市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

サツドラHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■新都HD <2776>  210円 (+50円、+31.3%) ストップ高

 新都ホールディングス <2776> [JQ]がストップ高。19日、取得契約済みの販売用不動産を売却する契約を結んだと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。同社は栃木県日光市の温泉旅館・ホテルを16日付で取得し、取得した温泉旅館・ホテルを19日に売却する。これにより、営業利益ベースで約2.4億円が押し上げられる見込みとなった。なお、今18年1月期業績への影響は現在精査中とし、判明でき次第、速やかに公表するとしている。

■サツドラHD <3544>  2,558円 (+500円、+24.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。サツドラホールディングス <3544> が後場に入ってストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は22日、グループのリージョナルマーケティングが自動販売機向けにWeChat Pay決済サービスの提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。「WeChat Pay対応自販機」の開発に関しては、マルチペイメント決済ゲートウェイシステムを開発するネットスターズ(東京都中央区)の技術サポートを受け実現。富士電機 <6504> と3社協力のもと、今春から全国展開するとしている。なお、WeChat Payとは中国IT大手のテンセントが提供しているスマホ用SNSアプリ「WeChat」の機能を活用した決済サービス。利用者は約8億人といわれ、日本国内でも導入が加速している。

■ハイパー <3054>  1,602円 (+300円、+23.0%) ストップ高

 ハイパー <3054> [JQ]が連日のストップ高。19日に、AppGuard Marketing(アップガード マーケティング、東京都新宿区)と提携し、サイバーセキュリティー製品「AppGuard」の提供を開始すると発表したことが、引き続き好材料視された。「AppGuard」は、米国の政府機関などで採用実績があり、アメリカ陸軍のNETCOMから認証を受けるなど高いセキュリティー性能を有する新概念のセキュリティー製品。マルウエアの検知・駆除により攻撃を防止する従来のセキュリティー製品とは異なり、システムへの動作を監視・隔離することで、未知のマルウエアへの対策も解決するという。なお、同じくAppGuard関連として、大興電子通信 <8023> [東証2]などにも買いが入った。

■くろ工 <7997>  1,724円 (+300円、+21.1%) ストップ高

 くろがね工作所 <7997> [東証2] がストップ高。同社は19日に決算を発表。17年11月期の連結経常利益は前の期比56.1%減の8300万円に落ち込んだものの、続く18年11月期は前期比2.5倍の2億1000万円にV字回復する見通しとなった。これを材料視する買いが殺到した。前期は建築付帯設備機器事業における施工費の高騰や工事の延期などが響き、大幅減益となった。今期は旺盛なオフィスの環境整備需要を背景に、主力の事務用家具部門で首都圏の大型移転案件やリノベーション案件などの受注獲得に注力する構えだ。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比20円増の45円に大幅増配する方針としたことも支援材料となった。

■HyAS&C <6192>  1,736円 (+300円、+20.9%) ストップ高

 ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証M]がストップ高。19日、同社が2月28日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■北の達人 <2930>  2,910円 (+500円、+20.8%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。北の達人コーポレーション <2930> がストップ高。19日、同社が2月14日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■竹田印刷 <7875>  919円 (+150円、+19.5%) ストップ高

 竹田印刷 <7875> [名証2]がストップ高。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、26日から東証2部に重複上場することになったと発表しており、流動性の向上などを期待した買いが入った。同社は、中部地方を地盤とする印刷会社。18年3月期連結業績予想は、売上高380億円(前期比9.3%増)、経常利益7億8000万円(同1.1%増)を見込んでいる。

■トリケミカル <4369>  5,090円 (+700円、+16.0%) ストップ高

 トリケミカル研究所 <4369> [JQ]がストップ高。19日、東証が同社を26日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ヨシムラHD <2884>  11,410円 (+1,500円、+15.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> がストップ高と連日の急騰で上場来高値を更新。15日の取引終了後に、1対5株の株式分割を発表したことを契機に買い人気が沸騰。分割発表後の5営業日で株価上昇率は約7割に達した。食品業界に特化し、事業継承などで問題を抱える中小企業を買収・支援するビジネスを展開しており、成長性は高く分割の権利落ち後の株価再上昇が期待されている。こうしたなか、26日の権利取り最終日に向け買い人気が強まった。

■アンジェス <4563>  769円 (+100円、+15.0%) ストップ高

 アンジェス <4563> [東証M]がストップ高。22日前引け後に、開発中の重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬について、1月22日、厚生労働省に対して再生医療等製品の製造販売承認申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。HGF遺伝子治療薬は、同社が設立以来手掛けてきた主力プロジェクトで、14年10月に重症虚血肢を対象とした医師主導臨床研究が実施され、17年8月に終了。その間、従前に実施した第3相臨床試験の結果を受けて08年3月に製造販売承認申請を行ったが、さらなる臨床データの集積が必要との判断に至ったことから、いったん申請を取り下げていた。その後、13年に再生医療等製品への条件および期限付承認制度が導入されたことから、今回、製造販売承認申請を行ったという。なお、同剤が承認を得た場合、国内では初の遺伝子治療薬となる見込みだ。

■アエリア <3758>  2,005円 (+187円、+10.3%)

 アエリア <3758> [JQ]が3日続伸。前週末19日の取引終了後、連結子会社アリスマティックが、新作アプリ「干支かれ ~十二支に猫が漏れた理由~」の公式事前登録キャンペーンを15日に開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同タイトルは、累計1000万人以上がプレイしている「イケない恋愛シリーズ」を展開するアリスマティックが、満を持して投入する、豪華声優陣を起用し、十二支をテーマにしたアプリ。18年春のリリースに向けて現在開発中としている。

■ラクオリア <4579>  3,140円 (+251円、+8.7%)

 ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が大幅続伸で上場来高値を更新した。同社は22日、導出先のAskAt(名古屋市)が、審査中だったEP4拮抗薬(AAT-007)のがんを対象とした治験届が、中国国家食品医薬品監督管理局(CFDA)から承認されたと発表したことを明らかにした。同社は2013年1月に、AskAtとEP4拮抗薬に関する導出契約を締結しており、今回の件で同社はAskAtから一時金を受領する。また、同社は今後AskAtがEP4拮抗薬により得られる収益に対し、一定料率のロイヤルティーを受け取る権利も持っている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均