に注力している。RFIDタグはワンチップで安価であることが特長で、無人レジ導入に積極的な国内ドラッグストア向けなどで商機が拡大するとの思惑が同社株の物色人気につながっている。時価総額30億円前後と小型で信用買い残も16日申し込み現在でわずか12万7000株に過ぎず、需給面での軽さが意識されている。

■オークファン <3674>  884円 (+68円、+8.3%)

 オークファン <3674> [東証M]が3日ぶり急反発。ネットオークションの価格比較サイトなどを展開するほか、ソリューション事業として行うベンチャー企業支援での実力も注目されている。人工知能(AI)やシェアリングエコノミーなどの分野をはじめ前期末時点実績で累計50社を超える支援実績を持っており、今後も成長部門として期待が大きい。18年9月期は買収したネット通販会社の寄与もあって売上高が前期比64%増の60億円と急拡大見込み。営業利益も倍増以上の伸びを示す見通しで見直し買いに厚みが加わっている。

■キーウェア <3799>  1,007円 (+67円、+7.1%)

 キーウェアソリューションズ <3799> [東証2]が4日ぶり急反発。NECグループに属するシステム開発会社で18年3月期営業利益は前期比2.8倍化を見込むなど業績拡大が加速。50年にわたるノウハウをベースに運輸、金融、医療、農業などあらゆる産業分野のインフラ部門においてIT化を進捗させる役割を担い、特に近年はIoT関連フィンテック 分野の投資需要を捉えている。インフォテリア <3853> [東証M]とパートナー契約を締結しビッグデータやAI、フィンテック分野の展開力を強化しているほか、インタートレード <3747> [東証2]などとも協業している。

■オプトエレ <6664>  725円 (+48円、+7.1%)

 オプトエレクトロニクス <6664> [JQ]が続急伸。中期波動でも13週・26週移動平均線を足場に大きく上放れる兆しをみせている。レーザー式バーコード読み取り装置を製造販売しており、国内ドラッグストアがセルフレジ導入に積極姿勢をみせるなか、普及のカギを握る銘柄として頭角を現している。昨年5月から6月にかけて短期間で大きく水準を切り上げ1066円の高値をつけており、時価700円台は値動きの軽さに着目した投機資金の流入を誘った。

■アイル <3854>  1,790円 (+116円、+6.9%)

 アイル <3854> [JQG]が3日ぶり急反発。中小企業向け中心にシステム開発を手掛け、人材派遣サイトなども運営。ブロックチェーンを活用した次世代クラウドサービスの開発に取り組んでいる点が注目され、にわかに頭角を現してきた。ブロックチェーン技術分野で先駆するシビラ社の独自ブロックチェーン「Broof(ブルーフ)」の運用も手掛けている。今7月期は営業利益段階で前期比20.4%増の5億2000万円と大幅増益基調が続く見通し。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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