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【市況】16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは72ドル高、堅調な経済指標を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは72ドル高、堅調な経済指標を好感

16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は72.85ドル高の24946.51、ナスダックは0.25ポイント高の7481.99で取引を終了した。2月の住宅着工件数が概ね良好となったほか、鉱工業生産指数やミシガン大学消費者マインド指数が予想を上振れ、買いが先行。マクマスター大統領補佐官の解任の意向が報じられ、急速な重要閣僚の刷新で政権運営への先行き不透明感が強まったほか、オプションや先物の決済日が重なるクアドルプル・ウィッチングで出来高が膨らみ、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業やエネルギーが上昇する一方で食品・飲料・タバコやメディアが下落した。

グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は、決算内容が予想を上振れ上昇。小売最大手のウォルマート(WMT)は、インド電子商取引のフリップカート・オンライン・サービシズの最大株主となることで合意間近であることが報じられ堅調推移。医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、糖尿病検査装置事業をプライベート・エクイティ(PE)に21億ドルで売却合意し買われた。一方で、宝飾品のティファニー(TIF)は、通期見通し及び既存店売上高が予想を下振れ下落。半導体のブロードコム(AVGO)は、決算内容が嫌気され軟調推移。

米共和党が昨年12月に成立させた減税法案の恒久化に着手したと報じられているが、ペンシルバニア州の補選で民主党に敗北したことにより11月の中間選挙を控えた選挙対策と考えられる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:貿易戦争に対する過度の警戒感は低下

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円87銭から106円41銭まで上昇し106円37銭で引けた。保護貿易推進派のナバロ国家通商会議委員長が「世界の貿易戦争を勃発させることなく関税を導入させることは可能」と発言し、貿易戦争に対する過度の警戒感は後退し、ドル買いやリスク選好の円売りが観測された。ただ、モラー特別検察官がロシアとの取引を探るためトランプオーガニゼーションに対し召喚状を送付したとの報道でロシアゲート疑惑が再燃し、伸び悩んだ。ユーロ・ドルは、1.2356ドルから1.2300ドルへ下落して1.2303ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が金融政策の変更に依然慎重であるほか、イタリアでポピュリズム政党が主導する可能性が懸念され、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、130円57銭から131円04銭のレンジで推移した。ポンド・ドルは、1.3926ドルから1.3998ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9458フランから0.9520フランへ上昇した。


■NY原油:続伸で60.96ドル、一部で供給不安が指摘される

NY原油先物4月限は続伸(NYMEX原油4月限終値:60.96 ↑0.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.23ドルの61.19ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時61.54ドルまで買われた。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていないが、一部で供給不安が指摘されており、原油先物は底堅い動きを見せた。雇用や企業景況感に関連した経済指標が改善したことも買い材料となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  32.17ドル +0.07ドル(+0.22)
モルガン・スタンレー(MS) 57.51ドル +0.29ドル(+0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)267.60ドル +0.99ドル(+0.37%)
インテル(INTC)      51.17ドル +0.29ドル(+0.57%)
アップル(AAPL)      178.02ドル -0.63ドル(-0.35%)
アルファベット(GOOG)   1135.73ドル -13.85ドル(-1.20%)
フェイスブック(FB)    185.09ドル +1.23ドル(+0.67%)
キャタピラー(CAT)     156.46ドル +1.89ドル(+1.22%)
アルコア(AA)       47.23ドル +0.30ドル(+0.64%)
ウォルマート(WMT)     89.17ドル +1.66ドル(+1.90%)
スプリント(S)       5.36ドル +0.10ドル(+1.90%)

《HT》

 提供:フィスコ

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