【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フィルC、エムスリー、信越化
フィルC <日足> 「株探」多機能チャートより
フィル・カンパニー<3267>は朝方から買いが先行し、ストップ高である7780円水準でカイ気配となっている。前週末26日の取引終了後、定款の事業目的を追加すると発表しており、業容拡大への期待から買いが入っている。追加されたのは、「国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業」や「住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業、住宅宿泊管理業および住宅宿泊仲介業」「インターネットを利用した情報提供サービス」「クラウドファンディング事業」など。定款変更のための株主総会を経て、2月21日から効力が発生する予定だ。
■アルゴグラフィックス <7595> 3,950円 +325 円 (+9.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
アルゴグラフィックス <7595> が続急伸し、昨年来高値を更新した。26日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.1%増の27.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。 半導体や自動車関連の設備投資需要が活発化するなか、主力のCADシステムの販売が伸びたことが寄与。人件費が増加する一方、コスト管理に取り組んだことも増益に貢献した。通期計画の34.5億円に対する進捗率は80.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■gumi <3903> 1,140円 +85 円 (+8.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
gumi<3903>が3日ぶりに急反発している。同社は26日、グループ会社のエイリムが2月12日に「ブレイブ フロンティア2」のリリース発表会を開催すると発表。これが期待材料となっているようだ。「ブレイブ フロンティア2」は、全世界で合計3300万ダウンロードを突破した、スマートフォン向け本格RPG「ブレイブ フロンティア」の最新作。発表会ではリリース日やゲーム内容、コンセプトについてプロデューサーが説明するとしている。
■PI <4290> 1,456円 +78 円 (+5.7%) 11:30現在
プレステージ・インターナショナル <4290> が1月26日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.9%増の31.2億円に伸びたが、通期計画の44億円に対する進捗率は71.0%となり、5年平均の71.4%とほぼ同水準だった。
⇒⇒PIの詳しい業績推移表を見る
■エムスリー <2413> 4,030円 +210 円 (+5.5%) 11:30現在
エムスリー<2413>が3日ぶりに急反発し、昨年来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は224億9800万円(前年同期比20.7%増)となり、通期計画290億円に対する進捗率は77.6%となった。売上収益は685億6000万円(同21.8%増)で着地。製薬および医療機器企業へのマーケティング支援ビジネスが拡大し、主力のメディカルプラットフォーム事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■信越化学工業 <4063> 13,085円 +575 円 (+4.6%) 11:30現在
信越化学工化 <4063> が大幅高で上場来高値を更新した。26日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の2800億円→3350億円に19.6%上方修正。増益率が15.6%増→38.4%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な半導体需要を追い風に半導体シリコンの出荷が拡大する。米子会社の生産設備増強が奏功し、塩化ビニールの販売も伸びる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→140円(前期は120円)に増額修正したことも支援材料となった。
■石油資源開発 <1662> 3,335円 +135 円 (+4.2%) 11:30現在
石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連の一角が買い優勢のほか、昭和シェル石油<5002>、JXTGホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油元売り企業が高い。ここ原油市況が上昇基調を強めており、前週末のWTI原油先物価格は前日比63セント高の1バレル66ドル14セントまで上昇、終値での66ドル台乗せは約3年2カ月ぶりとなる。これを背景に前週末の米国株式市場では、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇した。東京市場でもこの流れをうけて原油関連に位置づけられる銘柄に物色の矛先が向いている。
■コスモスイニシア <8844> 960円 +22 円 (+2.4%) 11:30現在
コスモスイニシア<8844>が続伸し、一時4ケタ大台回復を果たした。4ケタ大台乗せは13年5月以来約4年8カ月ぶり。インバウンド関連需要の後押しでホテル開発が相次ぐなか、関連銘柄に幅広く買いが向かっているが、そのなかで同社株は先駆して株価の居どころを大きく変えている。東京、大阪、京都などに訪日客専用ホテル、アパートメントホテル、ビジネスホテルを次々と開業予定にあることで、中期的な業容拡大期待が膨らんでいる。脱デフレのシンボルストックとして注目が集まっているが、時価は依然としてPER10倍前後と割安感があることも投資資金による物色の人気の拠り所となっている。
■竹内製作所 <6432> 2,853円 +61 円 (+2.2%) 11:30現在
竹内製作所<6432>が4日ぶりに反発している。前週末26日の取引終了後、従来32円を予定していた18年2月期の期末一括配当を4円増額して36円にすると発表したことが好感されている。なお、前期実績の26円に対しては10円の増配になる予定だ。
■東京エレクトロン <8035> 22,270円 +445 円 (+2.0%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>、ディスコ<6146>、東京応化工業<4186>など半導体関連株が軒並み高に買われた。ここ半導体セクターは上値の重い動きを見せていたが、満を持して切り返してきた。前週末の米国株市場で四半期の好決算を背景にインテルが10%を超える上昇をみせ、エヌビディアやザイリンクス、アプライドマテリアルズなど他の半導体関連株も総じて買われた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅反発している。東京市場でも足もとの為替の円高基調は逆風材料ながら、好調な半導体市場を背景に見直し買いの動きが強まっている。
■第一生命HD <8750> 2,393.5円 +44.5 円 (+1.9%) 11:30現在
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が上昇。米長期金利の上昇基調が続いており、前週末時点で米10年債利回りは2.66%台まで上昇、これは約3年10カ月ぶりの水準となる。また、米30年債利回りも年初から大きく水準を切り上げており、長期運用する大手生保にとって米国事業での利ザヤ拡大期待が株高を後押ししている。国内では26日のダボス会議で黒田日銀総裁が現行の金融緩和政策を肯定する発言をする一方で日本が物価目標に近づきつつあるとの認識を示したことが、これまでの政策の出口戦略を意識させ、大手金融株にはポジティブに働いている。
■セキュアヴェイル <3042> 858円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 11:30現在
セキュアヴェイル<3042>はストップ高。仮想通貨取引所大手のコインチェック(東京都渋谷区)が26日、外部からの不正アクセスで約580億円分の顧客の仮想通貨が流出したと発表したことを受けて、情報セキュリティー需要が高まるとの思惑から、買いが入っている。またこれに関連して、FFRI<3692>やソリトンシステムズ<3040>、ラック<3857>など他の関連銘柄も物色人気が高まっているようだ。
■高田機工 <5923> 4,170円 +700 円 (+20.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
橋梁・鉄構メーカーの高田機工 <5923> が買い気配でスタート。26日、18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.8億円→10億円に47.1%上方修正。増益率が15.4%増→69.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ることが寄与。第3四半期に完成した工事の設計変更による利益増額も上振れの要因となる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の33円→43円に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。
●ストップ高銘柄
大和自動車交通 <9082> 2,000円 +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
山陽百貨店 <8257> 2,370円 +400 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
名古屋電機工業 <6797> 690円 +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
大村紙業 <3953> 3,065円 -700 円 (-18.6%) ストップ安 11:30現在
エムケー精工 <5906> 533円 -100 円 (-15.8%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース