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【注目】前週末29日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

富士ソSB <日足> 「株探」多機能チャートより

■みらいワークス <6563>  13,210円 (+3,000円、+29.4%) ストップ高

 みらいワークス <6563> [東証M]が急反騰でストップ高。19日に新規上場した直近IPO銘柄の1社で、上場初日は初値がつかず、上場2日目に公開価格1840円の3.3倍に当たる6080円で初値を形成。29日で上場9日目だが、前日高値までで既に株価は初値の2.2倍まで急騰している。同社は、プロフェッショナル人材サービスが主な事業。独立コンサルタントなどのプロ人材と企業を結びつけるビジネスマッチングサービスを手掛けており、経営戦略の立案や新規事業の立ち上げ支援、IPOに向けた内部統制作り、システム構築など、企業のさまざまな要望に応じたプロ人材を派遣している。株価は過熱感が指摘される一方、働き方改革を支援する企業としてのテーマ性もあり、短期資金が流入。直近IPOならではの値動きの軽さを示している。

■富士ソSB <6188>  2,154円 (+400円、+22.8%) ストップ高

 富士ソフトサービスビューロ <6188> [JQ]が前日に続いて29日も急騰でストップ高に買われ、連日の上場来高値更新となった。27日の取引終了後、18年1月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表して引き続きこれを好材料視した買いが入ったようだ。同社では投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに投資家層の拡大を図ることが目的としており、効力発生日は2月1日。また、株式分割に伴い、従来20円を予定していた期末一括配当を7円に修正したが、実質増配となることから好感されている。

■ラクオリア <4579>  2,350円 (+400円、+20.5%) ストップ高

 ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が4連騰し、ストップ高まで買われた。株価は13年5月以来、約4年7ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。28日、導出先の韓国・CJヘルスケアと、胃食道逆流症治療薬として開発中の「tegoprazan」のライセンス地域拡大契約を締結したと発表したことが買い材料視された。これまでは東アジアと東南アジアを対象としていたが、新たにメキシコ、ブラジルなどの中南米、ロシアを含む東欧圏諸国、アラブ、イスラエルなどの中東地域にライセンス範囲を拡大する。これにより、同社はCJ社から契約一時金を受領するほか、CJ社が新たな地域で獲得するライセンス収入に対するマイルストーンや販売後のロイヤルティを受け取る権利を得る。

■ブランジスタ <6176>  1,665円 (+260円、+18.5%)

 ブランジスタ <6176> [東証M]が続急騰で4日続伸。同社は29日、運営する3Dクレーンゲーム「神の手」で、RIZAPグループ <2928> とのタイアップ企画を18年1月1日から開始すると発表。また、28日から「神の手」のテレビCMの全国放送を開始しており、ユーザー数の拡大などが期待されているようだ。

■三機サービス <6044>  1,529円 (+181円、+13.4%)

 東証1部の上昇率トップ。三機サービス <6044> が続急騰で4日続伸。28日、同社が18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→3.8億円に44.0%上方修正。従来の1.1%減益予想から一転して42.4%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。同社は空調機器・電気・調理場・給排水衛生設備などの設備メンテナンスを手がける。前期から開始した大口契約の業務を想定以上に受注したことに加え、下期に予定していた案件の受注が前倒しになったことで、売上が計画を10.3%も上回ったことが寄与。なお、通期の経常利益は従来予想の6.2億円(前期は5.3億円)を据え置いた。

■ベルグアース <1383>  2,285円 (+243円、+11.9%) 一時ストップ高

 ベルグアース <1383> [JQ]が続急騰。前日のストップ高に続いて、29日も一時ストップ高の2542円まで買われ年初来高値を更新した。27日の取引終了後に、中国の河北銘福隆農業開発と合弁で新会社を設立し、中国で本格的な苗事業を開始すると発表したことが引き続き好材料視された。新会社は、河北銘福隆農業開発60%、ベルグアース40%の出資で設立し、中国での苗事業開始を目的とした企画・運営準備を行うという。ベルグアースは成長戦略の一つとしてグローバル化を掲げており、中国でのトマト生産に乗り出しているが、今回の合弁会社設立でさらなる中国事業の拡大が期待されている。なお、18年10月期業績への影響は軽微としている。

■立花エレテック <8159>  2,029円 (+110円、+5.7%)

 東証1部の上昇率9位。立花エレテック <8159> が急反発。28日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の54億円→62億円に14.8%上方修正。増益率が1.1%増→16.1%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。世界的な半導体需要の拡大を追い風に、半導体デバイスやFA機器の販売が想定以上に伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→34円(前期は28円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに、予想PERが13.1倍→11.4倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けている。

■CSP <9740>  2,623円 (+100円、+4.0%)

 セントラル警備保障 <9740> が大幅反発し、新値追いとなっている。29日付の日本経済新聞は「JR東日本とCSP(セントラル警備保障)は2018年1月9日から、IC乗車券『Suica(スイカ)』などを活用して子供を見守るサービスの対象駅を山手線と中央線の57駅から首都圏111駅に拡大する」と報道。既に同社が8日に発表している内容だが、改めて買い手掛かりとなったようだ。なお、同サービスは今年10月1日から開始し、今回新たに、さいたまエリアや横浜エリアなどを追加。さらに来年春には、合計15線区244駅にサービスを拡大する予定だとしている。

■亀田製菓 <2220>  5,170円 (+140円、+2.8%)

 亀田製菓 <2220> が続伸で大幅高。東海東京調査センターでは28日付で、目標株価を7320円から6590円に引き下げたが、投資判断「アウトパフォーム」を継続しているほか、時価とのカイ離が大きいことから、むしろ買い材料視されたようだ。同センターでは、主原料の国産米価格の上昇や、米国子会社の受けた避難命令による操業停止の影響を考慮し、18年3月期の営業利益は会社側が14日に下方修正した修正値である58億円と同水準を見込むが、19年3月期は、国内米菓事業における高付加価値商品の寄与により、前年比10.1%営業増益と改善を見込んでいるとしている。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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