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【市況】今週の【早わかり株式市況】続伸、米政権による翻弄続くも底堅さを発揮

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、米政権による翻弄は続くものの底堅さを発揮し、日経平均株価は続伸した。

 週初の12日は前週末の米国株急伸を受けリスク選好の買いが続き日経平均は大幅に3日続伸した。

 翌13日は前日にNYダウが反落したことで朝方は売りが先行したものの、下値は固く戻り歩調に転じた。後場には為替市場で円安が進んだことを受け、先物主導の買いが入り日経平均は高値引けで4日続伸した。14日はトランプ米大統領が国務長官を解任したことが嫌気され前日のNYダウが大幅安となったことを受け、利益確定売りが優勢となり5日ぶりに反落した。15日は「米政府が中国製品への高関税を検討」との報道で米中貿易摩擦の懸念が強まり売りが先行。その後は下げ渋り、日銀のETF買い思惑もあってプラス圏で着地した。

 週末の16日は前日にNYダウが反発したことで買い優勢でスタートしたものの、寄り付き後は値を崩し日経平均は反落した。保護主義への警戒感に加え、閣僚や高官の解任が相次ぐトランプ政権への不透明感が重荷となった。

 日経平均株価は、前週比207円(0.97%)高の2万1676円と2週続伸して取引を終えた。週間の値幅は415円と、前週の947円から縮小した。


 来週は底堅いものの上値も重い展開が続き、膠着感が強まりそうだ。

 重要イベントとしては、国内では19日朝に発表される2月貿易統計や23日朝に発表される2月消費者物価指数が注目される。海外では19日-20日に開催されるG20財務相・中銀総裁会議や20日-21日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)、22日-23日開催のEU首脳会議に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(3月12日~16日)

【↑】   3月12日(月)―― 大幅に3日続伸、米国株急伸でリスク選好の買い続く
 日経平均 21824.03( +354.83)  売買高12億5360万株 売買代金 2兆3973億円

【↑】   3月13日(火)―― 4日続伸、円高一服を受け先物主導で切り返す
 日経平均 21968.10( +144.07)  売買高12億2152万株 売買代金 2兆3364億円

【↓】   3月14日(水)―― 5日ぶり反落、米株安受け利益確定売りが優勢
 日経平均 21777.29( -190.81)  売買高11億5609万株 売買代金 2兆2537億円

【↑】   3月15日(木)―― 小反発、朝安も日銀ETF買い思惑でプラス浮上
 日経平均 21803.95(  +26.66)  売買高11億7463万株 売買代金 2兆2350億円

【↓】   3月16日(金)―― 反落、朝高も米保護主義への警戒感で値を崩す
 日経平均 21676.51( -127.44)  売買高13億8806万株 売買代金 2兆7098億円

◆セクター・トレンド(3月12日~16日)

(1)全33業種中29業種が上昇、全般底上げ
(2)中部電 <9502> 、東京ガス <9531> など電力・ガス業が業種別上昇率トップ
(3)リクルート <6098> などサービス、キリンHD <2503> など食品といった内需株は買い継続
(4)オムロン <6645> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株も堅調
(5)金融株はオリックス <8591> などその他金融、大和 <8601> など証券は買われる一方
  三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険株は低調
(6)出光興産 <5019> など石油、国際石開帝石 <1605> など鉱業株はさえない

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