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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイスタイル <3660>  1,371円 (+259円、+23.3%)

 東証1部の上昇率トップ。アイスタイル <3660> が急反騰し、実質上場来高値を更新。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年7-12月)連結決算が、売上高138億5100万円(前年同期比64.4%増)、営業利益12億1300万円(同65.9%増)、純利益6億9900万円(同47.3%増)と大幅増益だったことが好感された。「独身の日」の寄与で中国越境EC事業が急成長したことが牽引役となった。また、BtoBの既存サービスが着実に成長したほか、@cosmeでランキング上位の商品の取り扱いの強化や、@cosmeからの送客の強化などが奏功しBeauty Service事業が好調に推移したことも貢献した。なお、18年6月期業績予想は売上高266億円(前期比40.8%増)、営業利益20億円(同36.5%増)、最終利益11億5000万円(同6.9%増)の従来見通しを据え置いている。また、決算を受けて、SMBC日興証券が2日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を890円から1060円へ引き上げたことも好材料視されたようだ。業績予想および投資評価を再考し、今後3期の営業利益の期待成長率を44.3%から45.5%へ引き上げたことが要因という。これに伴い、18年6月期営業利益予想を19億9000万円から22億2000万円へ、19年6月期を同30億1000万円から32億6000万円へ、20年6月期を同44億円から45億1000万円へ上方修正している。

■IGポート <3791>  4,055円 (+700円、+20.9%) ストップ高

 IGポート <3791> [JQ]が3日連続でストップ高して4000円台に突入し、06年5月以来約11年9ヵ月ぶりの高値水準となった。1月31日に、グループ会社のプロダクション・アイジーおよびウィットスタジオが、米国の大手動画配信サービス「Netflix」を運営するネットフリックス社(カリフォルニア州)の日本法人と、アニメ作品における包括的業務提携契約を締結したことが引き続き材料視された。この提携により、アイジーおよびウィットはそれぞれがアニメーション作品をネットフリックスと共同で制作し、Netflix上で全世界190ヵ国に向けて配信を行うことになる。なお、制作される作品の詳細は追って決定されるとしている。また、先月12日に発表された第2四半期累計(17年6-11月)決算で、営業利益が2億8200万円(前年同期比30.6%増)となったことも再評価されているようだ。出版事業で「魔法使いの嫁」や「リィンカーネーションの花弁」シリーズの販売が好調。「魔法使いの嫁」は版権事業でも貢献が大きかった。なお、18年5月期通期予想では営業利益は5億6100万円(前期比8.0%増)を見込む。

■プラッツ <7813>  4,515円 (+700円、+18.4%) ストップ高

 プラッツ <7813> [東証M]が続急騰でストップ高。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年7-12月)連結決算が、売上高27億3800万円(前年同期比50.8%増)、営業利益9700万円(前年同期2700万円の赤字)、純利益1億7900万円(同2.5倍)と大幅な最終増益となったことが好感された。新規開拓などを強化したことで、福祉用具流通市場の販売実績が大幅に増加したことに加えて、高齢者施設市場や海外市場なども好調に推移し業績を押し上げた。

■日本光電 <6849>  2,890円 (+341円、+13.4%)

 東証1部の上昇率3位。日本光電 <6849> が全般相場が大きく崩れるなか、逆行高で急反騰し昨年来高値を更新した。2日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.5%増の69.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内では生体情報モニターで大学病院向けベッドサイドモニターや臨床情報システムの更新需要を取り込んだほか、心臓カテーテル検査装置などが好調だった。また、海外では米国を中心に生体情報モニターやAEDの販売が大きく伸びた。円安による為替差益の増加なども増益の要因となった。

■昭電線HD <5805>  1,050円 (+90円、+9.4%)

 東証1部の上昇率4位。昭和電線ホールディングス <5805> が3連騰。同社は2日に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比4.0倍の40.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。建設・電気工事業者向け電線線材の販売が回復したうえ、銅価格の上昇で採算も大きく改善した。併せて、通期の同利益を従来予想の41億円→47億円に14.6%上方修正。増益率が67.6%増→92.2%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当を5円実施し、6期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。また、2日終値ベースの予想PERは11.9倍→8.7倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ショーワ <7274>  1,526円 (+126円、+9.0%)

