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【市況】<マ-ケット日報> 2018年3月20日

 20日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比99円安の2万1380円だった。前日の米株急落を受けて売りが先行。寄り付き直後には250円ほど値下がりする場面があった。売り一巡後は日銀のETF買い入れ期待で徐々に持ち直し下げ幅を縮小。円安の動きもあって日経平均は値下がりしながらもこの日のほぼ高値で取引を終えている。

 昨日の米国市場はフェイスブック株急落の影響を受けてダウ平均が3日ぶりに大幅反落。今月2日以来2週間ぶりの安値となって取引を終えた。原因はフェイスブック5000万人の会員情報が2016年の米大統領選で不正利用されていたことが判明したこと。SNSの広告が規制されるとの懸念を呼びダウ平均は一時500ドル近く下げる場面もあった。EUが検討するIT企業を対象した「デジタル課税」導入もIT・ハイテク株にとって重しに。米経済のファンダメンタルズがしっかりしているので短期筋の売りが一巡すれば落ち着くだろうが、政治に加え一部ネット企業の悪材料でリスクオンになりにくくなってきたのは事実だろう。

 さて、東京市場は米国市場ほどのショック安にはならず、日経平均が下値200日移動平均線(2万1287円)で今回もサポートされるなどこの水準でかなりの粘り腰を発揮している。東証1部の売買代金は今年3番目の低水準。売り物が減っている様子もうかがえる。これ以上の悪材料がなければ鍋底型の下値形成という道筋も考えられよう。円高の勢いも依然ほどではなくなっており、きっかけさえあれば株価はリバウンドに入りやすい状況といえそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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