市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フィルC、エムスリー、信越化

マクニカ富士 <日足> 「株探」多機能チャートより
■マクニカ富士 <3132>  2,868円  +379 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が後場急伸し上場来高値を更新。午後2時ごろ、従来17円50銭を予定していた18年3月期の期末配当を15円増額して32円50銭にすると発表しており、これを好感した買いが入った。年間配当は50円(従来予想35円)となり、前期実績の35円に対しては15円の増配になる予定だ。また、同時に発表した第3四半期累計(17年4~12月)連結決算が、売上高3771億6000万円(前年同期比29.6%増)、営業利益116億2500万円(同85.2%増)、純利益86億5400万円(同2.5倍)と大幅増益だったことも好材料視された。データセンター向けのオールフラッシュストレージの需要が増加し、同製品向けのメモリなどが大きく伸長したほか、車載市場向けもカーインフォテインメントや先進運転支援システム向けにPLD、アナログICなどが好調に推移した。また、産業機器市場向けも半導体製造装置とその関連設備や、中国の省人化設備などの高水準の需要が継続し、PLD、センシングデバイスなどアナログIC中心に引き続き拡大し業績を牽引した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高4700億円(前期比17.9%増)、営業利益133億円(同27.0%増)、純利益90億円(同37.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■フィル・カンパニー <3267>  7,780円  +1,000 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー<3267>はストップ高。前週末26日の取引終了後、定款の事業目的を追加すると発表しており、業容拡大への期待から買いが入った。追加されたのは、「国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業」や「住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業、住宅宿泊管理業および住宅宿泊仲介業」「インターネットを利用した情報提供サービス」「クラウドファンディング事業」など。定款変更のための株主総会を経て、2月21日から効力が発生する予定だ。

■信越ポリマー <7970>  1,415円  +115 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 信越ポリマー<7970>が急伸。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1500円とした。電子デバイスと精密成形品の両事業が完全に復調しており、今期は5期連続営業増益が見込めることを材料視している。25日に発表された第3四半期(17年4~12月)の連結営業利益は前年同期比20%増の53億9800万円だった。今18年3月期の予想営業利益65億円に対する進捗率は83%に達しており、同証券では今期は70億円で上振れて着地を予想。19年3月期は同79億円を見込んでいる。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,940円  +315 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アルゴグラフィックス <7595> が続急伸し、昨年来高値を更新した。26日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.1%増の27.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。 半導体や自動車関連の設備投資需要が活発化するなか、主力のCADシステムの販売が伸びたことが寄与。人件費が増加する一方、コスト管理に取り組んだことも増益に貢献した。通期計画の34.5億円に対する進捗率は80.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■エムスリー <2413>  4,125円  +305 円 (+8.0%)  本日終値
 エムスリー<2413>が3日ぶりに急反発し、昨年来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は224億9800万円(前年同期比20.7%増)となり、通期計画290億円に対する進捗率は77.6%となった。売上収益は685億6000万円(同21.8%増)で着地。製薬および医療機器企業へのマーケティング支援ビジネスが拡大し、主力のメディカルプラットフォーム事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■井村屋グループ <2209>  4,105円  +260 円 (+6.8%)  本日終値
 井村屋グループ<2209>が急伸。市場では「同社は肉まん、あんまんが代名詞となっているような会社で、厳冬関連の一角で物色人気を集めやすい面もある。ただ、PERは60倍近くまで上昇しており、実際同商品の売り上げ拡大期待だけでは今の高PERは説明できない」(準大手証券アナリスト)とする。一方、同社は昨年12月7日付で東証1部に市場変更されており、「(これを受けて)今月末に東証株価指数への算入が見込まれていることから、この需給面の思惑が背景にあるようだ」(同)と指摘している。

■PI <4290>  1,461円  +83 円 (+6.0%)  本日終値
 プレステージ・インターナショナル <4290> が急反発し、上場来高値を更新した。26日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.9%増の31.2億円で着地。中間期(4-9月)時点では12.1%の経常減益だっただけに、累計で増益に転じたことが好感されたようだ。直近3ヵ月(10-12月)に為替差損が前年同期と比べて大きく減ったことが増益転換の主因となった。販売面では、損害保険会社や自動車メーカー向けにロードサービスを提供するロードアシスト事業で新規顧客獲得が進み、2ケタ増収を達成している。

■gumi <3903>  1,118円  +63 円 (+6.0%)  本日終値
 gumi<3903>が急反発。同社は26日、グループ会社のエイリムが2月12日に「ブレイブ フロンティア2」のリリース発表会を開催すると発表。これが期待材料となっているようだ。「ブレイブ フロンティア2」は、全世界で合計3300万ダウンロードを突破した、スマートフォン向け本格RPG「ブレイブ フロンティア」の最新作。発表会ではリリース日やゲーム内容、コンセプトについてプロデューサーが説明するとしている。

■丸文 <7537>  1,187円  +64 円 (+5.7%)  本日終値
 丸文<7537>が急速な切り返しに転じてきた。同社は独立系の半導体商社で米テキサス・インスツルメンツ(TI)など海外製品の取り扱いで高い実績を持っており、株価は米半導体株上昇に連動しやすい。前日の米国株市場ではインテルの四半期好決算を受けて、インテルだけでなくアプライドマテリアルズやエヌビディアが買われ、TIも3%を超える上昇をみせるなど半導体関連株が軒並み高に買われた。これに連動する形で同社株にも値ごろ感からの買いが入った。今週31日に第3四半期決算を発表する予定だが、好決算を先取りする買いもはいっているもようだ。

■信越化学工業 <4063>  13,090円  +580 円 (+4.6%)  本日終値
 信越化学工化 <4063> が大幅高で上場来高値を更新した。26日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の2800億円→3350億円に19.6%上方修正。増益率が15.6%増→38.4%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な半導体需要を追い風に半導体シリコンの出荷が拡大する。米子会社の生産設備増強が奏功し、塩化ビニールの販売も伸びる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→140円(前期は120円)に増額修正したことも支援材料となった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均