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【市況】NY株式:ダウ205ドル高、税制改革受けた業績拡大期待強まる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は205.60ドル高の25574.73、ナスダックは58.21ポイント高の7211.78で取引を終了した。10-12月期決算発表シーズンを控えて、複数の大手企業が最低賃金を引き上げたほか、航空大手決算で業績見通しが上振れるなど、税制改革による企業業績への好影響が未だに十分株価に織り込まれていないとの見方から終日堅調推移となった。主要株価指数は揃って過去最高値を更新した。セクター別では、メディアやエネルギーが上昇する一方で不動産や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

航空大手のデルタ航空(DAL)は予想を上回る決算を発表し、法人税減税を理由に2018年の業績見通しを大幅に引き上げたことで上昇。複写機のゼロックス(XRX)は、富士フィルムと重要な案件について協議しているとの報道を受け上昇。住宅メーカーのKBホーム(KBH)は、好決算を発表して堅調推移となった。小売最大手で、米民間企業では最大の雇用主であるウォルマート(WMT)は、臨時ボーナスの支給や最低賃金引き上げる一方で、傘下の会員制卸売店サムズクラブを数十店舗閉鎖する計画が報じられ小幅上昇にとどまった。

米国内での売上比率の多い中小型株ほど減税の恩恵を受けると考えられており、中小型株で構成されるラッセル2000指数も本日2%近い上昇となり、過去最高値を更新した。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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