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【市況】東京株式(大引け)=2円安、小幅続落も値上がり銘柄数1100超

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け29日の東京株式市場は、朝方はリスク選好ムードのなか日経平均は大きく買いが先行したが、後場に入ると先物主導で値を消し、結局わずかながらマイナスで引けた。ただ、実質的には買い優勢の地合いだった。

 大引けの日経平均株価は前週末比2円54銭安の2万3629円34銭と小幅ながら4日続落。東証1部の売買高概算は13億2628万株、売買代金概算は2兆5939億9000万円。値上がり銘柄数は1129、値下がり銘柄数は828、変わらずは102銘柄だった。

 前週末の米国株市場ではNYダウをはじめ主要3指数がいずれも最高値を更新するなど引き続き上値指向の強い相場を続けている。これを受けてきょうの東京市場は買い優勢で始まり、日経平均は一時150円以上の上昇をみせたが、買い一巡後は伸び悩み、後場に入ると急速に値を消す展開となった。足もと外国為替市場で1ドル=108円台後半と円高・ドル安水準にあり、これが主力株に向かい風となっている。後場に入ると中国・上海株や香港株が下落したことを背景に先物主導で仕掛け的な売りが出て、日経平均は下値を試す展開に変わった。もっとも売られたのは大型株中心で中小型株は上昇するものが多かった。結局、日経平均はわずかに安く引けたがTOPIXはプラス圏で着地し、値上がり銘柄数も1100を超え値下がり数を大きく上回っている。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、信越化学工業<4063>が買われた。トヨタ自動車<7203>がプラス圏をキープし、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>も上昇した。安田倉庫<9324>、信越ポリマー<7970>、フリービット<3843>、イントラスト<7191>などが大幅高、井村屋グループ<2209>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>なども値を飛ばした。

 半面、任天堂<7974>が軟調、キーエンス<6861>、コマツ<6301>が安く、大東建託<1878>、小糸製作所<7276>が売られた。SMK<6798>、新日本無線<6911>、ツクイ<2398>などが大幅安、サカイ引越センター<9039>、新日本科学<2395>も大きく下落した。ディー・エル・イー<3686>、ブレインパッド<3655>なども値を下げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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