 東証1部の上昇率5位。ショーワ <7274> が急反発。前週末2日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を2720億円から2870億円(前期比10.6%増)へ、営業利益を220億円から240億円(前期32億6300万円の赤字)へ、純利益を119億円から135億円(同114億4400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。足もとで日本や中国、アジアなど向けに二輪車用製品や四輪車用製品およびステアリング製品の販売が増加していることに加えて、ガススプリングの製品保証引当金繰入額の減少などが寄与し、業績が想定を上回って推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年4-12月)決算は、売上高2161億7800万円(前年同期比16.1%増)、営業利益175億円(前年同期117億7800万円の赤字)、純利益98億6000万円(同173億1100万円の赤字)だった。

■りらいあ <4708>  1,414円 (+79円、+5.9%)

 東証1部の上昇率8位。りらいあコミュニケーションズ <4708> が急反発し昨年来高値を更新。前週末2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4-12月)連結決算が、売上高809億9400万円(前年同期比17.3%増)、営業利益34億2800万円(同6.2%増)、純利益23億500万円(同5.5%増)と増収増益で着地したことが好感された。主力のコンタクトセンター事業が公益、金融、流通向けを中心に拡大したほか、前期に連結子会社化した2社が寄与した。また、衆議院選挙の実施に伴う世論調査業務の受託や、既存業務の生産性改善に取り組んだことも貢献した。

高度紙 <3891>  3,615円 (+170円、+4.9%)

 ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]が大幅反発。前週末2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4-12月)連結決算が、売上高130億2000万円(前年同期比16.4%増)、営業利益15億2100万円(同4.2倍)、純利益11億6400万円(同5.6倍)と大幅営業増益となり、通期計画を上回ったことが好感された。主力のコンデンサ用セパレータが、汎用インバータなど産業機器やエアコン用インバータなどの中高圧品向け、車載分野での各種ECU用などの低圧品向けが好調に推移した。また、電気二重層キャパシタ用や大型リチウムイオン電池用のセパレータも堅調に推移し業績拡大に貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高168億円(前期比11.3%増)、営業利益15億円(同3.0倍)、純利益12億円(前期4億5400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■宇部興産 <4208>  3,410円 (+160円、+4.9%)

 東証1部の上昇率9位。宇部興産 <4208> が大幅反発。全体急落の地合いにあって逆行高を演じた。2日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4-12月期)の連結決算は、売上高が5070億5600万円(前年同期比15.3%増)と2ケタ伸長となり、営業利益376億1300万円(同65.7%増)、最終利益266億7000万円(同77.0%増)と高い変化率を示した。これが、寄り付き高水準の買い注文に反映された。ナイロン樹脂原料は中国が供給能力過剰ながら販売価格が上昇している。また、電池材料事業も車載向けを中心に需要好調で業績押し上げ要因となった。

■フジHD <4676>  1,894円 (+85円、+4.7%)

 フジ・メディア・ホールディングス <4676> が3日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は2日取引終了後に、18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結決算を発表。営業利益は202億2200万円(前年同期比0.1%増)となり、通期計画235億円に対する進捗率は86.1%に達した。売上高は4798億200万円(同1.8%減)で着地。主力の放送事業はリオデジャネイロオリンピックの反動減などから広告収入が落ち込んだ一方、ホテル運営など都市開発事業は好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■テレ東HD <9413>  2,756円 (+115円、+4.4%)

 テレビ東京ホールディングス <9413> が全般下げ相場に逆行する形で大幅に4日続伸。昨年来高値を更新し、約3年2ヵ月ぶりとなる2800円台に浮上した。2日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の67.5億円→75億円に11.1%上方修正し、一転して10.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。テレビ東京のスポット広告売上の落ち込みが想定より小幅にとどまったことに加え、投資有価証券売却益が発生する見込みとなったことが上振れの要因としている。なお、同時に発表した4-12月期の同利益は前年同期比9.6%増の66.1億円に伸びて着地した。

■三共生興 <8018>  513円 (+20円、+4.1%)

 繊維商社の三共生興 <8018> が大幅に3日続伸し、昨年来高値を更新した。2日発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比18.5%増の24.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。経費削減や不採算店舗からの撤退、在庫圧縮などが奏功し、主力のファッション関連事業の利益率が大きく改善したことが寄与。アパレルブランド向け受託生産の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の16億円をすでに50.6%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■DACHD <6534>  2,424円 (+90円、+3.9%)

 インターネット広告 代理業を主力とするD.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2] が続伸。2日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比46.0%増の61.2億円に拡大して着地したことを評価する買いが向かった。同社は16年10月にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とアイレップが経営統合して設立した企業。動画広告市場や運用型広告市場が拡大するなか、スマートフォン向けを中心にインターネット広告事業の好調が続いている。通期計画の72億円に対する進捗率は85.1%に達しており、業績上振れが期待できる状況にある。

