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【特集】EMシステムズ Research Memo(9):2018年3月期中間は予想を上回る配当を実施

EMシステム <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元策

EMシステムズ<4820>は株主に対する利益還元を経営上の重要課題の1つとして考えており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、時局に即応した配当を還元していくこと、そして株主への機動的な利益還元を可能とするため、毎事業年度において中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としている。

2018年3月期の中間配当については、期首時点では1株当たり11円としていたが、同社の剰余金の配当に関する基本方針に基づき検討した結果、1株当たりの中間配当金額を13円としている。期末配当予想については上記配当方針のもと、下期業績状況を確認した上で判断するため、当初予定どおり20円としている。

配当金支払いによる株主還元と併せて、同社では自社株買いを過去5回実施している。このうち、過去4回の自社株買いは、ビジネスモデル転換に伴う業績悪化で株価が低迷した際に、株価が割安と判断し実施した。しかし2015年に実施した自社株買いは、株主価値の増大を視野に入れ、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策、資本効率の向上を目的にしている。同社は中期経営計画でM&Aの積極的な検討に取り組むとしているため、機動的な資本政策を実行するという観点から、株価水準次第で今後も自社株買いを行う可能性があると思料される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

《MW》

 提供:フィスコ

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