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【市況】米株安は織り込み済み、決算を手掛かりとした個別対応/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 31日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り先行で始まろう。30日の米国市場はNYダウが362ドル安と大きく下げた。世界的な金利上昇への警戒感からアジア・欧州株が全面安となった流れから、ポジションを手仕舞う動きが強まったようだ。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23190円だった。円相場は108円70銭台で推移している。

 米株安の流れを引き継ぐ格好となるが、昨日の日中段階でNYダウ先物が200ドル超下げていたため、これを警戒する格好から後場に入り一段安となっていた。そのため、ポジション調整等は進んでおり、概ね織り込まれていると考えられるため、過剰な反応はなさそうである。また、決算発表が本格化する中では、積極的には手掛けづらく、ポジションも大きく傾いているとは考えづらい。そのため売り一巡後の底堅さは意識されそうだ。

 また、好業績銘柄への物色は散見されており、決算結果を見極めての個別対応になりそうだ。昨日の決算ではアルプス<6770>、アドバンテスト<6857>、キヤノン<7751>等が評価される。また、業績観測が報じられている伊藤忠<8001>、三井物<8031>なども物色対象になりそうだ。資金の逃げ足は速そうだが、決算を手掛かりとした物色が中心になろう。なお、本日は決算発表が370社程度予定されている。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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