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【特集】ムサシ Research Memo(2):参院選の反動で前年同期比では減収減益。印刷機材事業低迷の影響で期初予想比未達

ムサシ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期決算の概要
ムサシ<7521>の2018年3月期第2四半期決算は、売上高16,124百万円(前年同期比11.9%減)、営業損失92百万円(前年同期は999百万円の利益)、経常損失50百万円(前年同期は1,058百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益68百万円(同90.1%減)で着地した。

同社は2017年10月31日に第2四半期決算について下方修正を発表しており、その線での着地となった。親会社株主に帰属する四半期純利益が黒字を確保したのは9月27日付修正発表にあるとおり、投資有価証券売却益180百万円を特別利益として計上したことによる。

同社は選挙システム機材事業の売上高が国政選挙の有無で大きく変動し、それによって全社の業績も大きく動く特性がある。今第2四半期決算が前年同期比で減収減益となることは2016年7月の参院選の反動減によるもので、想定どおりであった。一方、期初予想が下方修正されたのは、印刷システム機材事業において顧客企業の印刷需要が想定以上に減少したことが大きい。他の事業部門も全般的に売上高が期初予想を下回り、印刷関連の不振を補うことができなかった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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