【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東宝、トヨタ、すかいらーく
東宝 <日足> 「株探」多機能チャートより
東宝<9602>が続伸。2月期決算企業の権利付き最終売買日が23日に迫っており、個人投資家の権利取り狙いの買いが入ったようだ。同社は年間配当42円(うち期末32円50銭)を予定しているほか、保有株数に応じて株主映画優待券、株主カードおよび株主映画招待券、演劇の招待券などを贈呈しており、優待人気の高い銘柄として知られている。また、同社のほかにも商品の割引購入に利用できる株主優待券を贈呈するエービーシー・マート<2670>や、店舗で利用できる自社プリペイドカード「KOMECA」を贈呈するコメダホールディングス<3543>、グループ店舗で利用できる食事券を贈呈するクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>なども優待人気から買いが入ったようだ。
■トヨタ自動車 <7203> 7,379円 +171 円 (+2.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが先行。ここ急速に進んでいたドル売りの動きが一服、足もとは1ドル=106円30銭近辺の推移とドル安・円高が一服しており、為替感応度の高い自動車セクターには買い戻しが優勢となっている。米国経済は好調で来期も高水準の自動車販売需要が見込めるとの読みも働いている。
■レノバ <9519> 1,697円 +38 円 (+2.3%) 本日終値
16日、東証がレノバ <9519> [東証M]を23日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■すかいらーく <3197> 1,485円 +31 円 (+2.1%) 本日終値
すかいらーく<3197>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は1800円(従来1900円)としている。前17年12月期は連結営業利益が前の期に比べ10%減の281億300万円と減益決算となった。人件費の増加や株主優待コストの引き当て増などが業績の悪化要因となった。ただ、今18年12月期の第2四半期以降はアプリの投入効果で既存店売上高は回復が期待されるほか、年間38円配当の継続や前期に付与額を約3倍に拡充した株主優待券を考慮すると、株価は上昇に転じる可能性が高いとみている。
■トレンドマイクロ <4704> 6,120円 +90 円 (+1.5%) 本日終値
トレンドマイクロ<4704>は4日続伸。大和証券は16日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は6880円から7200円に見直した。15日に発表された17年12月期の連結営業利益は前の期比6%増の364億4100万円だった。18年12月期の同利益は前期比12%増の407億円の会社計画に対して、同証券では410億円と予想。クラウドが成長を牽引するとみている。総合セキュリティーサービス業態へのシフトが進行しており、長期成長の持続を見込んでいる。
■ヴィンクス <3784> 1,460円 +300 円 (+25.9%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ヴィンクス<3784>がストップ高。同社は16日、パナソニック<6752>と小売業向けの先進的なソリューション開発などを行う業務提携契約を結んだと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。両社はまず、パナソニックの完全自動セルフレジ機「レジロボ」に、ヴィンクスのPOSシステム「ANY-CUBE」を組み込むほか、ヴィンクスが進める無人店舗をはじめとしたフューチャーストアにパナソニックのロボティクス技術などを導入。さらに両社は製造から小売りまでの情報をつなぐことで、販売機会の最大化や生産・流通の効率化など、次世代サプライチェーンソリューションの実現を目指すとしている。
■日本一ソフトウェア <3851> 2,010円 +400 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
日本一ソフトウェア<3851>がストップ高。同社は16日、スマートフォン向けアプリ「魔界ウォーズ」のiOS版を同日から配信を開始したことを発表(アンドロイド版は15日から配信)、これを手掛かり材料に投資マネーが流入。足もとの業績も好調で18年3月期は営業利益段階で前期比12%増の4億900万円を計画しているが、第3四半期時点で5億5200万円と通期見通しを既に大幅に超過している。
■セルシード <7776> 710円 +100 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
セルシード <7776> [JQG]が連日ストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。同社は14日に決算を発表。2018年12月期の連結最終損益が0.4億円の黒字(前期は9.6億円の赤字)に浮上する見通しとなった。開示されている2005年12月期以来、初の最終黒字となり、これを好材料視する買いが続いている。同社は17年4月にMetaTech社と細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結。MetaTech社の開発推進意欲は非常に旺盛で、同社が開発進捗に対応して提供する開発・製造関連データの大部分を18年中に提供実施する見込みとなった。これにより、今期売上高は前期比14倍の11.7億円と大幅増収を計画する。
■ヒガシトゥエンティワン <9029> 444円 +61 円 (+15.9%) 本日終値
16日、ヒガシトゥエンティワン <9029> [東証2]が配当修正を発表。18年3月期の期末一括配当を従来計画の8.5円→12円(前期は8.5円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。足元の業績が堅調に推移していることを踏まえ、株主への利益還元を増やす。前日終値ベースの期末配当利回りは3.13%に上昇しており、配当権利日を約1ヵ月半後に控え、配当取りを狙う買いが向かったようだ。
●ストップ高銘柄
ラクオリア創薬 <4579> 2,091円 +400 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
アミタホールディングス <2195> 2,787円 +500 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
ヴィスコ <6698> 28,900円 +5,000 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
リミックスポイント <3825> 1,042円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
みらいワークス <6563> 7,420円 +1,000 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース