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【特集】ヘリオステクノ Research Memo(10):次の成長のための用途開発・顧客開拓に注目

ヘリオスTH <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

2. 2019年3月期の考え方
ヘリオス テクノ ホールディング<6927>の2019年3月期の業績について弊社では、一旦踊り場を迎えて減収・減益となる可能性があるが、今後の成長・拡大を視野に入れておくべきと考えている。

理由は2018年3月期のHRP販売の反動減だ。HRPは高い潜在成長力のある製品であり、今後も同社の成長のけん引役であり続けると考えているが、2018年3月期の案件のハードルは高い。2019年3月期の納入に向けた受注活動は足元も進められてはいるが、来期の販売台数は2018年3月期ほど大きくないと現時点ではみている。

仮に同社の来期業績が減収減益になったとしても、それは同社の成長が止まったことを意味するわけではない。あくまでも一旦の踊り場という見方だ。同社はHRP以外にも成長が期待できる製品や事業を複数有している。当面注目されるのは半導体分野等の新規事業分野だが、既存事業分野の中でも中古設備の仲介・移設や既納入設備の保守メンテナンス、消耗品であるフレキソ版の販売などはむしろこれからが本格拡大期に入ろうという段階にある。

2019年3月期は今下期同様、HRPの用途開発や顧客開拓の進捗、あるいはM&Aや資本・事業提携の進捗に、特に注目して見守りたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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