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【注目】前週末26日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

エンプラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■エンプラス <6961>  4,250円 (-700円、-14.1%) ストップ安

 東証1部の下落率トップ。エンプラス <6961> が急反落。同社が1月25日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.4%増の36億円となったが、通期計画の50億円に対する進捗率は72.1%にとどまり、5年平均の78.1%も下回った。

■富士通ゼ <6755>  2,113円 (-242円、-10.3%)

 東証1部の下落率2位。富士通ゼネラル <6755> は続急落。同社が25日取引終了後に発表した17年4-12月期の連結決算は売上高が1680億6400万円(前年同期比3.1%減)、本業のもうけを示す営業利益は79億3000万円(同50.2%減)と半減した。同時に18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2800億円から2700億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を230億円から205億円(同22.6%減)へ減額している。フロンや電子部品などの原料高が大きく影響し合理化努力では補えなかった。これを嫌気する形で売りがかさんでいる。

■アオイ電子 <6832>  5,570円 (-600円、-9.7%)

 アオイ電子 <6832> [東証2]が急反落。26日に発表した第3四半期累計(17年4-12月)連結決算は、売上高349億8700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益48億円(同5.0%増)、純利益36億600万円(同2.5%減)と営業増益を確保したものの、純利益が減益となったことが嫌気された。携帯情報端末や産業機器向け部品などの受注が堅調に推移したことで集積回路が伸長したほか、海外向けサーマルプリントヘッドの受注が増加した機能部品も好調に推移した。ただ、前年同期にあった負ののれん発生益がなくなったことが響き、最終減益を余儀なくされた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高460億円(前期比2.7%増)、営業利益62億円(同7.3%増)、純利益43億5000万円(同2.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ナノキャリア <4571>  1,129円 (-96円、-7.8%)

 ナノキャリア <4571> [東証M]が続急落。同社について25日、東証と日証金が売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■MonotaRO <3064>  3,595円 (-240円、-6.3%)

 東証1部の下落率6位。MonotaRO <3064> が急反落。同社は25日に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前期比19.7%増の141億円と9期連続最高益の見通しを示したが、市場予想の150億円前後を下回ったことで利益確定売りが先行したようだ。今期はネット広告の出稿や検索エンジン最適化を強化し、工具通販の新規顧客開拓を進める。売上高は前期比23.9%増の1094億円と初の1000億円突破を計画だ。あわせて年間配当は前期比4円増の26円に増配する方針としたが材料視されなかった。同時に発表した17年12月期の同利益は前の期比24.6%増の118億円と会社計画通りの着地となった。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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