【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり急反発、米株高・円高一服で買い戻し (3月6日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21390.20
高値 21551.14(10:51)
安値 21381.42(09:02)
大引け 21417.76(前日比 +375.67 、 +1.79% )
売買高 12億8881万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5175億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり急反発、一時500円高超に買われる場面も
2.トランプ政権の保護貿易への警戒感和らぎ、投資家の不安心理後退
3.為替が1ドル=106円台に入るなど円高一服で輸出株中心に追い風
4.前日売られた機械株や原油市況の上昇を背景に石油関連が買われる
5.後場後半にやや伸び悩むも、買い戻し顕著で全体の86%の銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは336ドル高と5日ぶりに大幅反発した。貿易摩擦の懸念が後退したことで買いが優勢となった。
東京市場では朝方から主力株中心に大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は一時500円を超える上昇をみせる場面もあった。
6日の東京市場は、リスクオフの巻き戻しが入り急反発となった。前日の米国株市場でNYダウが5日ぶりに330ドル強の上昇をみせ、ナスダック指数やS&P500指数なども大きく切り返したことから、投資家の不安心理が後退した。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムへの関税引き上げについてツイッターで投稿、NAFTAの合意を引き出すための取引である可能性を示唆したことが、米国株買い戻しの契機となり、これが東京市場にも波及した。為替が1ドル=106円台に戻すなど円高が一服したこともポジティブに働き、前日に売り込まれた機械株などが大きく買い戻されたほか、原油市況高を背景に石油関連株などに買いが向かった。日経平均は後場後半にやや伸び悩んだものの、全体の86%の銘柄が上昇する全面高に近い商状となった。
個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなして反発、ヤクルト本社<2267>も商い増勢で大幅高。ファーストリテイリング<9983>が高く、資生堂<4911>も買われた。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も上昇した。ステラ ケミファ<4109>がストップ高で値上がり率トップに買われ、ブレインパッド<3655>も活況高。日本電子<6951>が大きく値を上げたほかシグマクシス<6088>、サイバーコム<3852>なども上値を追った。
半面、大東建託<1878>が値を下げ、プリマハム<2281>も安い。ジーンズメイト<7448>、酒井重工業<6358>が大きく利食われた。ネットワンシステムズ<7518>も売られた。アインホールディングス<9627>が値を下げたほか、日本取引所グループ<8697>、シャープ<6753>なども軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約118円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はJT <2914> 、クボタ <6326> 、大和ハウス <1925> 、明治HD <2269> 、ブリヂストン <5108> 。押し下げ効果は約2円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は空運業、パルプ・紙の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)その他製品、(3)精密機器、(4)化学、(5)水産・農林業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)証券商品先物、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)保険業。
■個別材料株
△くら <2695>
11-1月期(1Q)営業は20%増益で着地。
△T-BASE <3415>
「今期営業利益が3割増の25億円」との報道。
△Mラインズ <3901> [JQ]
東証2部に市場変更。
△アイサンテク <4667> [JQ]
日本郵便の「自動運転車による郵便物等の輸送実証実験」に参加。
△弁護士COM <6027> [東証M]
個人向けローン業務効率化システムの実証実験を開始。
△メドピア <6095> [東証M]
スギHD <7649> と資本業務提携。
△ウェッズ <7551> [JQ]
今期経常を9%上方修正、配当も4円増額。
△ピジョン <7956>
今期経常は8期連続最高益、2円増配へ。
△ARM <8769>
ハウステンボスに「アドバンテッジ タフネス」導入。
△シノケンG <8909> [JQ]
三菱UFJ証券が目標株価4100円に増額。
▼セリア <2782> [JQ]
2月既存店売上高が4.2%減と2ヵ月連続マイナス。
▼ネットワン <7518>
みずほ証券が目標株価を1520円に引き下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ステラケミ <4109> 、(2)ワイヤレスG <9419> 、(3)MDV <3902> 、(4)ブレインP <3655> 、(5)宮越HD <6620> 、(6)NSW <9739> 、(7)オープンドア <3926> 、(8)シグマクシス <6088> 、(9)日電子 <6951> 、(10)レッグス <4286> 。
値下がり率上位10傑は(1)アグロカネシ <4955> 、(2)泉州電 <9824> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)酒井重 <6358> 、(5)日本ハウス <1873> 、(6)SBSHD <2384> 、(7)ジューテック <3157> 、(8)ネットワン <7518> 、(9)プリマ <2281> 、(10)西華産 <8061> 。
【大引け】
日経平均は前日比375.67円(1.79%)高の2万1417.76円。TOPIXは前日比21.51(1.27%)高の1716.30。出来高は概算で12億8881万株。東証1部の値上がり銘柄数は1789、値下がり銘柄数は237となった。日経ジャスダック平均は4030.22円(65.48円高)。
[2018年3月6日]
株探ニュース