■フジミインコ <5384>  2,639円 (+90円、+3.5%)

 フジミインコーポレーテッド <5384> が続伸。2日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の44億円→48億円に9.1%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目となる。世界的な半導体需要の拡大を背景に、主力の半導体ウエハー用研磨剤の販売が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の53円→63円(前期は53円)に増額修正したことも支援材料となった。

■トヨタ紡織 <3116>  2,500円 (+79円、+3.3%)

 トヨタ紡織 <3116> が3日続伸。引き続き2日に発表した18年3月期連結業績予想の上方修正を材料視した買いが入った。売上高を1兆3500億円から1兆3900億円(前期比2.4%増)へ、営業利益を630億円から660億円(同8.3%減)へ、純利益を400億円から410億円(同9.6%減)へ修正した。欧州地域などでの生産台数の増加に加えて、合理化や欧州事業再編などが寄与した。なお、第3四半期累計(17年4-12月)決算は、売上高1兆330億8100万円(前年同期比3.2%増)、営業利益494億9400万円(同6.3%減)、純利益285億1000万円(同3.1%増)だった。

■グリー <3632>  731円 (+22円、+3.1%)

 グリー <3632> が反発。同社は2日、家庭用ゲーム市場に参入すると発表。第1弾として、年内に釣りゲーム「釣り★スタ」のニンテンドースイッチ版をグローバル配信する予定だとしており、これが期待材料となったようだ。また、同日には18年6月期第2四半期累計(17年7-12月)の連結決算を発表。スマートフォン向けゲームアプリは新規タイトルの開発を進める一方、既存タイトルの運営強化に取り組み、売上高は410億7400万円(前年同期比35.8%増)、営業利益は50億3400万円(同24.5%増)で着地した。

■邦ガス <9533>  3,410円 (+100円、+3.0%)

 東邦ガス <9533> が4日続伸。大和証券は2日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は3500円から3600円に見直した。同社は東海地区を供給エリアとする都市ガス会社。1月31日に第3四半期(17年4-12月)決算を発表しており、連結経常利益は前年同期比10%減の162億8700万円だった。ただ、同証券では18年3月通期予想の同利益250億円に対しては、進捗率や低気温によるガス販売量上振れなども考慮し270億円への増額修正を予想。4月に予定される本決算発表時の自己株取得や増配の公表にも期待している。

■生化学 <4548>  1,785円 (+46円、+2.7%)

 生化学工業 <4548> が上伸。同社は2日に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.9倍の58.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内向け眼科手術補助剤や海外向け関節機能改善剤の出荷が増加したことが寄与。生産効率化や研究開発費の後ずれに加え、受取ロイヤリティが大きく伸びたことも利益拡大に貢献した。会社側は研究開発費や臨床試験の費用などが第4四半期に集中することを踏まえ、業績予想を据え置いたが、すでに通期計画を57.0%も超過しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホンダ <7267>  3,971円 (+81円、+2.1%)

 ホンダ <7267> が逆行高で3日続伸。2日、18年3月期の連結最終利益を従来予想の5850億円→1兆円に70.9%上方修正。従来の5.1%減益予想から一転して62.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。中国などアジアでの販売台数上振れに加え、売上構成の良化や円安効果などが寄与する。さらに持分法投資利益の増加や、米国における連邦法人税率の引き下げに伴う法人所得税費用の減額も最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の96円→98円(前期は92円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ヨシムラHD <2884>  1,867円 (+36円、+2.0%)

 ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> が続伸。前週末2日の取引終了後、乾燥食品の製造を行うおむすびころりん本舗(長野県安曇野市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。おむすびころりん本舗が持つ高いフリーズドライ加工技術と、ヨシムラフードが構築する「中小企業支援プラットフォーム」を相互に活用し合うことで、両社のさらなる成長を図ることができると判断したという。なお、18年2月期以降の業績に与える影響は現在精査中としている。

■ソニー <6758>  5,568円 (+83円、+1.5%)

 ソニー <6758> が4日続伸。2日、同社が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の6000億円→6900億円に15.0%上方修正。増益率が2.4倍→2.7倍に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。音楽分野や金融分野の収益が計画を上回ることに加え、昨年10月時点で織り込んでいたリスク対応費用を解消したことが利益上振れの要因となる。同時に発表した4-12月期の同利益は前年同期比4.2倍の6905億円に急拡大して着地した。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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