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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イーガーディ、ネットワン、リコー

イーガーディ <日足> 「株探」多機能チャートより
■システナ <2317>  4,570円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 システナ<2317>がストップ高まで買われ、昨年来高値を更新した。同社は1日取引終了後に、18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は37億1500万円(前年同期比41.0%増)となり、通期計画44億400万円に対する進捗率は84.4%に達した。また、期末配当を従来計画比4円増額の25円とする方針を示したことも好材料視されているようだ。売上高は389億600万円(同16.8%増)で着地。IoT関連の開発引き合いが旺盛なことを背景にソリューションデザイン事業が伸長したほか、クラウドと絡めたモバイル端末のリプレース案件の増大などでソリューション営業事業も好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■シミックHD <2309>  2,457円  +319 円 (+14.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 シミックホールディングス<2309>が急騰で昨年来高値を更新した。時価は2013年5月以来4年9カ月ぶりの高値圏にある。製薬会社向けに臨床試験支援を行うが受託事業が好調に推移し業績を押し上げている。同社は1日取引終了後、18年9月期の第1四半期(2017年10月~12月)連結決算を発表。売上高は166億3700万円(前年同期比8.1%増)と増収を確保し、営業利益は10億1300万円(同2倍)、最終利益は5億4400万円(同2.7倍)と高い伸びを示した。これを手掛かりに短期資金の流入を誘っている。

■イー・ガーディアン <6050>  3,165円  +355 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 イー・ガーディアン <6050> が続急騰し、上場来高値を更新した。1日に発表した18年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比55.7%増の2.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けゲームやオンラインゲームのユーザー問い合わせなどを代行するゲームサポート部門の業績が拡大したことが寄与。また、ソーシャルメディアの監視サービスやサイバーセキュリティ診断などの受注も伸ばした。上期計画の4.2億円に対する進捗率は66.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,864円  +206 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ネットワンシステムズ<7518>が大幅高で昨年来高値を更新。同社は官公庁や民間企業を顧客に通信ネットワーク構築を手掛けるが、セキュリティー対策ニーズを捉え収益を拡大させている。1日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(2017年4月~12月)の連結決算は、売上高が1073億7500万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は38億6000万円(同4.5倍)、最終利益は26億4000万円(同6倍)と急速な伸びを示した。これを手掛かり材料に投機資金が攻勢をかけている。

■リコー <7752>  1,223円  +124 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 1日、リコー <7752> が18年3月期の連結最終損益を従来予想の70億円の赤字→トントンに上方修正したことが買い材料視された。継続的な経費削減で販管費が想定より減少することが上振れの要因となる。市場予想(40億円前後の赤字)を上回る会社計画を好感する買いが向かった。同時に発表した17年4-12月期(第3四半期累計)の同利益は前年同期比4.2倍の173億円に拡大した。

■セプテニHD <4293>  406円  +37 円 (+10.0%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ] が急反発。同社は1日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年9月期第1四半期(10-12月)の連結税引き前利益が前年同期比14.2%増の8.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。マンガアプリ「GANMA!」のマーケティング投資や人件費増加を、持分法適用関連会社アクセルマークの株式売却益で吸収し、2ケタ増益を達成した。主力のネットマーケティング事業はスマートフォン向け運用型広告を中心とするネット広告市場の拡大を背景に、国内、海外ともに好調が続いた。

■フタバ産業 <7241>  1,186円  +108 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 フタバ産業<7241>は続急伸。同社が1日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算は、売上高が3204億5400万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は73億1700万円(同83.4%増)、最終利益は67億5600万円(同2.7倍)と好調だった。これを評価する買いが入った。同社はトヨタグループ向け主力に自動車のマフラーなどを納入する。自動車の販売好調を受けて好収益環境を享受している。PER11倍前後と株価指標面でも割安感がある。

■アサヒホールディングス <5857>  2,374円  +165 円 (+7.5%)  本日終値
 1日、アサヒホールディングス <5857> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の123億円→134億円に8.9%上方修正。増益率が7.0倍→7.7倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目となる。貴金属リサイクルの回収量が想定を上回るほか、貴金属価格の上昇による採算向上も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが10.5倍→9.5倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。併せて、株主優待制度を新設すると発表。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社製品を優待価格で提供する。

■MCJ <6670>  1,324円  +90 円 (+7.3%)  本日終値
 MCJ<6670>が後場に入って急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう正午に、期末一括配当を従来計画から5円62銭増額し、33円75銭にすると発表。株主還元の強化を目的に、配当性向の基準を「25%以上」から「30%以上」に引き上げたことが理由で、これが好感されたようだ。あわせて発表した18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算は、売上高が900億5000万円(前年同期比15.4%増)、営業利益が59億8300万円(同1.9%増)で着地。高付加価値品や特化型製品の好調に加え、知名度向上策などの各種取り組みの効果で、主力のパソコン関連事業が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■フィックスターズ <3687>  7,030円  +470 円 (+7.2%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>が後場に入って切り返し、昨年来高値を更新した。同社はきょう正午に、3月31日を基準日として1対5株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資しやすい環境を整え、投資家層のさらなる拡大を図るとしている。あわせて発表した18年9月期第1四半期(17年10~12月)の連結決算は、売上高が11億5600万円(前年同期比12.0%増)で着地。営業利益は2億5400万円(同2.0倍)となり、上半期計画3億7100万円に対する進捗率は68.5%に達した。自動運転を対象としたアルゴリズム開発や高速化案件などを継続的に受注し、主力のソフトウエア・サービス事業が大きく伸びたことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、クラウド技術を持つFusic(福岡市)と合弁会社を設立し、プロジェクトマネジメントシステム分野の関係強化を図ることも発表している。

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