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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):久光薬、資生堂、ソフトバンク

久光薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■久光製薬 <4530>  7,340円  +420 円 (+6.1%)  本日終値
 久光製薬<4530>が反発。前週末12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3~11月)連結決算が、売上高1095億5300万円(前年同期比0.2%減)、営業利益206億8700万円(同5.9%減)、純利益158億4000万円(同13.6%減)となったが、昨年12月26日には日本経済新聞で「2017年3~11月期の連結営業利益は、前年同期比11%減の200億円程度になったもようだ」との観測も出ていただけに、これを上回って着地したことが好感された。第3四半期累計業績は、経皮鎮痛消炎剤「モーラス パップXR」などは好調に推移したものの、前年の薬価改定に伴う買い控えの反動や、後発品使用促進策による影響を受けた医療用医薬品が苦戦した。一般用医薬品は主力「サロンパス」「フェイタス」を中心に国内・米国で好調だったが、医療用の苦戦や原価高をカバーするには至らなかった。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高1470億円(前期比0.7%増)、営業利益241億円(同8.4%減)、純利益185億円(同9.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ハイデイ日高 <7611>  3,635円  +195 円 (+5.7%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>は3日ぶりに反発。前週末12日の取引終了後、2月28日を基準日として1対1.2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げ、より一層投資しやすい環境を整えるとともに、株主還元を目的にしているという。なお、同社が1対1.2株の株式分割を実施するのは5年連続となる。

■柿安本店 <2294>  2,889円  +139 円 (+5.1%)  本日終値
 柿安本店 <2294> [JQ] が1月12日大引け後(15:30)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比19.7%増の15.4億円に伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→55円(前期は45円)に増額修正した。
  ⇒⇒柿安本店の詳しい業績推移表を見る

■IIJ <3774>  2,188円  +91 円 (+4.3%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が反発。大和証券は12日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は2410円(従来2380円)に見直した。同社の第2四半期(7~9月)の営業利益は前年同期比7%増の12億円と4~6月期の同34%増から減速したが、第3四半期(10~12月)は受注回復、営業利益は前年度の不採算解消から前年同期比比20~50%レンジの高い成長をみせる、と予想。18年3月からフルMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを開始、競争限定的かつ成長市場のIoT(モノのインターネット)を本格展開することを評価している。

■三谷商事 <8066>  5,790円  +190 円 (+3.4%)  本日終値
 三谷商事<8066>が続伸。12日の取引終了後、1月26日付で60万株(消却前発行済み株数の1.90%)の自社株を消却すると発表しており、需給面への好影響を期待した買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は3100万2137株になる予定だ。

■資生堂 <4911>  5,580円  +180 円 (+3.3%)  本日終値
 資生堂<4911>、コーセー<4922>など化粧品関連株が高いほか、松屋<8237>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など百貨店株の一角が上昇した。石井啓一国土交通大臣が前週末12日の閣議後記者会見で17年の訪日観光客数が2869万人となったことを発表、前年比で約2割の増加となり、これを受けインバウンド需要が収益に貢献する企業群に買いが向かった。安倍政権では日本を観光立国とすることを成長戦略の柱のひとつに据えており、その効果が着実に出ていることから、改めて関連株が注目される兆しにある。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,223円  +288 円 (+3.2%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が商い急増のなか大幅高。売買代金は東証1部上場企業のなかで群を抜いている。15日付の日本経済新聞が「(同社は)傘下の携帯事業会社ソフトバンクを東証1部に上場させる方針を固めた」と報じたことから、これを材料視する形で投資資金が流入した。資金調達額は2兆円程度とされ、過去最大規模のIPOとなることで株価にも大きなインパクトを与えている。

■ポラテクノ <4239>  1,230円  +30 円 (+2.5%)  本日終値
 ポラテクノ<4239>が連日の昨年来高値。前週末12日の取引終了後、インセル染料系偏光子と量子ドットを使用し、明るい環境でも視認性に優れるボトムエミッション型ディスプレーを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。東北大学・藤掛石鍋研究室のグループと共同で開発したもので、これまでの液晶ディスプレーや有機ELディスプレーの明るい環境下で見えづらくなり、そのためディスプレーの表面輝度を上げ消費電力を増加させるといった課題を解消した。なお、同社では3年度の2020年をメドに製品化するとしている。

■三菱UFJ <8306>  888.8円  +15.7 円 (+1.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに買いが先行。米長期金利の上昇や金融規制の緩和期待などを背景に、米国株市場で金融株が買われており、この流れを引き継ぐ形で資金が流入した。前週末朝に発表されたJPモルガン・チェースの四半期決算が市場コンセンサスを上回り、これを受けて株価も上昇、ゴールドマン・サックスやシティグループなども買われる展開となった。東京市場でもメガバンクの上値期待が引き続き根強い。

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