【市況】【↓】日経平均 大引け| 6日続落、米株安・円高でリスク回避の売り継続 (1月31日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 23205.23
高値 23375.38(12:56)
安値 23092.85(15:00)
大引け 23098.29(前日比 -193.68 、 -0.83% )
売買高 18億2073万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆6324億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は後場に崩れ大幅安、米株急落引き継ぎ6日続落
2.前日にNYダウが一時400ドル超の下げ、為替の円高進行も売り材料
3.海外ヘッジファンドの売りに国内機関投資家の決算対策売りが重なる
4.値下がり銘柄数1600超、売買代金は3兆6000億円と高水準に
5.日経平均の下げ幅は6日間で1000円を超え2万3000円攻防に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは362ドル安と大幅続落、下落幅は17年5月17日以来約8ヵ月ぶりの大幅なものとなった。米長期金利の上昇が嫌気され幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。
東京市場では、米株急落引き継ぎでリスクオフの流れとなり、下値を探る展開となった。途中下げ渋る場面もあったが、大引けにかけて急速に売り直された。
31日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが一時400ドルを超える下げをみせたことや、外国為替市場での円高を警戒してリスク回避の売りが続いた。日経平均は前日まで5日続落していたことで値ごろ感も意識され、途中は下げ渋り、一時はプラス圏に浮上する場面もあった。しかし、終盤に再び円高が進行したことを受け一気に値を崩す格好となった。海外ヘッジファンドなどの仕掛け的な売りに、国内機関投資家の決算対策売りが加わる形で全体相場を押し下げた。本日までの6日間で日経平均の下げ幅は1000円を超えた。下値では買い向かう動きも観測され、売買代金は3兆6000億円を上回るなど高水準だった。
個別では、東京エレクトロン<8035>が大幅安、トヨタ自動車<7203>が売られ、キーエンス<6861>も軟調。日本電産<6594>、オムロン<6645>も売られた。タツタ電線<5809>、九電工<1959>が大幅安、日新電機<6641>、エイチワン<5989>も大きく値を下げた。ミスミグループ本社<9962>、マーベラス<7844>も下落した。
半面、任天堂<7974>が高く、村田製作所<6981>も上昇した。アドバンテスト<6857>が上値を追い、キヤノン<7751>も買い優勢だった。バリューコマース<2491>、フォスター電機<6794>、MARUWA<5344>がストップ高に買われたほか、ヴィンクス<3784>、マネックスグループ<8698>なども値を飛ばした。アンリツ<6754>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、第一三共 <4568> 、キヤノン <7751> 、ヤマトHD <9064> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、富士フイルム <4901> 、セコム <9735> 、KDDI <9433> 、ホンダ <7267> 。押し下げ効果は約76円。
東証33業種のうち上昇はその他製品、ガラス土石製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)医薬品、(3)水産・農林業、(4)電気機器、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)その他金融業、(2)鉱業、(3)鉄鋼、(4)精密機器、(5)建設業。
■個別材料株
△エスエムエス <2175>
4-12月期(3Q累計)最終は2ケタ増益。
△Vコマース <2491>
18年12月期最終65%増益と6円増配見通し。
△ヴィンクス <3784>
1→2の株式分割を実施。
△日精化 <4362>
4-12月期(3Q累計)経常が21%増益で着地。
△MARUWA <5344>
今期最高益予想を63%上乗せ。
△酒井重 <6358>
今期経常を33%上方修正。
△アンリツ <6754>
4-12月期(3Q累計)税引き前が2.2倍増益で着地。
△フォスター <6794>
今期経常を58%上方修正、配当も15円増額。
△リオン <6823>
4-12月期経常は60%増益、配当5円増額と優待拡充も発表。
△マネックスG <8698>
4-12月期(3Q累計)税引き前が6.9倍増益で着地。
▼U&C <3557> [東証M]
今期経常を一転32%減益に下方修正。
▼ブロメディア <4347> [JQ]
第3四半期決算発表を延期。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヴィンクス <3784> 、(2)フォスター <6794> 、(3)Vコマース <2491> 、(4)MARUWA <5344> 、(5)マネックスG <8698> 、(6)リオン <6823> 、(7)アクシアル <8255> 、(8)日精化 <4362> 、(9)酒井重 <6358> 、(10)日本トリム <6788> 。
値下がり率上位10傑は(1)タカキタ <6325> 、(2)タツタ <5809> 、(3)東京エネシス <1945> 、(4)イーブック <3658> 、(5)九電工 <1959> 、(6)ニチハ <7943> 、(7)メルコ <6676> 、(8)石塚硝 <5204> 、(9)エイチワン <5989> 、(10)本多通信 <6826> 。
【大引け】
日経平均は前日比193.68円(0.83%)安の2万3098.29円。TOPIXは前日比21.42(1.15%)安の1836.71。出来高は概算で18億2073万株。値上がり銘柄数は388、値下がり銘柄数は1619となった。日経ジャスダック平均は4239.85円(12.51円安)。
[2018年1月31日]
株探ニュース